御狩野(みかりの)にまだ降る雪は消えねども雉子(きぎす)のこゑは春めきにけり(夫木抄)
もえそめて幾日(いくか)もあらぬ初草のあさ野の原にきぎす鳴くなり(夫木抄)
もえいづる若菜あさると聞こゆなりきぎす鳴く野の春のあけぼの(山家集)
妻恋ひのきぎす鳴くなりあさがすみ晴るればやがて草がくれつつ(六百番歌合)
春日野の若草山に立つきじのけさの羽音に目をさましぬる(夫木抄)
春日野にあさるきぎすの妻恋ひにおのがありかを人に知れつつ(拾遺和歌集)
こころから妻恋ひすらし逢ふことのかた野のきぎす音(ね)に立てて鳴く(夫木抄)
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