日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 21:28:07 | 近畿
全行程終了です。最終の新幹線で帰ります。帰宅は日付が変わってからとなりそうです。

★新今宮2043/4210M/2058大阪2106/220B/2109新大阪2120/のぞみ64(64A)/2345東京
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 20:03:05 | 居酒屋
記念撮影などをするうちに、ただでさえ少ない持ち時間の少なからぬ割合を消費し、残り時間は正味30分となりました。通常ならば一軒限りに絞っても厳しい時間ながら、串カツで軽く一杯引っかけるには必要にして十分です。これが今回新世界を選んだ理由でもありました。

串カツなどどこへ行っても同じかというとさにあらず。まず、古参と新参の間には明確な違いがあります。ここで古参、新参というのは、店舗が古い、新しいということではなく、文字通りこの界隈で昔から営業してきたかどうかということです。
古くからの店というのは、店舗自体はこぎれいでも、本場の専門店にふさわしい年季を放っているものです。これに対して新参の店は、全国どこの繁華街へ行ってもありそうな、ごくありふれた店構えをしています。このように顕著な違いが出るのは、関東でいうなら浅草のホッピー通りにも似た特有の雰囲気が新世界にはあるからで、現代の画一的な店舗は明らかに浮いてしまうわけです。そうだとすれば、新世界では老舗を選ぶのが当然の成り行きというものでしょう。こうして選んだのは、通天閣の下で「串かつの本家」の看板を掲げる「近江屋本店」です。

老若男女が行列をなす「八重勝」「てんぐ」「だるま」の御三家を敬遠したというより、以前食した当店独特の串カツが忘れられなかったとでも申しましょうか。その独特さは、細かいパン粉で作った衣の食感に尽きます。細かいパン粉といえば福井のカツ丼ですが、からりと揚がった福井の薄い衣と違い、小麦粉をたっぷり使った厚い衣は、もちもちした食感を特徴とします。端的にいうなら、アメリカンドッグのようなものだと思ってもらえばよいでしょう。
今回五年ぶりに食すると、衣は当時の印象よりも厚くもっちりしたものに感じられ、何よりソースが甘く、具材というよりソースの甘さと衣の食感を味わっているかのようです。万人受けする「八重勝」に対し、賛否両論分かれそうな味です。しかし、今回は新世界特有の雰囲気を楽しむのが目的なのですから、むしろこの方がよいのです。きれいに磨かれた清潔な店内も、どて焼きすら置かない串カツ一筋の潔さもよく、最後を飾るにふさわしい一軒でした。

近江屋本店
大阪市浪速区恵美須東2-3-18
06-6641-7412
1200PM-2030PM(LO)木曜定休

生ビール×2
串揚げ盛り合わせ
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 19:36:05 | 近畿
大阪に着きました。経路上最も無駄が少ないという観点から、今回は新今宮で降りて新世界を攻めます。ただし、攻めるといっても、和歌山で予想以上に時間を消費したことにより、実質的な持ち時間は一時間に過ぎません。しかも二軒の酒場と中華そばをはしごしたため腹は十分満ちています。今回は軽く一杯引っかけられれば十分ということにしておきましょう。
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 18:12:19 | 近畿
「千里十里」の開店と同時に入ってさっさと切り上げるつもりが、昼から呑める名酒場との出会いもあり、気付けば一時間も予定を超過してしまいました。この分だとおそらく大阪では軽く一杯引っかける程度で終わるでしょう。まあ大阪ならば年内にあと一度は機会を作れるので、今回無理に詰め込む必要もありません。和歌山に腰を据えて滞在できたのでよしとします。

★和歌山1805/2166H/1906三国ヶ丘1916/4202M/1931新今宮
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 17:28:52 | B級グルメ
和歌山が予定外のはしご酒になった副産物として、大阪での持ち時間が削られ、帯に短したすきに長しといった塩梅になりそうです。大阪では軽く一杯引っかけられればよいと割り切り、浮いた時間で中華そばをいただくことにしました。手近なところに「丸京」があるためこちらを再訪します。
雷紋をあしらった昔ながらの小ぶりな丼を、縮れのない麺と濃い色のスープで満たし、薄切りのチャーシュー、メンマ、なるとに青ネギを散らした見た目が美しく、当然ながら味わいも見た目から来る期待を裏切りません。「安心」「安定」こそ幸福という世間の価値観には必ずしも与しませんが、京都の老舗と同様、絶大なる安心感、安定感をもつのが和歌山の中華そばだと私は思います。

