日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北陸近畿縦断ツアー

2013-10-12 23:54:12 | 北陸
本日の全行程終了です。雲が晴れて星空になっています。午後から晴れるというものの、これなら終日好天という可能性も十分あるでしょう。明日も慌ただしくなりそうです…
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北陸近畿縦断ツアー

2013-10-12 21:58:01 | 居酒屋
やや遅くはなったものの、一献傾けるのに必要にして十分な持ち時間は残りました。裏路地にある居酒屋使いのできそうな割烹が目にとまったものの、今更浮気をする必要はありません。福井へ来たのはここで呑むためといっても過言ではないからです。年に一度のお楽しみ、「紋や」の暖簾をくぐります。

一軒の酒場目当てに旅をするといえば、自分にとってなじみが深いのは会津の「籠太」です。そしてこの「紋や」は、いくつかの点において「籠太」に通ずるものがあります。
その一つが、贅沢にして広々した店内の造りです。見るからに立派なニス塗りの一枚板を奢ったカウンターは、奥行き、幅とも十分すぎるほどの余裕があります。しかも、「籠太」の場合、混み合うと左右をやや窮屈に感じる場面もあるのに対し、六席に抑えられたここのカウンターは、詰めればあと二、三人は掛けられそうです。それをあえてしないのがこの店の贅沢さでもあり、背後に展開する畳を使った掘りごたつのテーブル席も、詰めればあと何人入るかと思うほどゆったりしています。
さらに秀逸なのがカウンターからの眺めです。内側の食器とボトルを並べた造り付けの棚が右半分に、蒸し器、コンロ、フライヤーにグリルが機能的に並んだ仕事場が左半分に展開する様子は絵になっています。初めて訪ねた三年前に比べ、やや年季が入ってきた感はあるものの、それは小汚くなったということではなく、入念に手入れしながら使われてきたということであり、使い込まれたものだけが放つ味わいと言い換えてもよいでしょう。
このカウンターを含め、壁や棚など木目に見えるところは当然ながら全て天然木であり、全て安物の化粧板という今時のMOSとの違いは一目瞭然です。細部の材質云々にこだわらなくとも、この店があきれるほどの金と時間を注ぎ込んで普請されたということは、カウンターに向かえば即座に伝わってきます。

もう一つ似通っている点として、居酒屋の守備範囲を逸脱していないということが挙げられます。たとえば金沢の「浜長」は紛れもない割烹であり、主役はあくまで料理、酒は料理を引き立てる脇役です。それに対し、「籠太」も「紋や」もいわゆる居酒屋使いができるという点に特徴があります。そうなると、酒呑みの選択肢は典型的な居酒屋の肴に絞られ、なおかつ再訪を重ねるにつれて選ぶ品も順序も固定化されてくるものです。実際のところ、秋刀魚の造り、焼鳥に油揚げという注文は、前回訪ねたときと全く同様で、籠太で品書きも見ず豆腐、焼鳥、塩辛を立て続けに注文するのとほぼ変わりません。
もちろん、文字にすればごくありふれた肴でありながら、割烹に引けをとらない仕事がされているのはこの店も同様です。玉子豆腐にとろみをつけた出汁をかけ、海苔を散らした温かい突き出しにも、この店の仕事の丁寧さがありありと感じられます。しかしながら、伝統的な和食器ではなく、どこか小洒落た器を主として使うところに、筋金入りの割烹とは一味違う、上等な居酒屋とでもいうべき雰囲気が感じられ、それが酒呑みには心地よいのです。

遅い時間というのに繁盛ぶりは相変わらずで、店主も助手も休む間がなさそうです。それでいながらお客への気配りを欠かさない姿勢には毎度のことながら敬服させられます。
とりわけ感服するのが、店主自らお客が見えなくなるまで店先で見送りをすることです。全国津々浦々の酒場を数百軒訪ね歩いた中でも、ここまでする店を他に知りません。年にたった一回立ち寄るだけの取るに足らない客とて例外ではなく、今回も店主は薄暗い路地裏に立ち、こちらが去り行くのを見守っているようです。最後は曲がり角で軽く敬礼して立ち去ります。また来年…

紋や
福井市中央3-4-6
0776-23-0040
1700PM-2400PM(日曜定休・祝日の場合は翌日休業)

常山・早瀬浦・白龍
突き出し
さんま造り
地鶏四種焼き
竹田のあげ焼き
塩うに
いくら醤油漬け(おごり)
おはづけ
ご飯
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北陸近畿縦断ツアー

2013-10-12 21:43:05 | 北陸
福井に着きました。日中25度近くまで上がった気温が日没を境に大きく下がり、現在のところ15度となっています。午前中はやや蒸し暑く汗をかいたのに対して、午後はそんな場面がほとんどありませんでした。どうやら時間が経つにつれて空気が変わったようです。
実は、今夜の福井の宿泊事情が異常といえるほど逼迫しており、数日前から何度検索しても全く空きがないため、車中泊とせざるを得ない事情があります。昨年福井で同様の状況に出くわしたときは、あまりの暑さに車中では寝付かれず、河原にテントを張るというゲリラ行動に走りました。その点今夜は暑からず寒からず、車中泊にはちょうどよさそうです。
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2013-10-12 18:56:29 | 温泉
岐阜羽島で一旦高速を下りました。ICからそう遠くないところに温泉があると聞いたからです。その「羽島温泉」に立ち寄ります。
ICから右折と左折各一回であっさりたどり着くと、駐車場の雰囲気にどことなく見覚えがあります。よくよく考えると、三年前北陸からの帰り道に立ち寄った温泉で、新規と思って訪ねたはずがやや拍子抜けする結果となりました。しかし、浴槽の中央に円形の巨大な湯船を据え付けた、内湯のみのこざっぱりとした造りがよく、やや濁った塩辛い源泉もなかなかのものです。これで200円なのですから、再訪した価値はあったといってよいでしょう。

