ももはな日記 ~南フランスでの子育て~

ボンジュール☆
ますますオテンバ娘に成長。
日本から遠く離れたここ南フランスで子育てをしています♪

初、女性マルセイユ市長☆

2020年07月07日 | 8才半~9才
今年3月中旬、
フランスでは、統一地方選挙の第1回目の投票日が終了後、
その2日後に、「外出禁止令」が出たため、看板も何もかも、設置されたまま、
まるで、ホラー・ゾンビ映画「アフター28ディズ」のような状態だった。

4ヵ月後の先週の日曜日、
2回目の(決選)投票が行われた。

その結果、
各地方で、エコロジー・緑の党が勝利し、
フランス第2都市のマルセイユでは、市長に、歴史上、初の女性市長が誕生した。

未だかつて、マルセイユで、女性が市長に選ばれた事はなく、
地中海沿いの開放的で賑やかなここ南フランスの、
古い歴史を持つ港街のマルセイユで、時代の流れからしても、画期的なこと。

移民で栄える都市でもあるマルセイユ。
移り住んで来た古代ギリシャ人が作り上げた都市とも言われ、本当に、歴史が深い。

様々な顔を持ち、
近年では、国立自然保護区域にも指定されている地中海沿岸の自然を守る活動が盛んで、
子ども達に、自然の豊かさや大切さを知ってもらうエコ教育活動が重視され、ヨーロッパでも、注目を浴びている。

ますます発展していくマルセイユの市長に、初めて、女性が就任。
期待が寄せられている。


ロンシャン宮
美術館と博物館が連なってあり、裏側は、緑豊かな公園になっている。


マルセイユの旧港の風景。
ちょうど、10年前は、何度となく、マルセイユに足を運んだ。


丘の上にそびえるノートダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂。
旧港から出ている観光用のトロッコ・バスに乗って、この丘を登る事が出来る。

もうすぐ、夏休み☆

2020年07月03日 | 8才半~9才
2020年、夏。
今年は、新型コロナウィルスにより、世界中が、変った。

7月上旬、フランスの学校では、学年末。
3月中旬に、学校が閉鎖し、娘は、3ヵ月後の6月上旬に、学校に復帰。

昨年の新学期9月から今年3月中旬までの、各児童・生徒の70%の成績評価が出ていたため、
なんとか、それを元に、来年度の進級・進路を決めていった教育現場。

ヨーロッパやアメリカ等では、6月末で、学年が終了するシステム。
しかも、フランスでは、自動的に進級する日本と違い、あくまでも、成績で決まる。

毎年、この時期、フランスでは、
バカロレアと言われる大学のセンター試験が行われるものの、すべて、中止。

中学校では、日本ほどのシビアな高校試験は、存在しないものの、学内で、テストが行われ、
それを元に、高校へと進む。

幸い、娘は、小学校の中間学年だったため、こういった「受験」には、全く無縁で済んだ。
助かった・・・。

学校の先生に代わり、3ヶ月もの、保護者による、家庭学習。
先生に代わって、親が国語や算数を教え、添削までして、もう、クタクタなのに、
再び、2ヶ月の夏休み。。。

なんだかなぁ~。。。

今年ほど、「学校」の存在の意味や大切さを、しみじみ感じた年は、ない。

いくら個人主義な、ここフランス社会であっても、「独り」では、生きていけない。

感染予防で、直接、身体を触れ合わせる事ができなくなった今でも、やっぱり、
人が集って、一緒に食事をしたり、遊んだり、「共に生きる」事は、必要不可欠。

学校で生活するのは、自立や、社交性、発見や、友好など、様々なことを、実体験で学ぶ場所でもあり、
インターネット上で、交流するのとは、全く、違う。

インターネットは不可欠なものとなった現代、
コンピューターの世界が、「非日常生活」であるはずなのに、
この度のコロナウィルスで、外出禁止となり、
益々、パソコンや携帯をいじっている時間が増え、
コンピューターの世界が、「日常生活」となった小・中学生が、激増した。

中学教師をしているママ友と、料理をしながら、「現代の子ども」について、あれこれ話をしては、
「コンピューターの世界」に、どっぷり浸かったまま、抜け出る事ができない子どもを、心配している。


