monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

きぎす(雉)

2010年03月03日 | 日本古典文学-和歌-春

御狩野(みかりの)にまだ降る雪は消えねども雉子(きぎす)のこゑは春めきにけり(夫木抄)

もえそめて幾日(いくか)もあらぬ初草のあさ野の原にきぎす鳴くなり(夫木抄)

もえいづる若菜あさると聞こゆなりきぎす鳴く野の春のあけぼの(山家集)

妻恋ひのきぎす鳴くなりあさがすみ晴るればやがて草がくれつつ(六百番歌合)

春日野の若草山に立つきじのけさの羽音に目をさましぬる(夫木抄)

春日野にあさるきぎすの妻恋ひにおのがありかを人に知れつつ(拾遺和歌集)

こころから妻恋ひすらし逢ふことのかた野のきぎす音(ね)に立てて鳴く(夫木抄)

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