日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 22:41:40 | 晩酌
悠長に支度をするうち、いつの間にか結構な時間になってしまいました。キャンプ場に戻ってお待ちかねの晩酌を始めます。本日の献立はこちらです。

★酒
サッポロクラシック
北の錦

★惣菜
からあげ
ひじき五目煮

★酒肴
鰊切り込み

★鍋物
ジンギスカン鍋

毎度おなじみセイコーマートのホットシェフと100円惣菜に、スーパーで買ったものを組み合わせました。揚げ物は揚げたてがよいに決まっており、惣菜も一人ではもてあますことが多いため、なんだかんだでソロキャンプの食料調達にはセイコーマートが重宝するのです。

スーパーを二軒回ったにもかかわらず、刺身が全く手に入らなかったのが残念ではあります。しかし、鰊の切り込みとジンギスカン鍋で北海道らしさをどうにか出せたのでよしとしましょう。去年に続いて日本酒の日を清酒文化圏外で迎えたのもまことに痛いのですが、最低限の敬意を表し、持参した酒で一献傾けます。

10月のキャンプ場に先客の姿はなく、気温は日没時から変わらず15度で完全に無風、長袖シャツを一枚羽織れば必要にして十分です。しかし、道央では賑やかだった虫の声が、ここでは随分と控えめに聞こえます。それだけ北上してきたということなのかもしれません。
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 20:47:34 | 温泉
今回士別でキャンプをするにあたって便利だと感じたのは、スーパーのすぐ隣に温泉があることです。設営と買い出しを済ませてからその「美し乃湯温泉」に立ち寄ります。
国道沿いに立つ小ぎれいな四階建ては、一階が食堂併設の日帰り温泉、二階が休憩室、三階と四階が宿泊施設という構成です。石造りの浴場は広大で、弧を描いた浴槽が二つ造られ、一つがぬる湯、一つがあつ湯になっています。過去二日に立ち寄った温泉がいずれも個性的だっただけに、お湯自体は平凡にも感じられるものの、塩素臭など明確な欠点もなく、上々の部類ではないでしょうか。
特筆すべきは、この温泉が深夜まで開いているということです。以前は夜通し営業していたらしく、今でも0時過ぎまで入れるというのは、決して大きくない道北の町にしては大したものです。館内には横になれる畳の大広間もあるため、何となれば閉館までここで粘り、あとは車中で仮眠をとるなどすれば、わざわざキャンプをする必要はなかったのかもしれません。
広大な駐車場には長距離トラックが止まり、ドライバーがここで一風呂浴びて仮眠を取っているようです。北陸の「たから温泉」、三重の「オートレストラン長島」などを彷彿させる光景が旅情を誘います。

