明治村開村に伴い、京都で廃止になった日本で初めて電車運転を行った、
京都市電堀川線の狭軌1形電車2両を、登場時の姿に復元したものである。
狭軌1形は、前身の京都電気鉄道により明治28年から末期にかけて、133両が
製造された電車である。
運転台は吹きさらしのオープンデッキで直接制御、ハンドブレーキ、
吊り掛け駆動の4輪単車で、車体は木造である。
屋根は2重となっており、昼間の採光と通風器の役割をしている。
車内はロングシートである。
運転台については、後に改造されて窓付きになった。
集電装置はトロリーポールで、最初が1本で進行方向が変わるごとに
前後に回転させるスタイル(これを「ポール回し」と呼ぶ)、
後に前後配置で進行方向後方側のものを上げて使うスタイルに変更された。
明治44年の京都市への吸収に伴い、レールの幅が京都市の路線よりも狭かったことから、
英語で狭いということを表す「Narrow」の頭文字をとってN1~N133に改番された。
これは同じ1形が京都市側にも在籍していたためで、こちらは番号表記の変更はなく、
「広軌1形」と呼ばれた。
京都市への併合後、すぐに33両が売却(熊本電鉄、名古屋市電など)されたほか、
狭軌で開業した部分も一部が広軌に変更されたことなどから、
数を減らし、最終的に28両が残った。
昭和30年に、これらを1~28号に整理している。
尚、広軌1形が昭和28年に全廃となっていたため、「N」の記号は付けられなかった。
廃線を前に6両が引退し、その後の路線廃止で全車が廃車となった。
明治村へ譲渡されたのは明治44年製造の8号車と15号車で、旧番号はN58号と
N115号である。
明治村では、2両とも登場時の姿に復元されて、順に「壱號車/№1」、「弐號車/№2」
になっている。
明治村開村を前に宣伝を兼ねて、名鉄の岐阜市内線で運行されたが、
当時の岐阜市長から、「我が文化都市に博物館行きの電車を走らせるとはけしからん!」と
クレームがついて、すぐ車庫に引っ込められたという。
ちなみに、この時は集電装置をビューゲルにし、側面に明治村を宣伝する
横断幕を付けて運行された。
開村までは、名鉄犬山ホテルの場所にあった名鉄犬山パークで
静態保存されたが、昭和40年の開村に合わせて移動。
昭和48年以降、陸蒸気と共に動態に復帰し、現在に至る。
運転されている場所は陸蒸気の名古屋駅から品川灯台までの間で、
途中に、京都七篠駅(明治村の中心部にある)が存在する。
基本的にツーマンで、車掌が集札業務を行うが、閑散時はワンマン運転になることもある。
車両は混雑期に2両続行となるほかは、どちらか1両が使われる。
■博物館明治村
開村時間
9:30~17:00(3月~10月)/9:30~16:00(11月~2月)
休村日
12月・1月・2月の毎週月曜日と大晦日。祝日と正月期間は開村。
3月~11月までは毎日開村。
入村料金
大人1600円(乗り物一日券付2200円)
大人(65歳以上)1200円(乗り物一日券付1800円)
高校生1000円(乗り物一日券付1600円)
小・中学生600円(乗り物一日券付1000円)
未就学児と明治生まれは無料。65歳以上は身分証明要提示。
その他、パノラマパック(名鉄旅行センター)、団体、身障者等の割引あり。
行き方
名鉄名古屋駅から、犬山線犬山駅下車。「明治村」行きのバスで20分ほど。
京都市電堀川線の狭軌1形電車2両を、登場時の姿に復元したものである。
狭軌1形は、前身の京都電気鉄道により明治28年から末期にかけて、133両が
製造された電車である。
運転台は吹きさらしのオープンデッキで直接制御、ハンドブレーキ、
吊り掛け駆動の4輪単車で、車体は木造である。
屋根は2重となっており、昼間の採光と通風器の役割をしている。
車内はロングシートである。
運転台については、後に改造されて窓付きになった。
集電装置はトロリーポールで、最初が1本で進行方向が変わるごとに
前後に回転させるスタイル(これを「ポール回し」と呼ぶ)、
後に前後配置で進行方向後方側のものを上げて使うスタイルに変更された。
明治44年の京都市への吸収に伴い、レールの幅が京都市の路線よりも狭かったことから、
英語で狭いということを表す「Narrow」の頭文字をとってN1~N133に改番された。
これは同じ1形が京都市側にも在籍していたためで、こちらは番号表記の変更はなく、
「広軌1形」と呼ばれた。
京都市への併合後、すぐに33両が売却(熊本電鉄、名古屋市電など)されたほか、
狭軌で開業した部分も一部が広軌に変更されたことなどから、
数を減らし、最終的に28両が残った。
昭和30年に、これらを1~28号に整理している。
尚、広軌1形が昭和28年に全廃となっていたため、「N」の記号は付けられなかった。
廃線を前に6両が引退し、その後の路線廃止で全車が廃車となった。
明治村へ譲渡されたのは明治44年製造の8号車と15号車で、旧番号はN58号と
N115号である。
明治村では、2両とも登場時の姿に復元されて、順に「壱號車/№1」、「弐號車/№2」
になっている。
明治村開村を前に宣伝を兼ねて、名鉄の岐阜市内線で運行されたが、
当時の岐阜市長から、「我が文化都市に博物館行きの電車を走らせるとはけしからん!」と
クレームがついて、すぐ車庫に引っ込められたという。
ちなみに、この時は集電装置をビューゲルにし、側面に明治村を宣伝する
横断幕を付けて運行された。
開村までは、名鉄犬山ホテルの場所にあった名鉄犬山パークで
静態保存されたが、昭和40年の開村に合わせて移動。
昭和48年以降、陸蒸気と共に動態に復帰し、現在に至る。
運転されている場所は陸蒸気の名古屋駅から品川灯台までの間で、
途中に、京都七篠駅(明治村の中心部にある)が存在する。
基本的にツーマンで、車掌が集札業務を行うが、閑散時はワンマン運転になることもある。
車両は混雑期に2両続行となるほかは、どちらか1両が使われる。
■博物館明治村
開村時間
9:30~17:00(3月~10月)/9:30~16:00(11月~2月)
休村日
12月・1月・2月の毎週月曜日と大晦日。祝日と正月期間は開村。
3月~11月までは毎日開村。
入村料金
大人1600円(乗り物一日券付2200円)
大人(65歳以上)1200円(乗り物一日券付1800円)
高校生1000円(乗り物一日券付1600円)
小・中学生600円(乗り物一日券付1000円)
未就学児と明治生まれは無料。65歳以上は身分証明要提示。
その他、パノラマパック(名鉄旅行センター)、団体、身障者等の割引あり。
行き方
名鉄名古屋駅から、犬山線犬山駅下車。「明治村」行きのバスで20分ほど。
明治村は10年以上前に1度いっただけなのですが,9号機を撮りたくて再訪を思い描きつつ実現できずにおります。
N電,拙宅の近くに1両あったのですが「いつでも撮れる」というのと,カミさんと買物に行く途中にあったもんで,なかなか撮れずにおりましたが,みごと解体されてしまいました(泣)
蒸気動車キハニ6401が屋根付きになったのは嬉しいのですが、正面のボイラー室のドアが
開け放たれているのが気に入りません。
しかし、ご近所に保存車があると、見落としてしまいますよね。
まさか、私の通っていた大学の近くに丸ノ内線電車が保存されていたなんて・・・。