光明峰寺入道前摂政左大臣家歌合に、暮山雪 源有家朝臣
夕されはをすての山の苔の上に槙の葉しのきつもる白雪
(続後拾遺和歌集~国文学研究資料館HPより)
左大臣よませ侍ける新玉津島社卅首歌に、山雪を 藤原為之朝臣
かきくれてさたかにもなき山のはのはるゝとみれは積る雪哉
(新続古今和歌集~国文学研究資料館HPより)
夕山や檜原が嵐音たえてをりをり高き雪折の声
(伏見院御集)
くれてゆくふゆのしをりはあとたえてやまちもふかきまつのゆきをれ
(千五百番歌合~日文研HPより)
家歌合に、暮山雪といへる心を 前関白
暮やすき日数も雪もひさにふるみむろの山の松のしたおれ
(新勅撰和歌集~国文学研究資料館HPより)
宝治百首歌たてまつりける時、積雪の心を 従二位頼氏
真柴かる道や絶なん山かつのいやしきふれる夜はの白雪
(続拾遺和歌集~国文学研究資料館HPより)
題しらす 藤原為顕
夜の程につもりにけらし昨日まてみさりし山の峰の白雪
(続千載和歌集~国文学研究資料館HPより)
題しらす 権中納言経平
したこほる深山の雪のけぬかうへに今いくへとかふりかさぬらん
(玉葉和歌集~国文学研究資料館HPより)
百首歌中に、雪を 土御門院御製
吉野山今朝ふる雪や積るらん入にし人の跡たにもなし
(新続古今和歌集~国文学研究資料館HPより)
関白左大臣家百首歌よみ侍ける、雪歌 兵部卿成実
はし鷹のとかへる山の雪のうちにそれともみえぬ嶺の椎柴
(新勅撰和歌集~国文学研究資料館HPより)
(たいしらす) 入道前摂政左大臣
手向山もみちのぬさは散にけり雪の白ゆふかけぬ日そなき
(続後撰和歌集~国文学研究資料館HPより)
題しらす 正三位知家
神代より年のいくとせつもるらむ月日を過す天のかく山
(続拾遺和歌集~国文学研究資料館HPより)