Buono!な毎日♪

毎日が美味しい生活でありますように・・・

自分を語れる自信。

2007-01-31 00:02:30 | ひとりごと
先週1週間、精神的にかなり参ってました。
仕事、人間関係、その他もろもろ・・
重なる時って重なるんですよね。

しかも、体の疲れも手伝って、全てにおいて面倒くさくなってました。
ブログも更新せず・・・

その1週間で何を考えていたか。

自分という価値。
私は果たして、どれくらい価値がある人間なのか。
どれくらい必要とされているのか。
自分の居場所はどこなのか。
他の人と比べて、私は何が違うのか。
こんな薄っぺらい人間、他にいるのか・・・

なんて、かなりネガティブでした。

今までの人生、本気で一生懸命になったことってほとんどない。
傷ついたことは山ほどあるけど、なんとなく自分の思うようになってきた。
そう、あまり挫折を知らない。本当の意味での辛い経験はまだないのです。
だからこそ、これから押し寄せてくる自分の人生に不安を感じるんです。
今まで順風満帆で来ているんだから、きっと何か辛いことが起こるはずって・・
友人達の辛い想いを聞いていると、いつか自分にもって・・
そんな、起こる前から考えても仕方がないじゃんって自分の中で
何度も何度も言い聞かせる。

なので、人生、太く短くで短命願望が強かったのです。
辛いことに遭遇したくない、楽しいままで死にたいって。
最低ですよね。

もちろん、本人の考え方、捕え方なんだと思う。
その辛いことを、どういう尺度で捕えるか。
ネガティブにとるか、ポジティブにとるか。
人間、ポジティブに生きるほうが断然、楽しいに決まってる。

自分を棚に上げていうと、
ネガティブに考える人間というのは、きっと不器用で自分を悪い方向に
持って行く、自分で悪いことを招いている気がします。
そして大抵、そんな自分に酔っているんです。
「私ってかわいそうなやつ・・」被害妄想もいいとこ。

私の場合、たま~にこれがあるんです。
なので、そうなったとき、ところ構わず涙が出てくるんです。
バランスを失っているんでしょうね。

先週、そんな7日間でした。

そして週末の沖縄。
疲労感たっぷりで帰りの飛行機に乗ったのですが、
その飛行機の機内誌に、女優の桃井かおりさんのインタビューが
載っていました。

彼女は小さいときにバレエを習っており、若干、12歳で単身、
ロンドンに留学するんです。
3年間の寄宿生活をするのですが、満足のいく成果は挙げられずに
ボリショイ・バレエ団目指してモスクワへ行きます。
それでもやっぱり、成果むなしく終わり、日本に帰ってくるのです。
そして、女優に転身することになります。
そこで、彼女は自分の居場所を見つけるんですね。
その後の活躍はご存知の通り。
小さな頃の挫折が、今の成功へと繋がっていると言っても過言では
ないでしょう。

昔から思っているのですが、
長く成功している人というのは、必ず過去に挫折なり、苦労した経験が
ある人が多い気がします。
どん底を知っているから、何をしたら駄目になるか、
その物差がきちんと測れているんだと思うんです。

そう考えると、私は人生において、最低ラインを知らない。
なので、いつか大きな黒い塊が直撃するのでは・・と思うと、
何も出来なくなってしまう。淡々とした平凡な毎日を送るだけなのです。

その記事の続きにこんなことが書いてありました。
 
  『勇気を持って一歩踏み出せば、新しい世界がパァーっと広がってくる。
   そこに山があったら、とりあえず登ってみる。ウォーミングアップに
   時間をかけるよりも、登りたい、っていう欲望を優先にしたい。
   それって身体の内からのエネルギーでしょう。・・・・・・
   人生まだ半分にも達していない。これからが楽しいんだってば。
   長くニンゲンやってみた方が絶対楽しい。』

これを読んで、抱えていた何かが崩れていきました。
そうだよ、これだよって。
ウジウジ考えても始まらないんだよ。まず、登らないと!

  『どんなに突然、自分の取り巻く環境が変わっても、自信と責任を持って
   浅ましくてもいいから生き抜くこと。とにかく生きてるほうが得。』

「自信と責任を持って」
これが大事だと思う。何でもかんでも生きていけばいいってもんでもない。
これを忘れず、そして本能に従って、浅ましく、ニンゲンらしく、ニンゲンくさく
生きていくのが理想だ。

最後に桃井さんは言います。

  『私は子供を産んで育てた経験はないけれど、「桃井かおり」は
   ちゃんと育ててきた。その自信はありますよ。』

正々堂々と自分を語れる自信。
紆余曲折しながら、様々な経験や困難を乗り越えてきた人間しか
言えない表現だ。

「あなたは何を持っていますか?」

そんなことを質問されても、何も答えることができない私。
全てにおいて中途半端な私。
私にも自分を語れるときが来るのだろうか。

まずは登ってみるしかない。
そこから始めよう。