ホテル美し乃湯温泉
士別市大通東17丁目3143番地215
0165-29-2611
1100AM-030AM(最終入館)
入浴料630円
泉質 ナトリウム-塩化物泉(等張性アルカリ性温泉)
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 17:44:36 | 旅日記
士別市街に入ったところで日が暮れました。旭川から50kmほどしか進まなかったのが誤算ではありましたが、今日はこちらでキャンプとします。
今日のうちに名寄の先あたりまで距離を稼いでおけば、明日の移動が大分楽にはなります。しかし、士別なら市街の近くに無料のキャンプ場があり、西條で買い出しができて、すぐ近くに温泉もあるため、何かにつけて便利なのです。今日早く切り上げて、明日はその分早く動けば、結果として帳尻は合うだろうと割り切ります。
気温は15度、雨が上がってからは半袖に着替えており、この時間でも肌寒さは感じません。残念ながら星空は望めそうにもないものの、雨の心配だけはなさそうなのが助かります。キャンプをするにはもってこいの夜になりそうです。
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 15:44:47 | 北海道
剣淵市街に入りました。民営化の前後に建て替えられた味気のない駅舎はともかく、かまぼこ形が三棟、切妻が一棟と併せて四棟並んだ駅前の農業倉庫がいい味を出しています。この他にも様々な貯蔵施設、農機の整備工場にAコープなど、ありとあらゆる農協関連施設がそろっていることからして、この町では農業が一大産業なのでしょう。食堂併設の駅前旅館を含め、あらゆるものが北海道の小さな町の雰囲気を体現していて、そこはかとなく旅情を誘う光景です。
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 14:59:59 | 北海道
その後は例によって沿道の駅に寄りつつ北上しています。昨日まで訪ね歩いた幹線筋の立派な駅とは違い、吹けば飛ぶような小駅ばかりとはいえ、旧国鉄の仮乗降場の名残をとどめる「東六線乗降場」の看板は一見の価値ありです。掘っ立て小屋のようにも見える小さな待合室には造り付けのベンチがあり、そこに小さな座布団が、北海道の駅にはつきものの駅ノートとともに並べられています。粗末ながらも長年大事に使われてきたことがうかがわれる、ほほえましい光景です。
日没までの残り時間からすると、今日は名寄あたりで日が暮れるでしょう。小樽に上陸してからというもの、一日100km前後の悠長な移動が続き、北を目指すつもりがなかなか先に進みません。しかし、その気になれば一日300km以上稼げるのが北海道の旅でもあります。稚内まで行きたくなったら、明日一日で帳尻合わせをすることになるでしょう。
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 13:21:45 | 北海道
40号線を北上して塩狩峠にさしかかりました。気温は13度、つまり昨日の同じ時刻と比べても5度以上低くなっています。実際のところ、昨日は終日長袖で過ごしており、夜間はそれでも薄ら寒さを覚えるほどでした。今夜はさらに一枚着込む必要が出てくるでしょう。木の葉もところどころ紅葉しはじめており、今後は深まる秋を実感する場面が増えそうです。
ちなみに、北上したのと時間が経ったこともあり、一日降り続いた雨がようやく止んで日が差してきました。天気予報では夕方に辛うじて日が差す程度といわれていただけに、それより早く回復したのは願ってもないことです。これなら先を急ぐ必要もないため、寄り道を繰り返しつつ北上し、日が暮れ次第適当な場所を探してキャンプをするのがよいかもしれません。
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 11:52:50 | 北海道
腹ごしらえを済ませたところで本格的な移動を開始します。結論から申しますと、この後はひたすら北を目指すことにしました。昨日からの雨が一向に止まず、ともかく北へ走ってこの雨雲を避けなければ何も始まらないからです。
どこまで行くかは依然として流動的ながら、脇目もふらずに走れば今日中に稚内へ着くでしょう。もちろん、ただ移動するのが目的というわけではなく、稚内まで北上するのが必須の行程とも考えていないため、雨さえ上がれば日が暮れたところでキャンプをするのもよかろうと考えています。今日を含め道北を三日ほど回って旭川に戻り、最後は富良野と道央圏で二日間活動して終わるというのが現時点の構想です。
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 11:21:17 | B級グルメ
MOSを出たところで頃よくラーメン屋の開店時間になりました。市街に引き返さないという前提で手近なところを探した結果選んだのは「ラーメンだるまや」です。
環状通りを折れて住宅街に入ったところある店舗は、簡素ながらもこざっぱりした店構えをしており、店内も店構えに違わず簡素にして清潔。カウンターを中心にして五つばかりのテーブルがL字に並んで、中年の店主夫妻が立つ厨房はぴかぴかに磨かれ、見ていて気持ちのよいものがあります。醤油、塩、味噌の三本立てにチャーシューと野菜のトッピング、それにご飯とおにぎりのみという簡素な品書きからしても、虚飾のないラーメン専門店だということは自ずと察しがつくというものです。
注文したチャーシューメンは、六枚のチャーシューとメンマで丼を覆い、中央に白ネギを盛った見た目にも美しい一品です。濃い色の醤油スープは見た目通りに味わい深く、脂身の少ない部位を使ったチャーシューは、濃い味で柔らかく煮込まれています。ボソボソした麺は旭川の特徴でしょうか。完成された味わいは、店構えに違わぬ正統派と表するにふさわしく、安心していただける一品です。

