よしなしそこはか

心に映り行く由なし事をそこはかとなく書き作れば
高血圧、上腸間膜動脈解離との付き合い方を記します。釣り情報もね!

上腸間膜動脈解離 ~思考パターンの変革~

2017-01-18 15:16:57 | 健康
これまで睡眠の改善を目的としたマインドフルネス瞑想について、習得方法やサポートしてくれる書籍のご紹介をしてきました。
瞑想を始めて約2か月、ようやく鼻呼吸から「今」に集中する方法を体得出来てきました。その成果として睡眠導入剤を2種類服用していたものが、1種類でも眠れるようになり。今は錠剤を半分に割って半錠で睡眠導入できることにチャレンジしています。

これと同時に、日常身の回りに起こる様々な事象について、ポジティブでもネガティブでもないもう一つの「考え方」を提案した書籍、飯田史彦著「ブレークスルー思考 ― 人生変革のための現状突破法」をご紹介したいと思います。

妻が以前全く違った目的で購入していたものを本棚で見つけ、読み始めた本です。

ブレイクスルー思考―人生変革のための現状突破法 (PHP文庫)
PHP研究所



日々の仕事や生活の中で起こる変化や事象について、想定外の出来事で嬉々としたり、またその逆で残念であったり落胆するようなことがあると思います。
そのときこれまで多くの思考方法を解説したビジネス書では「ポジティブ思考で前向きにとらえて自分の糧にしよう!」と書かれたものが多くあったのですが、何でもかんでもプラス思考で感じ取ることは現実困難だと思います。
だからといってマイナス思考で落胆するままに受け入れていると、楽しくなくなり悲しくなり精神的にも厳しい状況になりえます。

ブレークスルー思考では、若干スピリチュアルな印象もありましたが、「今発生した事柄はすべて予定されていたもので、自分が越えられる障壁に過ぎない」「この世に産まれてくる際に、自ら親と境遇を選択して物理的な身体を得たのだから、本来想定の範囲にある」という考え方です。

このように断片的に述べると、ブログ筆者は「現実逃避から瞑想にハマり、ついぞや輪廻転生ネタか?」などと瞑想ならぬ「迷走」かと思われてしまうかもしれませんが、決して怪しい宗教への誘いではありません。。。

Twitterなどで流れてくる偉人の名言にも「あなたに越えられない困難は存在しない」に類似したものがありますが、これに加えてなぜそのような考え方ができるかを、研究結果をもとに考察・解説されています。
著者である飯田史彦氏は経営学者、いきがい論者という肩書で活動されています。

ホームページでは独特な世界観が広がってはおりますがww

→ 飯田史彦研究室

私自身も読み進める途中でクエスチョンマークが浮かぶこともありましたが、ものの考え方についてわかりやすく理論立てて解説されており、またストーリー仕立ての具体例もあり参考になりました。

この一年間本当に自分の力だけではコントロールできない事象が立て続けに起こり、おかげさまで価値観の中の優先順位がガラッと変わるほど、様々な状況について考えてきました。

・交差点での追突もらい事故 → 軽度頸椎捻挫
・リストラによる同僚退職・異動 → 仕事量4倍
・上腸間膜動脈解離発症 → 3週間入院
・男性更年期障害 → 体力減退・気分障害

これらすべてについて被害者意識でネガティブに捉えていては身が持ちません。。
(すべて予定されていた事柄というのもいい気持ちはしませんが笑)

立ち止まってこれからの人生を熟考し変革を作っていくためには必要な事件・事故だったとも考えられます。
今まさに人生の岐路だと思っています。






コメダ珈琲

2017-01-11 09:14:51 | 食べること
おはようございます。

仕事に向かう家内を駅まで送り、少し離れたコメダ珈琲まで足を伸ばして、ブレンドと朝コメのトースト。


今朝はいつまでも夢心地でリラックスが続くよい感じ。このまま副交感神経優位でいて欲しい。

朝の珈琲店の客層がおもしろい。
狭いテーブルいっぱいにPCやらスマホやらガジェットを広げて自慢げな老紳士。
エスキモーほどの防寒着を脱がずにコーヒーをすする奥様。
free WiFiが繋がらないと御立腹な外人とその彼女。

さてトースト冷めないうちにいただきますか。

根拠のない自信について

2017-01-10 00:39:55 | 健康
自分を客観視し過ぎて問題点や改善点が見えると、根拠のない自信など持てなくなるのでしょうか?

自己肯定が難しくなって反省ばかりが頭をよぎり、自分の未達成を許せなくなるのでしょうか?

