日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 06:47:14 | 北海道
おはようございます。七日目の朝はオホーツク海を一望するその名も日の出岬で迎えました。明け方に寒さで目が覚め、そのまま車を飛ばしてこの岬へやってきた次第です。

実際のところ、昨夜の寒さは想像以上でした。普段から使っている封筒型の簡易な寝袋を持ち込んで眠りについたところが、夜半になって身体の芯まで冷え切ってしまい、ダウンのインナー付きの上着を着込みダンゴムシのように丸まって、ようやく寒さがしのげるという状況だったのです。家屋と鉄道車両の断熱性の違いという事情はあるにしても、10度をわずかに切るだけでこれほど寒くなるのかと驚かされました。
もう一つ印象的だったのは夜空です。上着を取りに駐車場へ戻ると、振り仰いだ空には満天の星が散らばっていました。街灯の明かりがあるというのに星がこれほどよく見えるのは、空気がきれいなのもさることながら、興部の町の明かりがそれだけささやかということでもあるのでしょう。どちらも北海道へ来たことを深く実感する、まことに印象的な一幕でした。

そんな流れでたどり着いたこの岬、実は五年前にも立ち寄っています。しかし、そのときはどんより曇った空の下で、まあこんなものかといった程度の印象しかありませんでした。その点、朝日に染まった光景は実に見事で、これでこそ日の出岬の面目躍如といった感があります。
雲がほとんどなく、水辺線の向こうに朝日が昇るという単純な絵柄にならざるを得ないのが惜しいといえば惜しいものの、それだけ天気がよいわけですから歓迎すべきことでしょう。昨日一日吹き荒れていた風もほぼ収まりました。今日は道中一の好天になるかもしれません。

現在の気温は7度、日が昇ってきたにも関わらず、上着を着込んで毛糸の帽子をかぶった耐寒装備でももてあますことはありません。明日の朝はますます冷えると聞いているため、今夜はどこかの町で宿泊ということになりそうです。

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