君がためうき沼の池の菱とるとわが染めし袖ぬれにけるかな(万葉集)
みさびまじる菱の浮き蔓(つる)とにかくに乱れて夏の池さびにけり(夫木抄)
みくさゐる入り江の菱のつるたえずこの世を深く思ふはかなさ(新撰和歌六帖)