丸京中華そば
和歌山市雑賀町120
073-423-5754
1100AM-1400PM/ 1600PM-2100PM(木曜定休)
中華そば600円
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 16:04:25 | 居酒屋
昼から呑める名酒場との出会いがあったとはいえ、やはり和歌山へ来たならここへ寄るしかありません。「千里十里」を一年ぶりに再訪します。

一直線に伸びたカウンターと、力強い筆致で書かれたおびただしい数の経木、それに日替わりの黒板という眺めは、毎度のことながら見るだに心躍るものがあります。一軒目で魚介に一切手を出さなかったのは、魚にかけてはここが一番だと分かっていたからです。
いの一番に注文した刺身は、鰹、鰺、ツバス、ホウボウ、赤イカの五種でした。つまを最小限に抑えながらも、わさびと生姜、それに柚子胡椒と魚卵で彩りを添えるのが当店流。そして何より、どれもぴかぴかに光っていて見るからに上物です。ツバスというのは初耳ながら、ハマチの一回り小さいものをこう呼ぶのだそうで、突き出しの鯛の子煮付けともども関西の食文化がありありと感じられます。

何度か通って気付くよさがあるのは、この店についても同様です。今回気付いたのは、店を差配する人々の顔ぶれがほとんど変わらず、しかもその大半が家族だということです。カウンターの一番手前に立つ帽子を被った人物がおそらく店主、その隣で包丁をさばくのが跡取りでしょう。前回主に接客してくれた中程の人物は女将、カウンターの奥手を立ち回るのが若女将で、残る二人は手伝いのおばちゃんといったところでしょうか。店主より細身の、しかし年配も顔つきもよく似た兄弟と思しき人物の姿がなく、こちらは遅い時間のお出ましとなるのでしょう。奥の座敷を含めればそこそこの大店にもかかわらず、家族中心で差配されているのが、創業昭和35年という老舗ならではです。

二軒目だけに、控えめにせざるを得ないのが惜しまれるものの、本日おすすめのワカサギと、ご当地名物の雀寿司がいただけたので特に不足はありません。次回は十分な腹ごなしをしてからこの店に乗り込みたいものです。

千里十里
和歌山市元寺町1-70
073-433-4480
平日 1630PM-2330PM
日曜 1500PM-2230PM
祝日除く月曜定休

さいかの里
突き出し(鯛の子煮付け)
五種盛り刺身
わかさぎ天ぷら
鯛雀ずし
いわし団子汁
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 14:48:10 | 居酒屋
「千里十里」が開くまで市街散策、と思ったところで予想外の事態が発生。駅のすぐ近くにある酒屋の袖看板に吸い寄せられると、店先には「関東煮」の赤提灯が。角打ちかと思い中をのぞいたところ、そこにはカウンターと短冊の品書きが並んでいました。そうです、昼から呑める大衆酒場が和歌山の駅前にもあったのです。ここで逢うたが百年目、これは何を置いても飛び込むしかありません。その「多田酒店」改め「多田屋」の暖簾をくぐります。

一周すれば30人近くはかけられる長いコの字のカウンターを左に置き、奥は厨房と小上がり、二階に宴会場を設けた造りは、まさに正統派の大衆酒場です。しかし、「多田酒店」の袖看板と玄関の造りに、酒屋の面影が色濃く残っています。おそらくは、かつての酒屋を模様替えして呑み屋に変えたのでしょう。それも、店内の古びようからしてつい最近のことではなさそうです。
カウンターの内側にはグリル、フライヤー、板場とおでん舟が機能的に配置され、頭巾をかぶったおばちゃん達がきびきびと立ち回る様子が様になっています。短冊の品書きは刺身、おでん、串焼き、天ぷら、一品料理にご飯もの麺類定食類と何でもござれで、昼間からまったり呑んでも、昼食がてら軽く一杯引っかけてもよし。どれをとっても安くておいしいのは、関西の大衆酒場の通例から推して知るべしといったところでしょう。こんな酒場がそこかしこに散らばっているのですから、関西の酒文化は偉大だと改めて思います。
特筆すべきは、酒屋を出自とする関係からか、全国各地の地酒が右手にずらりと並ぶことです。流行の銘柄よりも古くからの定番を中心とし、地酒は都会で聞き慣れないものを多数揃えるところは、昨日訪ねた岐阜の酒屋と同じで、一合の蛇の目になみなみ注いで450円均一という良心価格です。関西の大衆酒場というと、肴が主役で酒は灘の安酒というのが相場のところ、この店における酒の充実ぶりは、日本橋の「初霞」と並ぶ双璧といってもよいでしょう。