ラーメンだるまや
旭川市永山九条5-3-12
0166-48-4125
1100AM-2100PM(木曜定休)
しょうゆチャーシューメン800円
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 10:46:03 | MOS
本日の活動は三日連続となるMOSから始まります。本日訪ねるのは永山の新店舗です。
一目見た瞬間に安いと分かる外観にはもう慣れたつもりでいても、古きよき店舗を二日続けて訪ねた後だけに、やはり失望感は拭えません。煉瓦風のタイルで壁面を飾っているのがせめてもの救いといったところでしょうか。安っぽさの中ところどころに工夫の跡が見られるのは内装も同じで、同じくタイルで飾ったレジカウンター、白木の天井、花柄の小洒落た壁紙、フローリングの床、緑のツートンカラーを使った窓際のボックスシートなどがその例です。その一方で、安っぽい化粧板のテーブルは、かつて使われていたニス塗り天然木のテーブルとは比べようもありません。狭くて使いづらい洗面所も、近年の典型的な低コスト店舗のそれです。特によくないのが白塗りの木材をN字に組んだ間仕切りで、塗装の仕方も木材の接ぎ方もお粗末というほかありません。
このように、多少なりとも工夫の跡が見られるだけまだましではあるものの、全体を通じて安普請が貫かれているという点では、この店舗もご多分に漏れずといった印象があります。MOSの設備面での劣化ぶりを改めて実感する結果となりました。

モスバーガー旭川永山環状通り店
旭川市永山4条4-10-11
0166-49-6850
700AM-2300PM
第4963号
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 09:35:58 | 北海道
出発します。昨晩世話になったのは駅前のワシントンホテルでした。またしても全国チェーンは避けるという方針に背いたのは、正月に泊まった奈良の「ホテルフジタ」が非常によかったこともあり、系列店ならそこそこ期待できるのではないかという目論見があったからでした。そして、その目論見はある意味見事に的中しました。「独酌三四郎」と同様、元々の期待と完全に一致する成果が得られ、それ以上でもそれ以下でもなかったということです。
駅正面の一等地に建ち、部屋は現代の格安ビジネスホテルチェーンとは一線を画す広々したもので、吹き抜けになったフロントにも格の違いが感じられました。自分にとって、宿とは基本的に寝泊まりするための場所であり、居住性と経済性を秤に掛ければ、重視するのは明らかに後者です。しかし、価格帯が同じなら居住性に優れる方を選ぶのは当然というものでしょう。正規料金を払ってまで泊まるつもりはないものの、Webのプランで五千円を切るなら、この宿を選んでおけば間違いないということはできます。運良くそんなプランを見つけたときは、再びこの宿を選ぶことになりそうです。
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色づく秋の北国へ 四日目

2013-10-01 09:18:11 | 北海道
おはようございます。旭川市街には昨日と同じ鉛色の空が広がっています。昨日の昼から続いた本降りの雨は、ようやく小雨に変わったものの、この空がほどなくして晴れるということもなさそうです。天候に関しては少なくとも今日いっぱい使い物にならないかもしれません。明日から晴れるという予報を信じて、長雨をやり過ごす一日になりそうです。
さて、この期に及んで本日の行動をどうするか思案しています。とりあえず午前一杯旭川に滞在し、お昼にラーメンでもいただこうかという考えはあるものの、その先をどうするかについての妙案がありません。稚内まで一気に走るには時間が足りず、だからといってキャンプをするにもこの空模様では気分が乗らず、この先どこへ行こうか決めかねているのが現状です。何はともあれ出発し、後のことは改めて考えることにします。
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