魔法の鏡をみつけたら

なお子改め夏海遙のブログ

内幸町ホール劇場入り!

2022年05月16日 | 日記




劇場入りしました!
明日はいよいよ初日❣️✨
まだお席あります!
フラッと内幸町ホールに脚をお運びいただいても当日券で入れますよ〜!

楽屋という、せまい空間でお話が進んでいくこの芝居。
明日からどんな景色がみられるのか、本当に楽しみ!
場当たりも楽しかったです。
私はやっぱり舞台が好きなんだな〜と再認識しました。
昨日は稽古お休みだったので、女優ものの映画をDVDで2本観て、テンション上げ上げしました。

原作の漫画で大好きだった「累」(かさね)と、
ジョン・カサベテス監督のジーナ・ローランズ主演の「オープニングナイト」。
「オープニングナイト」は、大学時代に梅本洋一先生の映画の講義を選択していて、ある週の課題が「オール・アバウト・マイ・マザー」(ペドロ・アルモドバル監督)で、その映画が、「オープニングナイト」へのオマージュを含んでいると聞いて大学時代も観ましたが、舞台女優になった今見返してみるとこれまた面白い。老いを感じ始めた人気舞台女優が、自分を追いかけてきた熱狂的なファンである17歳の少女が交通事故死するのを目の当たりにして、彼女の幻影に取り憑かれ、スランプに陥る名作です。
ブランデーグラスの粋な持ち方なども見たかったのですが、ジーナ・ローランズはボトルでラッパ飲みしてた!

「バートマン」にしろ、「イヴの全て」や「天井桟敷の人々」、「ブラックスワン」最近では「ドライブ・マイ・カー」など、舞台のバックステージ物映画ってわりと好き。

「累」は、漫画を昔読んで、度肝を抜かれましたが、
映画もなかなか漫画の雰囲気をうまく出しています。

かもめのニーナの劇中劇など、「楽屋」と通じるシーンがあって面白かった。
漫画では、主人公の累に毎日美しい顔と名前を奪われながら全身不随の寝たきりで飼い殺される丹沢ニナが、「殺して」と伝えるシーンに絶望感でゾッとしましたが、そのあたりが映画は薄かった。
土屋太鳳さんの「サロメ」の舞踊シーンは、見応えありました。

私は劇団に上がって2年目、27才のときに北海道でロケバス事故に遭い、首の骨を折って入院して、焦りと絶望で半年近く泣いていて精神不安定になった苦しい時期があるので(劇団昴の先輩方や、家族の支えのおかげで立ち直りましたが、当時は幽霊も幻覚もみました)
今回「楽屋」のオファーがあったときも、台本が身につまされ過ぎるので、出演しようかどうか迷いました。
でも、挑戦してよかったと思いたい。
清水邦夫氏の本が、すごく女優4人の気持ちを的確に書いていて、普遍的に愛されつづける本です!

明日から楽日まで、悔いのないようやり遂げたいです。
「戦いは果てしなく、鏡のなかのわが戦士…」
(清水邦夫「楽屋」より。ホイットマン「草の葉」の一節)






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