甲南女子大で見つかった古今集の古い写本は、鎌倉時代初期1220~40年頃に書かれたものとのこと。仮名序・真名序を有する完本としては最古であるという。
ちなみに、元永本古今和歌集は、1120年書写(奥書)と更に古いが、真名序を欠いている。書写年代でいえば、鎌倉初期の「雅経(まさつね)本」、藤原定家書写の「旧伊達家本」、「嘉禄二年本」なども古い時代のもので、今回発表された甲南女子大のものは、これらに続く書写年代の写本となる。
この写本は、定家が若い頃写したものを別の人が写したものらしいが、この人の書写態度はどういうものであったのかとか、いろいろ興味がわきます。
論文なども出るのでしょうが、早く影印が出版されないかしら?
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