こんにちは。園長の田中啓昭です。
もくれん保育園の子ども達に大人気の場所。
それは、この人工芝のプレイスペースです。
乳児の子ども達はここで安全にボールやブロック、マットなどを使って戸外遊びを楽しんでいます。
幼児の子ども達は、ピクニック感覚でお昼ごはんを食べたり、登園人数が少ない土曜日などではこのスペースで縦割り保育なども行ったりと、多目的に活用しているスペースです。
夏など日差しの厳しい時期には、屋根にUVカット仕様の開閉式シェードを設けていますので、季節を問わずに快適に遊ぶことができるのです。
そんな、子ども達に人気の場所は、保護者の皆さまはもちろんご存知ですが、ある場所をこのように改造して出来上がっている場所なのです。
それは・・・「プール」です。
ここがプール?
そうなんです。
今回の大改造プロジェクトでは、人気の人工芝プレイスペースが、プールに変身する模様をお伝えします。
じっくりとご覧ください!
当園では人工芝も費用対効果は考慮せず、子ども達にとって安全なものを考えて厳選したものを使用しています。
こだわりは「肌触り」と「質感」です。
どうしても廉価な人工芝は触るとチクチクし、肌を傷つけてしまいます。
これは素材にもよりますが、芝の長さにも影響があります。
前述のように乳児が主に使うことを考慮し、素材も柔らかく、かつ芝の長さも長めのロングパイルの芝を採用しました。
しかし、ただ単にロングパイルの人工芝を選んだと言うだけでなく、ロングパイルのサンプルを5種類も取りよせ、その中から最も肌触りが良いもの、質感が良いものを採用したのです。
このように当園では、子ども達が使うものは、費用よりは安全であることを最優先事項として、備品や部材を選んでいます(特に乳児が使う場合はなおさらです)。
さて、話を元に戻しましょう。
そんな人気のプレイスペースの人工芝をひとたびめくってみるとその下は写真のようなゴムチップマットがびっしりと敷き詰められています。
これは、転倒した際の衝撃を緩和するための対策です。
人工芝がロングパイルなので、これだけでも衝撃はかなり緩和されるのですが、当園はさらに安全を考えた対策を施しているのです。
そして、そのゴムチップマットをめくってみると・・・
ご覧のように木の床が見えてくるのです。そして何やらグリーンの縁取りが・・・。
そうです。ここのグリーンの部分がプールサイドです。
ということは、木の床の部分が…、そう、プールなのです。
では、その木の床をめくって解体していきましょう。
プールが出現してきました!
じっくりと見てみると、ご覧のように、しっかりとした骨組みが組まれています。この床は通常なら建物の2Fを作る際などにも使われるような工法で作られているので、たくさんの子ども達が安全に遊べたわけです。
イナバ物置のCMではありませんが、だから本当に100人乗っても大丈夫!なのです(*^_^*)
ちなみに作業をしてるのは、2名の大工さんです。
安全に施工できることを重要視し、大工さんに組み立てをお願いしました。
ここにも当園の安全に対するこだわりを感じていただけると思います。
プールの内側のタイル面はやはり雨水などが流れ込んでいますから、写真のようにそれなりに汚れています。
そこで、解体終了後、大工さんが丁寧に洗ってくださいました。
しっかりと洗っていただいたおかげで、ご覧のように、子ども達が安全に遊べるプールへと大変身が完了しました!
とてもキレイにはなったのですが、ここでも私たち、もくれん保育園のこだわりが・・・
「まだまだキレイにしたいと思わへん?」
その一言から、私が自宅から高圧洗浄機を持ってきて、プール担当の保育士たちや看護師と写真のようによりピカピカに掃除しました。
みんな高圧洗浄機を使ったことがなかったようで、キャッキャと言いながら、楽しんで掃除ができました(*^_^*)
引き続き子ども達が清潔に安全にプール遊びができるように、できる限りの環境を整えていきたいと思います。
では、最後に、この出来上がったプールはいつまで使うのか? もうあの人工芝のプレイスペースには戻らないのか?
そんな疑問にお答えしましょう!
1年のうち7.8月のプールの時期(2ヶ月間)はこのようにプールとして使用します。
そして、プールのオフシーズンの10ヶ月は人工芝のプレイスペースとして使用します。
公立保育所時代は2ヶ月間しか陽の目を見ず、10ヶ月間もさびしく放置されていたプールが、私たちの手によってこのように生まれ変わったのです。
我ながら思いますが、固定観念という堅牢な鍵のかかった箱を開け、一見非常識と言われるような斬新で柔軟な発想をもって、これまでの当たり前・常識という名の「思い込み」を打破していくのです。
このような発想の転換の事例からも、来年から施工される「子ども・子育て支援新制度」
中でも、私たちに直接関係ある、認定こども園の時代到来という、これからの激動の保育制度に備えられるような柔軟な発想を持ちたいものです。
次回の大改造プロジェクトは7月11日(金)~7月13日(日)に行われる予定の、園庭大改造(劇的に変わる予定です)の模様をお伝えする予定です。
楽しみにお待ちください!