monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

2010年03月03日 | 日本古典文学-和歌-春

あさみどり染めかけたりと見るまでに春のやなぎは萌えにけるかも(万葉集)

あさみどり乱れてなびくあをやぎの色にぞ春の風も見えける(後拾遺和歌集)

あさみどり染めてみだるる青柳の糸をば春の風やよるらむ(新勅撰和歌集)

染めかくる色ははなだの糸はへて行く道はらふ青柳のかげ(草庵集百首和歌)

うちなびき春さりくれば道のべに染めて乱るるあをやぎの糸(新拾遺和歌集)

水のうへにかげうちなびくあをやぎを波のあや織る糸かとぞ見る(古今和歌六帖)

池のおもの波のあや織る春かぜに糸くりいだす岸のあをやぎ(天正五年親王家五十歌)

春雨に芽ぐむやなぎの浅みどりかつ見るうちも色ぞそひゆく(風雅和歌集)

春はまづなびきにけりな佐保姫の染むる手引きのあをやぎの糸(続千載和歌集)

佐保姫の糸そめかくるあをやぎを吹きなみだりそ春のやま風(詞花和歌集)

春きぬとつげの小櫛(をぐし)もささなくに柳の髪をけづる春かぜ(土御門院御集)

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