「恐れるべきものは何もありません」
私は今まで本当の危機に遭遇していないような気がします。
だって、未だにこんな自我が蔓延(はびこ)ってる。自我が
まるで私がいるから安泰だと言っているかのよう。
もし本当の危機を感じたなら、何かしら神頼みをしているはず。
子育てや加齢、今まさに危機です。危機が来ないと本気で
神頼みしない。
手に見たことのないシミ。お尻は排便のたんびに非常事態、
治るどころかこれからじわじわ悪化するばかり。
これからどんどん娘をアテにしそうだ。アテにするつもりないのに。
姉はどんどん白くなっていく。幸福そうな白さ、裕福そうな丸み。
私はどんどんと人間じゃなくなっていく、見た目が妖怪に。
最近、年配には優しくされるが、若い人には恐がられる。
一体何を望めばいいんだか。心の平安。
この目に頼ってるからこんなことになる。