ももはな日記 ~南フランスでの子育て~

ボンジュール☆
ますますオテンバ娘に成長。
日本から遠く離れたここ南フランスで子育てをしています♪

いない・いない・ばぁ

2011年05月10日 | 妊娠後期(28~39週目)
昨日、月に一度の定期健診があり、夫と一緒にラ・シオタ中央病院へ行きました。

月に一度といっても…最近、めっきり時間の流れを速く感じて、うっかり忘れそうなくらい。汗
でも、抜かりのないように!カレンダーにちゃんと記入して、この定期健診日を楽しみにしています。

何と言っても、エコグラフィ検査。
娘の様子を見る楽しみが、益々増してきて、胎動を感じる分、
より親近感が沸いてきて、視覚的にとらえる事ができるこのエコ検査のおかげで、私たち夫婦は、
喜びを味わっています。

この日は、午前10時からの診察予約でした。
よって、夫は仕事を休んで、定期健診に同行してくれました。

日本じゃ、きっと、こんな感じで毎回夫が同行する事は在り得ないのですが、
国が違えは人種も習慣も違い、ここフランスでは、夫がこうやって妻に付き添って参加してくれるので、
夫婦が共有し、一緒に親となる事を学ぶ事ができて、本当に素晴らしいと感じます。

この日は、なぜか?先生はバタバタと忙しく通路を歩いたり、待合室で待っている私たちの前を横切ったり…。
でも、いっこうに、私たちの名前を呼ばれることはなく、どうしたものか?と首を傾げていました。

9時半に予約が入っていたマダムが、「ストレスだ」と言って、大きいお腹を持ち上げていました。
どうやら、予約順番が飛ばされたよう。
11時になり、新たにカップルが4組ほど、待合室に入ってきて、私たちを入れると、もう満室でした。

もういい加減呼ばれるはずなのに、後から来たカップルが名前を呼ばれていたので、「おかしい!」と感じ、
夫の肘をつついて、「順番が飛ばされていると思う。確認してきて」とお願いしました。

夫は、受付に行き、確認してきて「やっぱり飛ばされてた。これが普通なんだって」と言いました。
私は、これが普通なのか?と思いつつも、ここフランスは、日本の尺度では測れない出来事が多いので、
次に名前が呼ばれることがわかって、やっと安心しました。

受付に行ったついでに、夫は、マタニティ・スクールの案内用紙を手に戻ってきました。
さすが、フランス! マタニティ・スクールの講座は、種類も充実。
水泳・針・食事療法・ヨガなど…♪

どれがいいかな…?と用紙を見ながら、夫と話していたら、担当医に名前を呼ばれました。
11時半になっていました。

この日も、体重測定から始まりました。
靴を脱いで、靴下も脱いで、体重計に乗ろうとしたら、先生に「あぁ、靴を脱いだら、体重が減ってしまう。」と、
言われました。少しでも、カルテに体重のkg数を多く書きたかった様子。
私たちの担当医は、爽やかな笑顔で、美人な先生なので、病気でなくても、妊娠していなくても、
彼女に会いに診察に行きたいくらいです。笑

さて、エコグラフィ検査に入りました。
エコの機械が入ったところは、お腹の下腹部で、スクリーンに映し出された映像を見ると、胎児の頭でした。
つまり、すでに子宮口に向けた頭位の姿勢で、正常な体位でした。
私の胃や内臓側には、胎児のお尻があり、「く」の字になって足が頭の方へきていると、先生から説明がありました。

この日、再び先生は、赤ちゃんの顔をモニターで見たいと、必死になって、エコの機械を操作していましたが、
なんと、またもや、赤ちゃんは、全く私たちの想いとは反対に自分の手で顔を覆って、隠していました。

先生が、私のお腹をエコの機械でつついたり押したりしても、全然、赤ちゃんは、「いない・いない・ばぁ」の
手をして、顔を隠しているので、先生は「今日は、写真を撮るのは、やめましょう」とガッカリしながら言いました。

私も夫も、「そ、そんな…。どんなに楽しみにこの日を待っていたか。」と、とても残念でした。

お腹の中でさえ、こんな調子で、親の気持ちとは反対の娘の行動に、なんだか、先がおもいやられます。


最新の医療技術の進歩は、すごいもので、どうやって測るのか?全く分かりませんが、
エコ機器のモニターに胎児の体重数値が映し出されました。

体重1,119g。

妊娠後期28週目に入るところで、出産時目標体重の3分の1でした。

先生の気持ちは、よく分かりますが、出産目標体重3,200gというのは、「無理」だと感じています。

欧米人女性・アフリカ系女性の腰周り・背丈・筋肉などは、はるかにたくましく、
日本人女性の中でも小柄な私は、未熟児で生まれてきたし、実家の母も「絶対、無理だよね」と言っています。

夫の母も、「赤ちゃんが赤ちゃんを出産するようだ」と冗談交じりで言っているくらいです。


この日、先生は夫との会話で「元気に順調に育っています」と説明され、付け加えて、
先生は「奥さんは、母乳で育てたいと言ってらっしゃいますか?」と夫に尋ねたそうです。
「はい」と返事をしておいたよ♪と、後から夫は教えてくれました。

この日は、赤ちゃんの写真を受け取る事が出来ず、淋しい想いをしながら、手ぶらで病院を後にしました。

5月に入り、初夏のラ・シオタを感じながら、病院近くの公園を通って、ゆっくりと夫と歩きながら帰りました。



夫の母から貰った「ハロー・キティの赤ちゃん誕生アルバム」に貼る写真を撮るため、
公園で記念撮影。



いろんな角度で撮って置きました。



世界で初めて、映画を生み出した「リュミエール兄弟」の絵が、
地下の駐車場につながる通路に描かれています。
彼らの子孫が私の主治医で、一番に私の妊娠を喜んでくれました。