よくよく聞けば、朝は九時から開いているとのことです。これなら朝食代わりにここで一杯引っかけ、近辺で一日活動してから「千里十里」で呑み直せば完璧ではないでしょうか。今までこの店を素通りしてきた自分は、随分と損をしてきたことになります。

多田屋
和歌山市美園町5-11-18
073-436-4613
900AM-2200PM(日祝日 -2100PM)年末年始休業

太平洋・高野山
おでん三品
串焼き二品
天ぷら二品
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 14:00:47 | 近畿
和歌山に着きました。府県境のトンネルを抜けるやいなや雨が上がって薄日が差してきました。冴えない空模様に変わりはないものの、傘が要らなくなるだけでも助かります。
先週訪ねた大津ほどではないにしても、和歌山での行動はある程度確立しています。過去二年は教祖おすすめの「千里十里」で一献傾けており、今回もその予定です。三時の開店と同時に入れば、多少ゆっくりしても五時頃には和歌山を出られます。そうすると七時前には大阪に着くため、最後は二軒ほどはしごして締めくくろうと考えています。
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 13:03:13 | 近畿
短い乗り継ぎ時間を経て和歌山へ向かいます。着いてから呑み屋が開くまで一時間あるため、その間に記念撮影がてら散策をすればちょうどよさそうです。それまでに雨が止んでくれればよいのですが。

★新大阪1300/くろしお13(63M)/1400和歌山
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 11:48:20 | 東海
新幹線で大阪へ向かいます。もともと在来線を乗り継いで行くつもりだったのですが、傘の引き取りで二時間近くロスしてしまったため、こうして時間を取り戻すしかありません。酔った代償は高くついてしまいましたorz

★名古屋1145/こだま641(641A)/1250新大阪
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 09:09:40 | 東海
出発します。昨晩世話になったのはかつての定宿「ビジネスホテル新名」でした。
「かつて」というのは、その後名古屋では宿泊費節減のためカプセルホテルの利用が常態化していたからです。今回は、この宿に取って代わった栄のカプセルホテルが、件の祭の影響か予約満室という盛況だった上に、格安のビジネスホテルもほとんど見当たらなかったため、辛うじて空きがあったこの宿へ飛び込みました。

名古屋駅の新幹線口に面して利便性は最高、部屋はきれいで料金も高くはなく、費用対効果の面では申し分ないというのが当時の印象です。そして、この印象は今回もほぼ変わりませんでした。
この宿を愛用していた当時は、アルファーワンと東横インこそあったものの、ルートイン、アパホテル、スーパーホテルなどの全国チェーンが幅をきかせる少し前の時代です。それだけに、合理性を突き詰めた現代のビジネスホテルに比べて、細部の造りには余裕があります。明確な難点としては、よくこれだけ隙間なく建てたと思うほど隣の建物との間隔が詰まっており、部屋によっては眺望が事実上ないことです。それでいながら窓の防音性が低く、駅前の雑踏の音が聞こえてくるのも、音を気にする向きにはおすすめできません。とはいえ、この二点を除けば欠点が見当たらない宿であり、今後は再び世話になる場合も出てきそうです。
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 08:48:02 | 東海
業務連絡です。昨日は「大甚本店」を訪ねた後、焼鳥屋を一軒はさんで「末廣屋」を再訪し、最後はカレーうどんで締めくくりました。大甚の行列を目の当たりにしたときは焦りましたが、無事再訪できたのは幸いでした。しかしながら、出発前の慌ただしい時間に、これらの記録を事細かくまとめ上げる余裕がありません。顛末の報告は帰着後になるかと思われますがご了承のほどお願いします。なお、このメッセージは自動的に消滅します…
コメント

居酒屋聖地巡礼 2013二日目

2013-10-20 08:36:47 | 東海
おはようございます。名古屋では昨日の夜半から雨が降り出し、今日の日中いっぱい降り続くと予想されています。時折日が差すなど思いの外好天だった昨日に対し、今日は天候に関する限り全く使い物にならないでしょう。酒場めぐりが中心だけに、さほど実害がないのが不幸中の幸いではあります。
実は、昨晩不覚にも酔っ払ってしまい、地下鉄の車内に傘を忘れるという失策を犯しため、これを引き取りに行くのが本日最初の一仕事となります。その後は大阪経由で和歌山に移動し、最終の新幹線で帰路につく予定です。大阪には昼から呑める店がごまんとあり、和歌山の居酒屋も本日は三時開店と、選択肢には事欠きません。ただし、帰りの列車のことを考えると、新大阪に近い方が安心はできるため、和歌山の呑み屋に開店と同時に入り、最後は大阪に移動して呑み直すのが順当かと考えています。
コメント