ももはな日記 ~南フランスでの子育て~

ボンジュール☆
ますますオテンバ娘に成長。
日本から遠く離れたここ南フランスで子育てをしています♪

マタニティ・アクア

2011年05月25日 | 妊娠後期(28~39週目)
今週に入って、急に真夏の気候になりました。

連日、地中海の太陽がギラギラと照って、雨が一滴も降らない、ここラ・シオタは、気温30度を軽く超え、
まだ5月下旬だというのに、この暑さが8月まで続く…とのこと。

幸い「梅雨」がない地中海性気候なため、ジメジメとした湿気がなく、いつもカラッとしていて、
住んでいる人の気質も、陰湿な感じとはほど遠く、とても開放的で明るく、私は気に入っています。

妊婦になり、お腹が大きくなってきた頃から、近所の人や町ですれ違う全然知らない人に、
「ボンジュール♪」と、挨拶を受ける事が多くなり、
お腹が大きくて、こっちはちょっと気恥ずかしい感じがするのに、
フランス人…というか地中海の人は、大きなお腹を見て、喜び、嬉しそうに挨拶をして来ます。

日本じゃ、在りえない現象。
日本なら、たとえ、バスや電車に乗っていても、
妊婦さんが立っていて、他の人たちが座席に平然と座っているのが普通な感じなのに、
国や地域が違うだけで、こんなにも、人々の性格や気質が違うものかと…しみじみ考えさせられます。

ここ南フランス、ラ・シオタに、初めて来たのも、「夏休み」の真っ只中でした。
夫が、ちょうど仕事の夏季休暇をとって、
「遊びにおいでよ」と言って誘ってくれたのがキッカケでした。

初めて、マルセイユ・プロバンス空港を降りた時の、真夏の熱気が、今でも忘れられません。

私は、当初、フランス語が話せるわけではなかったので、かなり不安でしたが、
空港に出迎えに来てくれた夫の日焼け姿をみて、なんだか、ホッとした事を覚えています。

夫の家に着いて見て、びっくり!!
庭に「プール」があるのです!!!

日本人の感覚では、「お家にプールがある」なんて考えられないのですが、
ここラ・シオタなどの南フランス地域では、
プールが設置させている家があるのは、けっこう普通らしく?!
でも、夫から「プールが家にある」なんて聞いてなかったので、すごくびっくりしました。

このプール、コンクリートで出来ていて、中はタイル張り。
夫の父(通称:パピィ)の手作り。

縦横何十メートルもあるわけではないものの、大人が2人でバシャバシャと遊んでも、充分なスペースで、
とにかく、公共施設のプールではないため、プライベートが保て、いつでも入れて、最高☆

夫の友人では、アパートに住んでいる人も多いのに、一軒家でプール付きなんて、なんて贅沢な…。

でも、お風呂もシャワーで、普段、水につかることが習慣でないここフランスに居ると、
このプールで、水につかる感覚が何とも日本を思い出させてくれます。

去年までは、お腹がこんなに膨れた状態で、プールに入る事などなかったのに、
今年の夏は、一味も二味も違い、「マタニティ・アクア」を楽しんでいます。

お腹の中の赤ん坊は、もうすでに、羊水に浮かんで回転しているものの、
母親の私も、まるで風船をお腹につけて、
水に入る感覚で、すごく面白いです。

うまく身体のバランスが取れない感じも、また、面白い。

妹からもらった水着は、今年は着れず、唯一、サイズが緩かった自分の水着を着て、
楽しく水遊びをしています。

もちろん、1人では危ないので、夫が庭仕事をしている時に、傍で、プールに入り、
2人で会話をしては、涼しい一時を過ごしています。




いちご姫

2011年05月19日 | 妊娠後期(28~39週目)
昨日、夫と一緒に「苺タルト」を作りました。



5月中旬ともなると、苺の季節、真っ只中。

苺を食べたくなる季節でなくても、私は、妊娠初期、苺ばかり食べていました。

つわり…という症状が、「お腹が空くと、気分が悪くなる」というものだったので、
夜、寝ていて、お腹が空き、ものすごく胸の辺がムカムカして、起きて、苺を2~3個食べて、
またベットに戻ったりしていたものです。