反省も分析も、もっと良くする考察も、制限時間を設けてくよくよしないのが良いですね。

また他人の評価や都合にばかり合わせる癖もホドホドが良さそうです。

挫折を味わうとまず自己反省の為の脳内会議が延々と続き、頭から離れなくなることがあります。

当然 自分はいつも完璧な結果を出せる人間ではないので、どこかで許容しなければ反芻思考は終わりません。
それともココロの深層では「自分はもっとできるはず」と捨てきれない自尊心を抱えているのでしょうか。

偏差値に左右される受験世代のど真ん中。

極々限られた条件下で上がった下がった、受かった落ちたと、ともすれば擬似的な成功/挫折体験で自分の立ち位置を定め、自分の肯定や否定までも十代半ばで固定してしまっているのかもしれません。

ココロの風邪をひく友人は進学校出身者が多い気がします。という私も県立浦和出身だったりします。

いろんな癖は約2ヶ月で変えられるといいます。
思考、反省、肯定、許容の癖も2ヶ月間 マインドフルネスで「いま」に意識を向けることで、方向が変わるかもしれません。

根拠のない自信、何となくの幸福感を取り戻したいと思います。そうすれば血圧も下がるかな^_^



上腸間膜動脈解離 ~瞑想で睡眠薬から脱却~

2017-01-07 19:27:38 | 健康
前回、ストレスとの向き合い方についてご紹介しましたが、私のケースではストレス反応として睡眠障害となりました。
既に10年前となりますが、一日に起こったネガティブな事象を反芻思考(クヨクヨ悩む)ことが習慣となってしまい、寝付きが悪く睡眠の質が明らかに低下し、日中仕事中も睡魔が襲って来たり、身体の倦怠感が抜けず集中力を使うことに疲弊していました。

当時通った心療内科で処方された薬は以下のものです。

・デパケンR錠200mg : 精神安定剤(夕食後、4錠)
・グッドミン錠0.25mg : 睡眠導入剤(就寝時)
・エチゾラム錠0.5mg : 抗不安薬、睡眠導入剤(就寝時)

どんな薬剤でも服用量が多かったり、服用期間が長期間に及べば肝臓への負担も大きくなるので、なるべく早い段階で飲まないで生活できるようになりたい、と常々考えておりましたが、気付けば10年間も飲み続けていました。

このうちデパケンRは集中治療室に入院した際、点滴で投与することができない旨 説明され、止めることができましたが、グッドミンとエチゾラムは継続して服用しておりました。

これらも可能ならば服用をやめて、自力で(?)眠りにつけるようになることを目標としました。

Googleなどで「薬を使わない」「心療内科」「東京」といったキーワードで検索し、自分の目的に合致していたのが下記のクリニックでした。


べスリクリニック


通院し始めてまだ2か月ですが、「睡眠外来」と「マインドフルネス瞑想」を受けています。

脳が自発的に睡眠に向かうよう環境を整えたり、寝る前に血行を良くして眠りに入る習慣を学習したりすることが目当てであり、就寝時間と睡眠時間をチャートに記録してその内容について診察を受けるところからスタートします。

人間の一日のリズムは25時間であるため、無意識に就寝していると徐々に夜中に向かって時間がずれてくる現象が起こります。
※人類は一日25時間の火星から来た!なんて話題もありましたね。。。

これを意識して決まった時刻に就寝し、起床するようにすると睡眠の質も向上し身体のリズムが崩れにくくなるというものです。

まだ訓練最中であり、年末年始はことさら睡眠の習慣が崩れやすいので、新年を迎えて改めて習慣化するよう努力中です。


加えて血圧低下と安定、自力での睡眠導入を目的としてマインドフルネス瞑想のセミナーに参加しました。
事前におおよその瞑想方法について、iPhoneアプリを使用したり検索したりして調べていましたが、なかなか体得することができず、鼻呼吸しながら「過去・未来」への思考を止め「現在」の状態に集中しようとしますが雑念が入ります。

この雑念は決して悪いことではなく、「あっ今雑念が入ったな。では現在に意識を戻そう」という思考ができれば問題はないそうです。

このように客観的に学習するためにセミナーに参加するのも良い方法だと思います。
以下におすすめの「瞑想方法」についてご紹介しておきます。


● スマホアプリ「寝たまんまヨガ」


● マインドフルネス瞑想入門 (CDROM付き書籍)
~1日10分で自分を浄化する方法~マインドフルネス瞑想入門
WAVE出版


上腸間膜動脈解離 ~ストレスとの向き合い方~

2017-01-05 12:40:15 | 健康
前回ご紹介したこちらの本↓ なかなか読み応えがありました。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書
大和書房


