高砂の尾上(をのへ)のかねの音(おと)すなりあかつきかけて霜やおくらむ(千載和歌集)
霜こほり衣手(ころもで)いたくさゆる夜(よ)の竹の葉しろくあくるしののめ(如願法師集)
霜こほる門田の面(おも)にたつ鴫(しぎ)の羽音(はおと)もさむきあさぼらけかな(続後撰和歌集)
今朝のまに降りこそかはれしぐれつるのちせの山の峰の白雪(新後撰和歌集)
鐘の音(ね)に今や明けぬとながむればなほ雪ふかし峯の白雪(続千載和歌集)
はしたかの尾上の雪の曙に真柴(ましば)をはらふ袖のさむけさ(新千載和歌集)
さびしさはいつもながめのものなれど雲まのみねの雪のあけぼの(新勅撰和歌集)
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