羽島温泉
羽島市桑原町午南1038-1
058-398-8868
1030AM-2050PM(毎月5・20日及び年末年始休業)
入浴料200円
泉質 食塩泉(緩和性低張温泉)
泉温 37.0℃
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2013-10-12 18:26:55 | B級グルメ
給油の次は腹ごしらえです。長距離移動を控えて時間が押す中、手早く済んで中京らしいものといえばこれ以外に考えられませんでした。バロー併設のスガキヤでラーメンをいただきます。
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北陸近畿縦断ツアー

2013-10-12 17:58:05 | 東海
出発以来ほぼ400kmを走破したところで給油を済ませます。福井までが200km, そこから丹後までがさらに200km, そこから丹波を通って京都へ、といった具合に勘定すると、今回は1000km台後半、つまり前回の北海道をも超える走行距離になりそうです。
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北陸近畿縦断ツアー

2013-10-12 17:12:52 | 東海
その後何度か場所を変えつつ列車撮影に興じ、山影が延びたところで切り上げ、申し訳程度に駅を二つばかり訪ねて昼の部は終了と相成りました。三時半を過ぎると日没も秒読み段階といった感があり、秋の日がますます短くなってきたのを感じます。
それにしても、日がな一日列車撮影というのはいつ以来になるでしょうか。特急王国の北陸本線などとは違い、一時間に一本走る特急と、日中に二、三度通る貨物列車が中央西線における獲物の全てです。終日粘ったとしても、納得のいく写真は片手で勘定できる数しか撮れません。その気になれば一日に十も二十も稼げる駅めぐりなどとは違い、列車撮影とは何とも悠長だと改めて思います。しかし、釣り糸を垂れる太公望のごとくに、線路端で特に何をするわけでもなく列車を待ち続ける時間は、それ自体この上ない楽しみなのです。今日はすっかり「撮り鉄」に戻った一日でした。

撮影に熱中するあまり昼食抜きになってしまったため、腹ごしらえしてから高速に乗ります。福井までまっすぐ走れば二時間ほどです。途中で一風呂浴びたとしても、大きく破綻しない時間に着くだろうと見込んでいます。
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2013-10-12 09:51:24 | 東海
中津川で高速道を下りました。本日最初の活動は中央西線の列車撮影です。落合川付近でカメラを構えます。
ここのよいところは、上下線が離れ、地形と線形が変化に富むため、様々な角度から撮影できることで、例えるなら北陸本線の新疋田に似ています。季節外れの陽気はともかくとして空模様は申し分なく、少しずつ場所を変えて長時間滞在するもよし、午前中で切り上げ他の撮影地に転戦するもよしといったところです。
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2013-10-12 07:00:48 | B級グルメ
駒ヶ岳で停まったついでに、ご当地名物ソースカツ丼を朝食とします。福井へ行くというと、毎度のように中央道を通ってはここでカツ丼をいただき、福井のカツ丼とはしごするのが常態化しています。今回もおそらく同様の展開となるでしょう。

★駒ヶ岳サービスエリア下り線スナックコーナー
駒ヶ根市赤穂15-204
0265-83-8021
24時間営業
ソースカツ丼800円
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2013-10-12 06:57:01 | 甲信越
駒ヶ岳で最初の休憩をとります。実際にはその手前で二度ほど休憩しようとしたところが、あまりの混雑ぶりにとりつく島もなく、ここまで延びたというのが真相です。やはり、行楽シーズンの連休初日だけに人出が違います。このまま走れば間違いなく一宮の渋滞に巻き込まれ、小一時間は消費するでしょう。中津川で下りることはこれでほぼ決まりました。
現在の気温は18度、25度近かった都内よりましとはいえ、10月中旬としてはかなりの陽気です。先ほど南アルプスの向こうからようやく朝日が顔を出しました。日が昇るにつれてどこまで気温が上がるのでしょうか。
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2013-10-12 03:37:55 | 甲信越
申し訳程度の仮眠から先ほど目覚めました。夜半まで轟々と吹いていた南風は収まってきましたが、空気の生暖かさは変わりません。季節外れの陽気もようやく一段落し、今日から多少涼しくなるとはいうものの、現地の週間予報からしても長袖が登場する場面はないでしょう。手拭いと着替えを多めに持って出発します。
現地の天候にもよるものの、今のところは中津川で中央道を下り、東濃地方を主戦場とする方向で考えています。これなら小仏さえ通過してしまえばその先の渋滞を気にする必要がなく、終日滞在しても高速道を200km弱飛ばせば福井に着くため、何かにつけて好都合という寸法です。
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