河原院にてよみ侍りける 大江嘉言
里人のくむだに今はなかるべし岩井の清水水草ゐにけり
(後拾遺和歌集~バージニア大学HPより)
なにとなくくむたひにすむ心かないは井の水にかけうつしつつ
(山家集~日文研HPより)
落花の歌あまたよみけるに
山おろしのこのもとうつむ春の雪はいはゐにうくもこほりとそみる
(山家集~日文研HPより)
河原院のいつみのもとにすすみ侍りて 恵慶
松影のいはゐの水をむすひあけて夏なきとしと思ひけるかな
(拾遺集~日文研HPより)
せきとむる-いはゐのしみつ-そこきよみ-なつのよそなる-まつのしたかけ
(新葉集~日文研HPより)
したくくる-いはゐのみつの-すむやとや-なつをはほかの-ものときくらむ
(俊成祇園百首~日文研HPより)
納涼
日数さへつもる岩井にすむ水の底の心もしらぬ夏かな
(草根集~日文研HPより)
てにむすふ-いはゐのしみつ-そこみえて-かけもにこらぬ-なつのよのつき
(続古今集_実氏~日文研HPより)
なつのつき-いはゐのみつに-かけすみて-あきおもほゆる-まつのしたかせ
まつかけの-いはゐのみつに-あきかけて-すすしくやとる-よはのつきかな
(建仁元年十首和歌~日文研HPより)
秋ちかくむすふ岩井の水の音も涼しさまさる夏の夕暮
(詩歌合~日文研HPより)
あききぬと-いはゐのみつは-いはねとも-むすふてにてそ-まつしられぬる
(為忠家初度百首~日文研HPより)
むすひあくる-いはゐにやとる-つきかけは-こころもうつる-かかみなりけり
(三井寺山家歌合~日文研HPより)
年暮れて岩井の水もこほりとぢ見し人影のあせもゆくかな
(源氏物語・賢木~バージニア大学HPより)