よしなしそこはか

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高血圧、上腸間膜動脈解離との付き合い方を記します。釣り情報もね!

上腸間膜動脈解離 ~一般病棟へ~

2016-12-25 13:30:13 | 健康
一週間の集中治療室での看護を終えて、一般病棟への移動が許可されました。

血液検査、造影CT検査の結果、入院時の緊急性のある状況は脱し、ICU4日目からは氷を頬張って口から水を飲むことを許され、その翌日からは全粥、半量ながら制限食が許可されていました。

最初の食事では形あるものを味わうことの喜びと回復している実感から、食事中涙が止まりません。
大げさではなく、死ななくて良かったと実感しました。

4月8日朝、一般病棟への移動のため、尿道に挿入していたバルーンを一思いに男性の看護師さんに引き抜いてもらい、皆さんにお礼と挨拶をしてベッドに乗って循環器内科病棟に移動しました。
4人部屋の病室内では眼下には桜の花が良く見える窓際の快適な場所。

既に食事を始めて2日目となっていたので便意があり、初めて病室内カーテン越しにポータブルトイレで用を足しましたが、何とも落ち着かず他の患者さんへの臭いの配慮が気になって嫌な初体験となりました。

思い返してみれば幼児期に高熱の結果発症した腎盂炎で入院した以来の病室であり、すぐ隣に患者さんの息遣いや生活音がある環境というのも不思議な空間ではありました。

お隣さんは八百屋さんの仲買人を長くされていたらしく、起床が決まって午前四時。
しかも朝一番に大好きなカラオケのレパートリーをカセットオーディオでスピーカーから流す習慣があったようです。
「イヨマンテの夜」が毎朝四時に結構な音量で再生されるのにはたまらず看護師さんに注意を促してもらう場面もありました。

これ以外は快適な入院生活であり、徐々に食事も普通食、全量になっていき、病室外への歩行も慣れてデイルームでのテレビの視聴も日課となっていきました。
夕食時間帯には家内がほぼ毎日お見舞いに来てくれて、途中のマーケットで仕入れたお弁当を持ち寄り、二人で晩御飯を食べました。
やはりおしゃべりしながらの団らんは幸せを感じる時間でありました。


幾日か経った4月14日、熊本県地方で震度7の巨大地震が発生しました。
熊本には私も家内も親戚が多数居住しており、安否が気がかりで何とかして連絡を取る手段がないか模索していたところ、なんとFacebookのメッセンジャーで最初に全員の無事を知ることができました。
固定・携帯電話は回線集中で輻輳していて、Internetプロトコルの方が安否連絡には相応しいのですね。

家屋、周辺道路の被害は幸い軽微でケガをした人も周囲にはいないとのこと。
ただし家屋の中で被災したので夜はクルマの中でなければ安心して就寝できないと話していました。
心の安定までは長い時間がかかるとおもいます。


この入院期間中、精神安定剤として服用していた「デパケン」は点滴投与することができず、また入院環境では不要と考えられていたので飲まずに過ごすことができました。
この薬は前々から可能ならば服用を停止したいと考えていたので、副産物として手放すことができてこの点は成果だったと思います。

継続服用していた薬をご紹介します。一日一回の服用です。

アムロジピンOD錠5mg : 高血圧症治療薬
ミカルディス錠40mg : 高血圧症治療薬
バイアスピリン錠100mg : 抗血小板薬、非凝固剤
タケキャブ錠20mg : バイアスピリン投与における胃・十二指腸保護

朝食後上記4種類を服用することにより、血圧を110/75程度に安定させることができました。
退院後も同様な処方で服用しています。

グッドミン錠0.25mg : 睡眠導入剤(就寝時)
エチゾラム錠0.5mg : 抗不安薬、睡眠導入剤(就寝時)

こちらは就寝前に服用しています。
ゆくゆくはこれらに頼らず自力で睡眠できるようにしたいと考えています。
(ここからマインドフルネス瞑想の習得へとつながっていきます。ご紹介は後ほど、、、)


引き続きデイルームでは熊本地震関連の報道が流しっぱなしとなっていました。
追って本震が発生したとのこと。しばらくの間は気が抜けない安心できない状況です。

徐々に体力の回復も自覚できるようになり、同じフロアの別病棟まで一日3000歩を目標に歩行の練習を行いました。
また主治医からシャワー入浴を許可いただき、二週間ぶりに洗髪をした時には生き返る思いでした。
すっかり髪も伸びて、顔は体重の減少(入院時マイナス8kg)で仙人のような形相とでも言いましょうか。

そして主治医から3度目の造影CT検査の結果と継続的な血液検査の結果から、解離箇所の寛解が見られることの説明を受け、4月19日に退院できることが告げられました。
緊急入院時に予定された「三週間の入院」のとおり、ちょうど三週間で退院の日を迎えられることとなりました。

家内に入院費用の精算をお願いし、循環器内科病棟の看護師さんにご挨拶をして、ICUで特にお世話になった看護師さんにもお礼を述べて病室を後にしました。
すでに病院食も全量の普通食を食べてはいましたが、病院を出る前に食堂で食べた「生姜焼定食」に塩分を非常に感じて、日常に戻れる喜びを感じたことを覚えています。

自宅までは路線バスで30分程度で帰ることができますが、この30分間の揺れと振動が非常に身体に堪えました。。
こうして三週間ぶりに我が家に帰ってくることができました。

~つづく


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