monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

水止舞

2018年05月25日 | 日本古典文学

 古典の季節表現のために、祈雨とか止雨の記事を探していたら、以下の「水止舞」という行事(?)を発見。現在の暦では7月14日に行なう行事のようです。

水止舞は約680年の歴史を持ち、元亨元年(1321年)に遡り、現在の関東辺りが大干ばつに見舞われたため、住職の第二世法蜜上人が藁で龍像を造って祈祷を捧げて雨を降らせました。
しかし、その2年後には長い雨が続き、田畑が流出してしまい、雨乞いの祈祷のせいだと上人を恨む声が出てきてしまいました。
そのため、上人は獅子の仮面を3つ作って「水止(しし)」と名付けて、農民にかぶらせて踊らせ、太鼓を叩かせ、法螺貝を吹かせ、龍神に雨がやむよう捧げたところ雨がやんだことから、人々が感謝の念を伝えるために「水止舞」を捧げるようになったのが起源だと言われています。