南フランス、ラ・シオタの港風景。
6月上旬、カフェやレストランもオープンし、賑わいが戻った港沿い。


3ヶ月ぶりに、娘とカフェ・デート♪


家の庭に、夫が、キャンプ用のテントを設置して、どこにも行かなくても、キャンプ気分が楽しめるように工夫☆


朝ごはんを食べながら、大好きな「ハリーポッター」のゲームも、楽しめるよ♪


マスクで、初めての外出

2020年05月25日 | 8才半~9才
外出禁止令が解除されて、2週間。

「外出許可書」なしで、近くのパン屋にも、スーパーにも行く事ができるようになった。

たった1日違うだけで、
まるで、コロナが消滅したかのような錯覚を受ける開放感。

近所では、普通に人々が歩き、道路で立ち話をし、車の往来も普通。
自転車に乗りまくっている青年や、キックボードやボールで遊ぶ子ども達。
外出禁止以前の日常風景が戻って、みんな、嬉しそう。


歩いて15分くらいの国立植物公園へ、2ヶ月ぶりに、行ってみた。

時間制限無しに、外出ができる自由感覚を、久しぶりに、実感。
そういえば、「外出許可書」を忘れて、慌てて、家に戻ったこともあった。。。

あんなに怯えていたコロナウィルスの存在さえ、忘れてしまう感覚。

先週の水曜日、
初めて、マスクをして、ラ・シオタ市内の旧市街地に、娘と行った。

2ヶ月ぶりの、町中へ、母子2人並んで、マスクを着用して、外出。
目的は、これまた2ヶ月ぶりに、娘の「英語クラブ」が再開するため。

英語クラブは、規定により、マスク着用が義務。
そのため、すべての生徒は、マスクをして受講。
先生は、プラスチックのカバーを、頭に設置して、出迎えてくれた。


娘のマスクは、以前、実家の母が、私用に・・・と、手作りしていたものを使用。

2009年と2012年、
新型ウィルスが発生し、実家に帰る際、機内で、着用したこのマスク。

2012年当時は、まだ、娘は、赤ん坊で、
日本行きの機内でも、マスク着用の日本人は、ちらほら。
「空港到着時に、入国審査が混雑するかもね~。」ぐらいな程度の感覚だった事を覚えてる。

ところが、今回のコロナウィルスは、今までのウィルスとは、全く、異なった。

日本の空港の入国審査では、外国人が入国拒否。
すべての乗客、乗員は、PCR検査が、義務化。
検査に何時間かかるか?分からない上、公共交通機関も使えない。

もちろん、他の人との距離を保ちながら、マスク着用も、義務化。

何もかも、変ってしまった。。。空の旅。

コロナウィルスがある世界となった今、
怯えていて、何も出来なかった気持ちと、
怖がっていては、何も出来ないと思う気持ちに、阻まれた。

少しずつ、外出をして、たくさんの人の中には、なるべく入らないよう注意しながら、
日常生活を取り戻している。


広い植物公園内は、5月の初夏の季節となっていて、久しぶりの新緑を満喫♪


草花も、キラキラ輝いていた☆


エメラルド・グリーンの地中海は、コロナウィルスとは、無縁。。。


外出禁止令から2ヶ月

2020年05月09日 | 8才半~9才
3月17日に、「外出禁止」が発令されて、早くも、2ヶ月が経つ。
そして、今月11日の月曜日、「外出禁止」が、解除される。

振り返ると、長いようで、短かった、この前代未聞の「外出禁止」。

当初は、こんな細かな指示に、とまどい、娘の学校閉鎖に合わせて、一日中、家での学習に明け暮れた。
夫は、店頭前の1m間隔の行列により、買い物もままならず、普通の生活が、激変。

今まで味わった事がないストレスに駆られた。

「コロナウィルスに感染したら」という恐怖と、外出先で、警察官に検問され、
外出許可書の書き方に間違いがあり、「罰金を取られたら」という恐怖の板ばさみな毎日。。。

戦後生まれの世代、こんな経験、今まで誰もしたことがない。

8才の娘は、「コロナに、うつったら大変だから」と、外出を嫌がった。

季節は、春。
気持ちのいいピクニック日和が続く天候に、外に出ることを嫌がる娘を見て、ため息が出た。

幸い、南フランス、ラ・シオタは、自然が多く、家や隣近所も、みんな庭を所有しているので、
娘の気分転換のために、毎日、庭で、過ごす事ができた。
隣の家の庭を訪問したり、同じ通りのクラスの友達の家の庭にも、遊びに行き、
少しずつ、以前の生活を取り戻していっている。