私自身がまずそうだったのですが、「ストレス = 体に悪いもの」という固定観念はありませんか?
「ストレスを感じたらその状況から早く逃げる!」「ストレスをまき散らしている人が現れたら素早く立ち去る」

これも決して間違いだとは思いませんが、適度なストレスは集中力を高めてパフォーマンスを向上することができる、という意見も目にされたことがあるかもしれません。このように言うと「本当に強度の高いPTSDに至るようなストレスを勘案していない!考えが甘い!」という反論が飛び込んできそうですが、ストレスが体に悪影響を及ぼすのは「悪いもの = 避けなければならないもの」と強く信じてしまっている状況である、というのがこの本の冒頭の論旨です。

ストレスの善悪を千差万別あるケースすべてに対して言い切れるものではありませんが、「マインドセット介入」という考え方でストレスへの向き合い方にポジティブな要素を織り込むことで、強いストレスとなった辛く悲しい出来事の受け入れ方に変化が起こり、経験値を高めることができるといいます。

古くは自然の中で危険にさらされて生活し始めた人類が、危険回避行動や狩猟などで命を守るため、獲物を得るために集中力を高める回路としてストレス反応が発達した、というお話は聴くことが多くありますが、現代社会ではその反応が過剰に出すぎて身体に負担をかけているというのもまた然りです。

私の経験した動脈解離の原因は長期間の血圧上昇ではないか、と言われており、いわば過剰なストレス反応が癖になってしまった結果、引き起こされたとも考えられます。

しかし強いストレスを感じた時、「うわっヤバい、逃げろ!」ではなく「さてどのように対処するか」と一旦受け入れることによって、身体への負担が異なるというのは非常に興味深い内容です。しかも過去に対処してきたストレス反応は経験値となって蓄積されており、「あの時に比べたら大したことはない」という理解もストレスへの有効な向き合い方であると述べられています。



目の前で起こった事象に対するストレス対処だけでなく「過去に起こった事象をどのように受け入れていくか」について、同じような経験をされた方と「共感をする」という手段も、ストレスへの向き合い方として有効であると述べられています。

ご紹介した本は原著がUSということもあり、9.11同時多発テロによって家族・友人・同僚を失った経験のある方たちが、どのように現実と向き合い時間をかけながら受け入れていったか、というストーリーが紹介されていますが、多くの方々は当初心を閉ざし、高い確率でうつ病を発症し、心の奥底に封印して決して触れたくない「忌まわしい過去」と考えていたようです。
消し去ってしまいたい過去とも言えるでしょうか。

事件から3年、5年経過しようやく心の痛みを互いに吐露し始めてから、慢性疾患が快方に向かったり、心療内科的な症状が軽減もしくは寛解して、絆が形成されていったという事例が紹介されています。

Φ

私の場合、上腸間膜動脈解離を発症してからそろそろ10か月になろうとしていますが、体調が変化してなかなか元のように復調しないことや、明確な原因が明らかになっていないことから、誰かに病状と復調のための活動について話がしたくて、共感が得られれば猶のこと有り難いという気持ちになっています。

ただ家族や親戚は私のこの状況をどのように取り扱ってよいか理解が難しく、私からも「共感してほしい」と過度な期待を持つことも憚られるので、何となく「触れてはいけないこと」という位置づけになっています。

とはいうものの、病気そのものの原因や要素(血圧・年齢・生活習慣 etc)、退院後の復調状況、注意しなければいけない事項、主治医の意見、そして再発するか否か、、、、これらのことは常に情報を得たいと考えています。

先日Twitterで検索したところ、お一方がヒットしほんの少しだけですが情報交換できました。
これがどんなに心強かったことか!

Φ

今年の活動目標として、同じ症状を経験された方とお会いして情報交換と共感ができないか、と考え始めています。

「上腸間膜動脈解離 (SMA解離)」というキーワードで、私のブログにたどり着いてくださる方はまだ僅少ですが、これをきっかけとしてポジティブなストレスや病気との向き合い方ができるコミュニケーションが図れれば、それ以上の幸せはありません。

もし差し支えなければコメントにご意見をいただければ幸いです。



~次回予告:「薬を使わない心療内科」「マインドフルネス瞑想」についてご紹介していきたいと思います。


~1日10分で自分を浄化する方法~マインドフルネス瞑想入門
WAVE出版