「柴間(しばま)」という単語は日本国語大辞典・第二版には立項していませんが、以下のように用例が複数あります。語釈としては、「柴の間。特に「伏柴(ふししば)」「ふしづけ」の隙間。」という意味です。
俳句に用例があるかどうかは探していませんが、冬の季語ということになるかと思います。
泉川水のみわたのふしづけに柴間の氷る冬は来にけり
(冬十五首、初冬、887)
『和歌文学大系15 堀河院百首和歌』明治書院、2002年、164ページ
かたをかの-しはまにましる-しのすすき-しもかれてこそ-みるへかりけれ
(新撰和歌六帖・01931・家良)~日文研HPより
田家雨 頼氏
いねかての田つらの庵のしはまより夜の雨さへもりあかしつつ
(宝治百首・3732)~日文研HPより
冬深み六田のよどにふしつけししばまの水にをしぞなくなる
岩がねのしばまをわくる山河のうはなみこほる冬のあけぼの
(夫木和歌抄)
『校註国歌大系 21巻』国民図書、1930年、502ページ、511ページ
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