隣の家とは、もう、10年以上のお付き合い。
こうして、ローズでいっぱいな庭の中で、過ごさせてもらう事も、しばしば。


このお家は、日本にも遊びに行くほどの親日家。
裏庭には、紅葉の樹まである。


学校の課題。
「生活科」の観察記録を作成するため、モミジの葉をいただき、画用紙に貼り付けて、観察報告。


先日、
フランス大統領による、小学1年生の教室での、テレビ・インタビュー、生中継があった。

動き回るのが、当たり前な小学生に、各児童の机の間隔は、1mに設定。

文房具の貸し借りは、もちろん、禁止。
例えば、消しゴムを落とした場合、コロコロと、おむすびの様に転がり、
隣の子の机とイスの間に、拾いに行く事も、ある。

先生、どうするんだろう・・・?
子ども同士が感染するんじゃないか?と気がかりで、授業に、身が入らない。

各教室には、児童15人までの制限。
1m間隔に、15人分の机を並べることが出来ない。。。

そして、2時間毎の、教室消毒。
消毒する専門職員は、足りるんだろうか・・・?
一斉に、同じ時間に、各教室を、手分けして、消毒しないと、授業開始時間に間に合わない。。。

様々な問題を抱えたまま、学校は、再開する。

ただ、今は、
「コロナと共に生きる」しか、方法が、ない。

中学校では、「マスクの義務化」が、始まる。
近所のママ友は、中学教師をしていて、「マスクして出勤。。。」と、ぼやいていた。

そう、マスク。
フランスでは、「マスクがない」と言われ続けていたのに、一昨日から、急に、大量のマスクが店頭に。

昨日、夫は、薬局に行き、マスクを購入してきた。
50個入りマスクが、な、なんと!5,000円。
こんな薄いガーゼ1枚が、100円。

コロナウィルスで、世界中が激変。
みんな、それぞれ、人生や価値観が、大きく変った・・・。

「外出禁止」の生活に慣れるまでに、時間がかかったのと、同じように、
以前の生活に戻るにも、また、相当の時間がかかる。

今後、外出する際は、マスクがいる。
公共交通機関を使用する場合、着用していなかったら、罰金。と、「外出許可書」の代わりに、あらたな、罰金制度。
どこまでも、罰金制度なフランス社会。

義務化になったマスクと、必要なくなったけど「外出許可書」は、必ず、持参。
感染予防に、アルコール・ジェルも、もちろん、忘れずに。

うーん。。。不安。
やっぱり、しばらく、外出は、なるべく控えよう。。。と、娘の顔を見て、無言で、考えたりする今日この頃。


5月の終わり頃まで、咲き誇っているローズ。


フランス語の文法の課題制作。

学校休みに入ったフランス

2020年04月05日 | 8才半~9才
「外出禁止」が発令されて、3週間。

ネガティブで、ストレスが溜まっていた2週間目に比べ、
今週は、「家にいる生活」にも、慣れてきたためか?比較的、イライラ感は、抜けた。

世界中が、「見えない敵」と戦っていて、
今、とにかく、病気にならないで、「健康に過ごす」事が、一番、大切だと、皆が感じている。

フランスでは、春のイエス・キリスト復活祭に合わせ、暦の上では、「学校休み」が始まった。

この8週間ごとにある「学校休み」は、フランス全土を地域別にA、B、Cと3グループに分け、
各行楽施設に、たくさんの人が行かないよう分散化し、高速道路の渋滞緩和を目的に、設定されている。

でも、今年のこの「学校休み」
そう、まだまだ、「外出禁止」中。

昨日の土曜日の時点で、高速道路では、増員された警察官に寄る「検問」が行われていて、
「外出許可書」を所持しているか?どこか、行楽施設に出かけようとしていないか?調べられていた。

レストランも、カフェも、公園も、すべて閉まっている。
行楽施設に行っても、どこも、開いていない。

どこかに行きたくても、行くところがない「バカンス」

こんな「学校休み」は、もちろん、初めて。

日本では、入学・入社の新学期のスタート。
どうなっているんだろう・・・?

なんだか、切ない気持ちでいっぱいだけれど、悲観的になっても、仕方ない。
家庭学習と、庭で1時間、娘と一緒に、サッカーやペタンク、フラフープ、ミニゴルフ等をする毎日。。。


「英語クラブ」に行った後で、港を散歩していた水曜日。


南フランス、ラ・シオタ市の港の様子。