妊娠中期に入っても、ちょっと小腹が空いたと思ったら、苺を食べていました。



南フランスは、本当に野菜や果物が美味しく、地中海の太陽を燦々と浴びた新鮮な食べ物が豊富です。

苺は、現地のものかどうか?は、その時々で値段を見ながら購入する夫が知っているのですが、
私は、あまり気にせず、マルシェ(市場)で買って、ルンルン気分で食べます。


夫は、あまりにも、私が、いつも苺を食べるので、私のことを「いちご姫」と呼ぶようになりました。

苺の中には、妊婦には大切な栄養素ビタミンB群の葉酸が多く含まれているので、
妊婦が苺を食べる事は、とても良いことだし、それが普通だと、夫も私も思っています。

夫は、家庭菜園を趣味にしているので、苺の苗も植えています。
これは、2階のバルコニーに鉢植えしてあるので、
亀太郎に、食べられる心配もなく、安心して育てています。笑



最近、
この苺の苗に、実がつきました!
赤く実るのが、楽しみ♪

「苺タルト」は、夫も私も初めて作ったので、
ちょっと自信作とはいかないものの…なかなかの出来栄え。
周りのみんなに食べてもらえるよう、そして、お腹の赤ちゃんに美味しいタルトを食べさせるためにも、
もっと、腕をみがきたいなぁ…。





ペットの亀太郎と家庭菜園

2011年05月12日 | 妊娠後期(28~39週目)
先日、我が家で大事件が起きました。
なんと!夫が丹精込めて育てていたビニールハウス畑に、ペットの亀太郎が侵入したのです。

私と夫が昼寝をしている間に、亀太郎はコッソリ忍び込み、大好物のサラダやらスイートパイの花を、
食いちぎり、ほどよく伸びたトマトの苗の折り、
まるで、イノシシが農家の畑を襲うかのように、荒らしまくったのです。

水遣りに行った夫は、その無残な畑姿を見るや否や、カンカンに怒り、
「亀、全部抹殺する!!港に、全部捨ててやる!!」と猛烈な勢いで、
傍にいる私は、オロオロするばかり…。汗

亀の飼育責任者は、夫の母(通称ママン)なので、責任者の教育・監督不行き届きということもあり、
現在、夫とママンは親子ケンカ中。

ママンは、自分の大切に育てているローズの花を、亀太郎に食べられないよう柵を作っているので、
夫も、ビニールハウスに侵入されないよう何らかの防御をすれば良いものの、
そうは言っても、亀太郎の家族は、庭に20匹位いるので、どいつが犯人かさえ、分からない始末。

挙句の果てに、
夫は、ビニールハウスの傍らを歩いていた亀太郎を蹴り始めて、「やめて!」と、止めに入る私。

4月から始めた夫の野菜畑は、こんな思いもしない出来事で、呆気なく結末を迎えてしまいました。

以前、このブログでも紹介した亀太郎。
夫が、17歳の時、父方の出身でもあるコルシカ島へ行き、1人キャンプ生活をして、そのお土産として、
持ち帰った亀のカップルを、夫の母が大切に育て、見事繁殖に成功し、現在、子孫をドンドン残しています。



問題なのは、亀は「長寿」を象徴とするだけのことがあり、いつまでも長生きをして、なおかつ、
生命力もあり、卵を産むので、夫が歳をとるだけ、亀太郎も増え続ける…という点。

別に、2匹くらいだったら、ビニールハウスを建てて、畑をしても、目が行き届くのですが、
20匹も、自由に野放しにしていたら、餌だってやるのは大変だし、糞の始末も面倒。

庭をキレイにするのは苦にならないママンも、彼女自身、歳を取ってきているので、
亀は増えても、仕事は減らず、彼女が留守の時に、亀の面倒を見る人がいないのも、困った点。

夫は、以前から、庭に野菜畑をしたいと思っていたので、
今回の大事件で、ものすごく落ち込んでいます。

自分で種から育てた野菜を、
私やお腹の赤ちゃんに食べさせたかった願いを叶える事ができなかったパパの無念さを、
考えると…怒り狂う夫の気持ちも理解できます。

私の実家の父も、野菜畑をします。
実家は、とてつもない田舎なので、野菜畑をするだけの環境はそろっていて、
昔はよく、トウモロコシやキュウリ、トマト、スイカなどを父が育て、収穫があったら、
母がそれを料理し食卓に並べて、
家族みんなで食べた思い出があり、自分たちで育てた野菜を食べる喜びを知っています。

