monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

2011年12月10日 | 日本古典文学-和歌-冬

夕暮れのみぞれの庭やこほるらむほどなくつもる夜半の白雪(風雅和歌集)

草枯れに残ると見えし籬(まがき)さへなほあともなくうづ む雪かな(新後拾遺和歌集)

踏み分けし昨日の庭のあともなくまた降りかくす今朝のしら雪(玉葉和歌集)

庭のおもは降りつむままにのどかにてこずゑの雪ぞ風にみだるる(嘉元百首)

庭のおもにちるかと見ればこずゑにも今をさかりの雪の花かな(邦高親王御百首)

待つ人の今も来たらばいかがせん踏ままく惜しき庭の雪かな(詞花和歌集)

あづ さ弓おしなみふりぬもののふの矢田野のすすきうづ む白雪(津守国冬)

朝ぼらけすすきおしなみ降る雪にげにさびしきは冬の山里(光経集)

山ざとは雪ふりつみてみちもなしけふ来む人をあはれとは見む(拾遺和歌集)

道もなく積もれる雪に跡たえてふる里いかにさびしかるらむ(金葉和歌集)

いつのまによもぎがもととむすぼほれ雪ふる里と荒れし垣ねぞ(源氏物語)

降りすさむこの夕暮れの雪の色にこころをとめてひとり見るかな(嘉元百首)

春の花 秋の月にものこりけるこころの果ては雪のゆふぐれ(秋篠月清集)

ふる里の雪は花とぞふりつもるながむるわれも思ひ消えつつ(後撰和歌集)

ふりしけばまさに我が身とそへつべく思へば雪のそらに散りつつ(秋萩帖)

(2009年12月30日の「雪」の記事は削除しました。)

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