球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

Confusion is established and maintained.

2013-01-08 | 趣味(旅行・娯楽・読書・食)
勉強をしていて眠くなるのは、睡眠が足りないからでもなければ、
特別やる気が無いからでもない。ただ、理解できないからである。
…というような時間を過ごしている。



だいぶ前に、CMMI(Capability Maturity Model® Integration:『能力成熟度モデル統合』)
という、SW開発者ならある程度馴染みのあるガイドラインの話を少ししたと思う。

今、必要に迫られて読んでいるんだけれど、眠い。眠すぎる。
繰り返すが、睡眠不足でもやる気が無いわけでもない。

理解が難しい理由は二つ。
・殆ど概念のみで書かれた抽象的な文で、具体的なイメージが(特に初学者には)困難。
 さらに前後のつながりがまったく分からないため、下まで読んでも結局何を言っていたかわからない。
・日本語がド直訳。日本語読んでも殆ど理解が促進されない。

読み込んで慣れていくしかないことは分かっているものの、
英語文且つ抽象的な文となると、結構なトレーニングを積まないと厳しい。

文章を読むときというのは意識/無意識に関わらず書いてある内容を
多少なりともイメージ化(視覚化、と言って差し支えないと思う)することで
理解を促進するものだけど、それが非常にやりにくいために、
何のイメージも湧かない文に無理矢理イメージを与えるという結構高度な作業が必要になってくる。
※抽象的な概念を、眠くならずに抽象的なまま理解できる方法があれば知りたい。

[一例]
原文(P155)
A baseline is represented by the assignment of an identifier to a
configuration item or a collection of configuration items and associated entities
at a distinct point in time.

引用元
http://www.sei.cmu.edu/reports/10tr033.pdf

和訳文(P157)
ベースラインは、はっきりと識別できる時点における、構成品目と関連する実体、
または構成品目の集まりと関連する実体への識別名の割り当てによって表現される。

引用元
http://www.sei.cmu.edu/library/assets/whitepapers/CMMI-DEV-V1.3-Japanese.pdf

僕はこれを見て、結構厳しいと思った、というのは今の話で、
読んでいるときはただ激しく眠くなった。なにこれ、と。
おとなしく原文をイメージで理解するトレーニングを積んでいくつもりだけど、
"難しい本"みたいなものを克服するというのは、やはりなかなか容易でない。

今回はたまたまCMMIが題材だったけれど、
過去に興味があって読もうとしたダンテの"神曲"も、
前後のつながりのわからなさにかけては凄まじいものがあった。
久し振りに読むこと自体にスキルが求められる文が現れた。
コメント
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