夫にその思い出話をしたため、益々「僕も畑をする!」と意気込んでいました。

それが、こんな結果になるとは…。

私の方が、亀嫌いだったのに、それが逆転して、夫の方が、「亀は毒だ!憎々しいヤツめ!」といった感じ。

現在、彼は「無意味だ…」と言いながら、畑に水遣りをして、その彼の後ろ姿を見るのが、辛い私です。




この写真は、まだ初期の頃。
夫は、楽しそうに水遣りをしています。




初期の頃の苗。



ビニールハウスは、こんな感じです。
子どもがキャンプをしたらちょうどいい感じの大きさ。



これが、亀太郎に食いちぎられたサラダの残骸。



愛犬ダッフィーの家。でも、彼ではなく、亀太郎が住んでいます。



いない・いない・ばぁ

2011年05月10日 | 妊娠後期(28~39週目)
昨日、月に一度の定期健診があり、夫と一緒にラ・シオタ中央病院へ行きました。

月に一度といっても…最近、めっきり時間の流れを速く感じて、うっかり忘れそうなくらい。汗
でも、抜かりのないように!カレンダーにちゃんと記入して、この定期健診日を楽しみにしています。

何と言っても、エコグラフィ検査。
娘の様子を見る楽しみが、益々増してきて、胎動を感じる分、
より親近感が沸いてきて、視覚的にとらえる事ができるこのエコ検査のおかげで、私たち夫婦は、
喜びを味わっています。

この日は、午前10時からの診察予約でした。
よって、夫は仕事を休んで、定期健診に同行してくれました。

日本じゃ、きっと、こんな感じで毎回夫が同行する事は在り得ないのですが、
国が違えは人種も習慣も違い、ここフランスでは、夫がこうやって妻に付き添って参加してくれるので、
夫婦が共有し、一緒に親となる事を学ぶ事ができて、本当に素晴らしいと感じます。

この日は、なぜか?先生はバタバタと忙しく通路を歩いたり、待合室で待っている私たちの前を横切ったり…。
でも、いっこうに、私たちの名前を呼ばれることはなく、どうしたものか?と首を傾げていました。

9時半に予約が入っていたマダムが、「ストレスだ」と言って、大きいお腹を持ち上げていました。
どうやら、予約順番が飛ばされたよう。
11時になり、新たにカップルが4組ほど、待合室に入ってきて、私たちを入れると、もう満室でした。

もういい加減呼ばれるはずなのに、後から来たカップルが名前を呼ばれていたので、「おかしい!」と感じ、
夫の肘をつついて、「順番が飛ばされていると思う。確認してきて」とお願いしました。

夫は、受付に行き、確認してきて「やっぱり飛ばされてた。これが普通なんだって」と言いました。
私は、これが普通なのか?と思いつつも、ここフランスは、日本の尺度では測れない出来事が多いので、
次に名前が呼ばれることがわかって、やっと安心しました。

受付に行ったついでに、夫は、マタニティ・スクールの案内用紙を手に戻ってきました。
さすが、フランス! マタニティ・スクールの講座は、種類も充実。
水泳・針・食事療法・ヨガなど…♪

どれがいいかな…?と用紙を見ながら、夫と話していたら、担当医に名前を呼ばれました。
11時半になっていました。

この日も、体重測定から始まりました。
靴を脱いで、靴下も脱いで、体重計に乗ろうとしたら、先生に「あぁ、靴を脱いだら、体重が減ってしまう。」と、
言われました。少しでも、カルテに体重のkg数を多く書きたかった様子。
私たちの担当医は、爽やかな笑顔で、美人な先生なので、病気でなくても、妊娠していなくても、
彼女に会いに診察に行きたいくらいです。笑

さて、エコグラフィ検査に入りました。
エコの機械が入ったところは、お腹の下腹部で、スクリーンに映し出された映像を見ると、胎児の頭でした。
つまり、すでに子宮口に向けた頭位の姿勢で、正常な体位でした。
私の胃や内臓側には、胎児のお尻があり、「く」の字になって足が頭の方へきていると、先生から説明がありました。

この日、再び先生は、赤ちゃんの顔をモニターで見たいと、必死になって、エコの機械を操作していましたが、
なんと、またもや、赤ちゃんは、全く私たちの想いとは反対に自分の手で顔を覆って、隠していました。

先生が、私のお腹をエコの機械でつついたり押したりしても、全然、赤ちゃんは、「いない・いない・ばぁ」の
手をして、顔を隠しているので、先生は「今日は、写真を撮るのは、やめましょう」とガッカリしながら言いました。

私も夫も、「そ、そんな…。どんなに楽しみにこの日を待っていたか。」と、とても残念でした。

お腹の中でさえ、こんな調子で、親の気持ちとは反対の娘の行動に、なんだか、先がおもいやられます。


最新の医療技術の進歩は、すごいもので、どうやって測るのか?全く分かりませんが、
エコ機器のモニターに胎児の体重数値が映し出されました。

体重1,119g。

妊娠後期28週目に入るところで、出産時目標体重の3分の1でした。

先生の気持ちは、よく分かりますが、出産目標体重3,200gというのは、「無理」だと感じています。

欧米人女性・アフリカ系女性の腰周り・背丈・筋肉などは、はるかにたくましく、
日本人女性の中でも小柄な私は、未熟児で生まれてきたし、実家の母も「絶対、無理だよね」と言っています。

