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しなの鉄道 169系電車 快速「しなのサンライズ」&「しなのサンセット」

2008-03-25 20:41:09 | 電車図鑑・ローカル私鉄&第三セクター
長野(北陸)新幹線開業に伴い、並行する信越本線軽井沢~篠ノ井間を引き継いだ
しなの鉄道が開業に伴い、JR東日本より平成9年に譲り受けたものである。

JR169系電車は信越本線横川~軽井沢間での輸送力増強を目的として、
国鉄時代の昭和42年に165系急行形電車をベースに開発され、
昭和43年から量産化された車両である。
車体は165系電車と同じで2ドアデッキ付で車内は普通車が
4人掛けボックスシート、グリーン車は回転リクライニングシートであった。
機構面では横川~軽井沢間の急勾配で連結される補助機関車のEF63形電気機関車との
動力協調運転を可能とし、同区間での電車の押し上げ定数が8両だったのに対し、
最大12両まで連結することが可能となった。
同線経由の急行「信州」、「妙高」、「志賀」などに投入され、
最盛期にはビュッフェなども連結され、その性能を遺憾なく発揮した。
しかし、昭和50年代に入り、ビュッフェが営業休止になり、後連結廃止。
さらに急行「信州」の特急「あさま」への格上げ、急行「志賀」の長野電鉄直通廃止など
衰退の一途をたどり、昭和60年には本来の役目から、地域のローカル輸送や
臨時列車用となった。
配置は全部長野であったが、後に松本と三鷹にも転じている。

同年のダイヤ改正で一部の車両が新幹線の使い古しである
回転リクライニングシートを使ってリニューアルを行い、
長野~飯田間を結ぶ急行「かもしか」に投入されたが、昭和62年に
車両はそのままで、快速(現・快速「みすず」)に格下げされた。
現在、しなの鉄道で運用されているのは、このリニューアル車である。

しなの鉄道への譲渡に際し、トイレと洗面所の封鎖、車体塗装の変更、
座席モケットの張替え(譲渡時には実施しなかった編成もあるが、
現在は全編成で交換済み)などを行っている。
開業用に3連3本、平成10年に快速列車の輸送力増強で3連1本が追加されて、
全部で3連4本が在籍する(他に部品取り用に数両が譲渡されている)。
本形式は快速列車のほか、軽井沢口の普通列車にも使用される(長野側にも乗り入れる)。
特に有料快速「しなのサンライズ」、「しなのサンセット」では、かつての雄姿を
髣髴とさせる走りっぷりを見ることが出来るほか、前者は9連で運行され、
ファンの人気も高い。
しかし、登場以来、40年を迎え(トップナンバー車)、老朽化が
進行してきていることから、置き換えが計画されている。


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