水の丘交通公園

鉄道メインの乗り物図鑑です。
※禁無断転載!使用に際してはコメント欄にて
用途を申告してください。

豊橋鉄道 モ3500形電車

2008-08-20 22:46:54 | 電車図鑑・路面電車
平成4年と平成12年に、都電7000形電車を2両ずつ、4両を譲り受けたものである。

都電7000形は昭和29年に93両が製造された車両で、製造時期ごとに車体や機器が
異なっていた。
レールの幅が異なる杉並車庫を除く、全ての車庫に配属されたが、本格的に都電の
廃止が始まった昭和42年以降、廃車が進んだ。
このうち、最後まで荒川車庫に残っていた31両を対象に、車体を新製して
ワンマン化を行った。
詳細についてはこちらをごらん頂きたい。
豊橋鉄道へ、譲渡されたものは、この車体新製・ワンマン化改造後のものである。

譲り受けた車両は、平成4年に7009号と7028号、平成12年に7017号と7021号である。
入線にあたっては以下のような大掛かりな改造が自社の赤岩口車庫で施された。

1・台車のレール幅変更改造(1372mm→1067mm)

2・客用ドアへのステップ取り付け。

3・前ドアの折り戸化。

4・中ドアの移設。

5・冷房取り付け(平成4年度分のみ。平成12年分は東京都時代に改造済み)。

6・集電装置のZパンタ化(3501と02はビューゲルから、3503と04はパンタから改造)

7・乗降表示取り付け。

台車については、本体はそのままで、モーターも交換している。
駆動方式は吊り掛け駆動で、東京都時代よりもパワーダウンしている。

ドアは、前ドアについては引き戸のままステップを付けると、車体と台車が干渉して
井原駅近くのカーブを曲がれないため、バスの部品を流用した折り戸とされた。
中ドアについても同様の理由で移設されている。
なお、前ドアの開閉と連動して「チンチン」と鳴動する電鈴は継続して使用されている。

冷房取り付けは、東京都時代に冷房化対象外だった3501号と3502号にのみ実施した。
そのため、冷房化済みで入線した3503号と3504号とは車内の吹き出し口の形や
冷房装置が異なる。

車内についてはそのままで、ロングシートとクロスシートの点対称配置で
クロスシートは優先席となっている。

塗装は、登場時がアイボリーに濃いグリーンと淡いグリーンの帯という
都電の冷房化車と似たものであったが、現在は全て車体全面広告電車になっており、
ベースカラーの車両は存在しない。

平成20年7月現在も4両全車が在籍しており、特に他の車両と区別されることなく、
軌道線全線で運行されている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。