よしなしそこはか

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高血圧、上腸間膜動脈解離との付き合い方を記します。釣り情報もね!

男性更年期との付き合い方

2018-11-27 15:17:57 | 健康
2016年3月末に上腸間膜動脈解離を発症し、ICUを含む3週間の入院生活を経験して約2年半が経過しました。
2016年5月に職場復帰するものの、月曜日から金曜日まで残業も含めてフルタイムに働くことはなかなか難しく、在宅勤務を行ったりしつつ当時勤めていた外資系ITベンダーで継続して勤めていましたが、2017年3月から休職期間となってしまいました。その主だった症状の原因が「加齢男性性機能低下症候群(LOH)」、一般的には男性更年期と呼ばれる症状です。

日常の倦怠感や睡眠障害、気分障害、関節痛、筋力の低下、気力の低下など、いくつか当てはまる症状が多かったので、泌尿器内科を受診し血液検査を行うことでこの病名を特定することができました。血液中には男性ホルモンであるテストステロンが存在しており、この遊離テストステロンの濃度を測定して、基準値8.5pg/mlを下回っていた場合は疑われるという診断です。


■泌尿器科医師による説明と簡単な診断チェックリスト


私の場合、2017年3月当時 8.0pg/mlでした。
泌尿器内科でホルモン補充法を薦めていただき、その日から2週間に1度のペースで「エナルモン製剤」をお尻の筋肉に注射し始めました。

この製剤は粘度の高い液体で筋肉中で少しずつ血中に溶け出していく機能です。
注射したその日は特に変化はないのですが、翌日から体中の潤滑油が復活してきたかのように軽快になっていきます。若返り薬というのが近い表現でしょうか。
ただし2週間目最後の方になると、また倦怠感など諸症状が戻ってきます。

女性のホルモン減少傾向とは異なり、男性の場合は20代をピークに徐々に減っていく右肩下がりの直線変化なので、加齢とともに馴染んでいくのでしょうが、働き盛りの40-50代に過度なストレスや睡眠不足、私のように循環器疾患など大きな病を経験すると、急激にホルモン分泌量が減少するようになります。
例えれば現在52歳の私が急激に80代になってしまったようなものです。

ならばホルモンを補充し続ければ良いのかといえばそうではありません。

当然副作用があり、前立腺がんのリスクを高めてしまったり、私の場合は「多血症」になるリスクが懸念されました。
血管の病気で血液が固まりにくくする薬を飲んでいるにもかかわらず、血液が濃くなってしまうと元の木阿弥なんです。

何とかホルモン補充法に頼らずに血中濃度を安定させる手はないかと調べたところ、

・筋肉トレーニング
・競い合う競技
・ビタミン減少を防ぐため過度な飲酒を避ける
・粘り気のある食物を摂る

など、自然と分泌が促される方法が見つかりました。一番手軽なのは、

① 両手を組んで肘を伸ばして前に突き出し
② 両足を肩幅に広げて
③ 5-10秒くらいかけながら徐々に膝を屈伸して息を吐きます
④ 膝が直角になるくらいの最下点で10数えます。
⑤ また5-10秒かけてゆっくり立ち上がります。

というスクワット(?)で、これを10回1セットとして休みながら3セットくらいします。太ももがダルくなってくればOKです。

■スクワットにもいろいろ種類があるんですね!

その他ある程度体調が許せば、天気の良い日に自転車に乗ってちょっとだけ遠出をするようにしています。
片道5kmくらい走ると大腿筋を使って爽快になりますね。バイクではなく軽快車=ママチャリなので5km連続で走ると結構キます。

そして運動の後はお風呂で体を温めるのが良いようです。

ここまで述べてきて気づくのは、軽度な運動を取り入れて偏りなく食事を摂って、お風呂でリラックスしていればおのずと調子は良くなるということです。
仕事で座っている時間が長すぎたり、ストレスを貯めたままにしておくと、更年期でなくても調子は狂いますものね。


早くホルモン補充のお世話にならないでも日常生活が順調に送れるようになることを願っています。




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