かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

保育園、転園

2010年11月30日 09時53分26秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんが、この12月から、保育園を代わりました。
とはいっても、同じ市内の園で、持ち物も毎日の生活も、ほぼ同じです。
通勤途中に送っていけるので、朝出る時間も今までとそれほど変わりません。
なぜ転園したか、というと、一番の理由は、老朽化による建て替え工事。
仮園舎は園庭がなく、2階建てのプレハブで、元気良すぎるそうちゃんにはしんどいかなーと。
12月からの保育園は、人数的にも今までの保育園よりも少なく、平屋・広い園庭で走りまわれます。

ただ、そうちゃんの場合、担任の先生一人では保育が難しいので、補助の先生が必要。
しかも年度途中の転園、ということで、なかなか大変でした。
いろいろな人にお世話になり、なんとか無事、新しい保育園での園生活をスタートできました。
お世話になった方、これからお世話になる方、本当にありがとうございます。

とりあえず、スタートして2日。
順調な滑り出しです。
さっそく新しい担任の先生やそのほかの先生の名前を覚え、家でさかんに言っていました。
♪とんとんとん ひげじいさん
♪おべんとうばこのうた
を、楽しそうに歌ってるし^^
小さいころから保育園・託児・児童デイなど、あちこち関わってもらったおかげで、順応する力が抜群!!
よだれたらして満面の笑みで、トーマスのキャラクターの名前を連呼しながら、
そうちゃんは、ずんずんと自分で世界を切り開いていきます。
11月に準備を進めている間中、とてもとても不安だった私よりも、ずっとたくましい。

昨日も今日も、園に連れて行ったとたん、「おかーさんは、ばいばい」と言われてしまいました;
嬉しいけど。お母さんはもっと別れを惜しみたいよぉ、そうちゃん。

転園は大きな賭けで、迷ったこともありました。
慣れたお友達、慣れた先生、自然に受け入れ理解してくれている保護者の方々。
少しぐらい(少しじゃなくても)集団から離れたことをしても、「そうちゃんだから」で話が通っていった、保育園。
「全てをまた一から」、というのはかなり不安でした。

でも、しっかり考え、悩んで、決めたこと。
もちろん後悔はしません。

今日、風邪で夕方病院に行ったのですが、お友達(自分よりずっと小さい子)におもちゃを取られても
「これは おともだちが つかってるよー じゅんばんだよー」
と大きな独り言を言いながら、それを我慢して他の物で遊び始めるそうちゃんがいました。
すごい!そうちゃん。お母さんは感動です。

一から始めるわけじゃない。
そうちゃんは、そうちゃんなりのペースで確実に成長している。
で、きっと母である私も、成長してるはず。

早く慣れるといいな。
先生たちが、そうちゃんに ^^;

これからも、いい出会いがありますように。
そうちゃんの周りに、笑顔の輪が広がりますように。

今までの保育園を去るとき、園長先生が言ってくれました。
「そうちゃんのおかげで、クラスの子どもたちに、やさしさが生まれました。」
親として、こんなに嬉しいことはありません。

そうちゃんに、絵本を読んでくれた女の子がいて。
そうちゃんは横に座り、それをじっと座って聞いてたんだって。
そんな宝物みたいな時間が、これからもそうちゃんの周りにありますように・・・。