みわたせはちくさのはなのひもとけてこころやらるるあきののへかな
(文治六年女御入内和歌~日文研HPより)
題しらす よみ人しらす
みとりなるひとつ草とそ春は見し秋は色ゝの花にそ有ける
(古今和歌集~国文学研究資料館HPより)
のをみれはにしきおりはへはなすすきてたまもゆらにあきかせそふく
(嘉元百首~日文研HPより)
いろいろのたまとそみゆるあきのののちくさのはなにおけるしらつゆ
(久安百首~日文研HPより)
野花帯露といへる事をよめる 皇后宮肥後
白露と人はいへとものへみれはをく花毎にいろそかはれる
(金葉和歌集~国文学研究資料館HPより)
題しらす 大江通景
秋の野の千草の花のいろいろを露はかりしていかゝ染むらん
(月詣和歌集~続群書類従14上)
なきわたるかりのなみたとおくつゆといつれかそむるのへのはきはら
(道助法親王家五十首~日文研HPより)
のへことにはなをしつめはくさくさのかうつるそてそつゆけかりける
(順集~日文研HPより)
摂政前右大臣家に歌合し侍ける時、野経秋といへる心を読る 藤原盛方朝臣
ゆふされはかやか茂みに鳴かはす虫の音をさへ分つゝそ行
(千載和歌集~国文学研究資料館HPより)
題しらす 貫之
秋のゝにみたれて咲る花の色のちくさに物を思ふ比かな
(古今和歌集~国文学研究資料館HPより)
題しらす よみ人しらす
秋のゝのお花にましり咲花の色にやこひんあふよしをなみ
(古今和歌集~国文学研究資料館HPより)
題不知 中務卿具平親王
鹿のすむ尾上の萩の下葉より枯行野へも哀とそ見る
(新千載和歌集~国文学研究資料館HPより)