夫の母も、「赤ちゃんが赤ちゃんを出産するようだ」と冗談交じりで言っているくらいです。


この日、先生は夫との会話で「元気に順調に育っています」と説明され、付け加えて、
先生は「奥さんは、母乳で育てたいと言ってらっしゃいますか?」と夫に尋ねたそうです。
「はい」と返事をしておいたよ♪と、後から夫は教えてくれました。

この日は、赤ちゃんの写真を受け取る事が出来ず、淋しい想いをしながら、手ぶらで病院を後にしました。

5月に入り、初夏のラ・シオタを感じながら、病院近くの公園を通って、ゆっくりと夫と歩きながら帰りました。



夫の母から貰った「ハロー・キティの赤ちゃん誕生アルバム」に貼る写真を撮るため、
公園で記念撮影。



いろんな角度で撮って置きました。



世界で初めて、映画を生み出した「リュミエール兄弟」の絵が、
地下の駐車場につながる通路に描かれています。
彼らの子孫が私の主治医で、一番に私の妊娠を喜んでくれました。


胎教

2011年05月04日 | 妊娠中期(16~27週目)
5月に入りました。

すっかり、初夏となったラ・シオタは、絶好の園芸や菜園、ピクニックの季節となり、
プロバンスの太陽を燦々とあびた我が家の野菜畑の苗は、ぐんぐん成長して、
ビニールハウスが手狭になった気がします。

私のお腹の赤ちゃんも、畑の苗に負けず?ぐんぐん成長し、相変わらず、元気に動いています。

もう、今週で27週目が終了し、来週からは、妊娠後期に突入するなんて…。

早すぎる。

確かに、お腹は大きくなるにつれ、息切れもするし、体力つけるために、ちょっと歩いただけで、
フウフウ言ってしまうほど、しんどいけれど…。
でも、
こうやって、わが子と一身一体で、朝から晩まで、寝ていても、ずーと一緒で、胎動を感じていたい。
もうあと3ヶ月ほどで、分裂してしまうなんて、つまらない。

お腹の赤ちゃんに、「今日はどんな料理を食べさせようかな…?」とか「こんな音楽聴いたら好きかな…?」とか、
いろいろ考えるのは、とっても楽しい。

「胎教」なのかどうか分からないけど、すでに、胎児の耳は完成されているので、外の音を聞いて、
反応することも多々です。

「胎児に教える」というより、親が好きな音楽を聴いたり、好きなテレビを観たりしている中で、
自然にお腹にいる赤ん坊に音を聞かせていて、楽しかったり、リラックスできたらいいし、それで、
反応した赤ちゃんに語りかける事も、立派な「胎教」です。

先日、夫とサッカー観戦をしていて、地元マルセイユの応援をしていました。
いつもの行事なので何の気も留めていなかったのですが、お腹の赤ちゃんの反応といったら…。汗

サポーターの声援に反応して、とっても活発に動き、
私のお腹の皮膚が伸びて、コブがあっちにもこっちにもできるのです。

ピョコピョコなんて可愛らしい動きではく、ピョンピョン跳ねるように動くので、
「この子まで、サッカー選手のようにキックをしているんだろうか…?」と真剣、思いました。

「サッカー好きだよね!」「楽しいね」と、胎児に語りかけては、
夫もそのお腹に触って、語りかけて、笑って、親子3人とっても楽しいです。

大勢の人の声や大きな音に反応するだけでなく、
今日は、いろいろピアノ曲を聴いて、それで、赤ちゃんも反応していました。
ただ、クラシック曲は、リラックスするのか?赤ちゃんは、寝てしまったようです。笑

こんな感じでは「胎教」にはならないのかも?知れませんが、
親が楽しかったり、リラックスできたら、お腹の赤ん坊にもそれが伝わって、良いかな…と感じています。




私自身、音楽は好きですが、楽器を弾くのが好きかといったら?疑問です。
ピアノも、めっきり「弾く」より「聴く」のが普通…。

実家でも、音楽を聴きながら、「油絵製作」するのが当たり前の生活で、ここフランスで妊娠してから、
その創作活動も、描きかけだった油絵を完成させて以来、一度も、筆を持っていません。苦笑

この絵のタイトルは、「mother」
実家、祖母の家に飾ってあります。