いいかげん怒られそう。映画マニアぶり発揮のみゆははです。
映画館に行くのが、好きなんだな~。ビデオじゃダメなんだよぉ。
学生時代は月3~4本は映画館に通ってたっけ。お金なかったわけだ。
さてさて、話題の2本、「四月の雪」「蝉しぐれ」、観に行ってきました。(別々の日です。ハシゴしたわけじゃありません。)
映画館内の平均年齢の高さは、共通するものがあったなぁ。しかし見事に、「四月の雪」は女性100%でした。「蝉しぐれ」には、おじさんもいたけどね。
まずは「四月の雪」。
言わずと知れた「ヨン様」最新作。
<愛する妻が事故に遭う。駆けつけた病院で、妻は不倫旅行中だったことが発覚。意識不明の2人の介抱をするうち、主人公と、不倫相手の男の妻は、徐々に心を通わせていく・・・。
早く言ってしまえばダブル不倫ですわな。
(ここからは、やや否定的なので、ヨン様ファン又は今から観に行く人は読まない方がいいかも。ごめんなさい。)
この映画、主人公(もしくは相手役の女性)に感情移入できるかどうかがカギ。揺れる心を、表情とシチュエーションだけで表現。セリフを極力抑えてあります。テレビの韓国ドラマとはかなり違った印象。
しんしんと降り積もる雪、悲しみを押し殺して一人ベッドで涙をこぼしたり・・・。基本的に、このテイスト、嫌いじゃない私。でも、この映画はちょっと厳しかったかな。
楽しめなかった原因は、ひとえに主人公に感情移入できなかったから。この手の映画は、一歩引いて客観的に見てしまうともうダメです。「セットにカネかけてない低予算映画だなー」とか、「音楽がワンパターンだな」とか、ヨン様の鼻水のこととかが気になって、映画の「匂い」が全く楽しめなくなってしまいます。
んー、でも、この主人公に感情移入できる人って、どんな人?
同じ立場に立ったことのある人か、熱狂的なヨン様ファンの、どちらかかな?
片や「蝉しぐれ」。(黒土三男監督)
「たそがれ清兵衛」「雨あがる」が好きな人には、お勧めします。
で、私は「好きな人」。
<時は江戸時代。主人公文四郎は、隣家の幼なじみ、ふくに、淡い恋心を抱いている。ところが父は反逆の汚名を着せられ、ふくは江戸の大奥へ・・・。
(基本的にあまり知らない方が映画ってのは面白いと思うのでここまで)
主演の市川染五郎は、率なく、この役にはまっています。少年時代の文四郎は、石田卓也という元モデル(?)がやっているのですが、これがいかにもまずい。邦画の場合よくあることですが、こんなに中途半端に子ども時代をさせるなら、無理してでも染五郎と木村佳乃に15歳を演じさせてみればよかったのに、と思ってしまう。(やっぱり無理か・・・。)
注目すべきは脇を固める名優たち。日本にはいい役者さんがいっぱいいるなーと思う。父親役の緒形拳、母親役の原田美枝子、他にほんの少ししか出てこないけど強烈な印象を残す大滝秀冶や、ポーカーフェイスの柄本明。
特筆したいのは、剣の宿敵を演じた、「緒形幹太」という役者さん。全然知らない人だったんだけど、目が、すっごくいい!「緒形家」と関係のある人なのかな。なにか情報のある人は教えてください。
そして、残念無念のミスキャスト(?)、今田耕司andふかわりょう。
この二人のせいで、映画自体の空気が軽くなってしまった感はいなめません。それぞれは、芸人として、嫌いじゃないし、映画の中での演技も、彼らとしては悪くはなかったんだけど、なにせ、「色」が強すぎるのよねー。
特にふかわりょうは、なかなか演技が良くて、途中まで私も気づかなかったくらい。ちょんまげしてると顔が違う。木の上でなんかしゃべってるのを聞いていて、「ん?このしゃべり方、聞いたことある・・・」と記憶をたどって、思い当たってしまったときのショックときたら!!
今田耕司もふかわりょうも知らない人が見たら、意外と違和感ないのかも知れません。
長くなってしまったけど、最後に木村佳乃を絶賛しておきたいと思います。最後の場面、すばらしい。木村佳乃の深いまなざしに、グッと来てしまいました。
全体的に、日本の四季が美しく、映像・音楽のバランスが取れた作品。山田洋二監督の作品に比べると、リアリティに欠ける(やや大衆的)きらいはある(こっそり逃げるときはもっと地味な格好しようよー、とか突っ込みどころあり)ものの、安心して見られ、期待を裏切らない良作でした。
映画館に行くのが、好きなんだな~。ビデオじゃダメなんだよぉ。
学生時代は月3~4本は映画館に通ってたっけ。お金なかったわけだ。
さてさて、話題の2本、「四月の雪」「蝉しぐれ」、観に行ってきました。(別々の日です。ハシゴしたわけじゃありません。)
映画館内の平均年齢の高さは、共通するものがあったなぁ。しかし見事に、「四月の雪」は女性100%でした。「蝉しぐれ」には、おじさんもいたけどね。
まずは「四月の雪」。
言わずと知れた「ヨン様」最新作。
<愛する妻が事故に遭う。駆けつけた病院で、妻は不倫旅行中だったことが発覚。意識不明の2人の介抱をするうち、主人公と、不倫相手の男の妻は、徐々に心を通わせていく・・・。
早く言ってしまえばダブル不倫ですわな。
(ここからは、やや否定的なので、ヨン様ファン又は今から観に行く人は読まない方がいいかも。ごめんなさい。)
この映画、主人公(もしくは相手役の女性)に感情移入できるかどうかがカギ。揺れる心を、表情とシチュエーションだけで表現。セリフを極力抑えてあります。テレビの韓国ドラマとはかなり違った印象。
しんしんと降り積もる雪、悲しみを押し殺して一人ベッドで涙をこぼしたり・・・。基本的に、このテイスト、嫌いじゃない私。でも、この映画はちょっと厳しかったかな。
楽しめなかった原因は、ひとえに主人公に感情移入できなかったから。この手の映画は、一歩引いて客観的に見てしまうともうダメです。「セットにカネかけてない低予算映画だなー」とか、「音楽がワンパターンだな」とか、ヨン様の鼻水のこととかが気になって、映画の「匂い」が全く楽しめなくなってしまいます。
んー、でも、この主人公に感情移入できる人って、どんな人?
同じ立場に立ったことのある人か、熱狂的なヨン様ファンの、どちらかかな?
片や「蝉しぐれ」。(黒土三男監督)
「たそがれ清兵衛」「雨あがる」が好きな人には、お勧めします。
で、私は「好きな人」。
<時は江戸時代。主人公文四郎は、隣家の幼なじみ、ふくに、淡い恋心を抱いている。ところが父は反逆の汚名を着せられ、ふくは江戸の大奥へ・・・。
(基本的にあまり知らない方が映画ってのは面白いと思うのでここまで)
主演の市川染五郎は、率なく、この役にはまっています。少年時代の文四郎は、石田卓也という元モデル(?)がやっているのですが、これがいかにもまずい。邦画の場合よくあることですが、こんなに中途半端に子ども時代をさせるなら、無理してでも染五郎と木村佳乃に15歳を演じさせてみればよかったのに、と思ってしまう。(やっぱり無理か・・・。)
注目すべきは脇を固める名優たち。日本にはいい役者さんがいっぱいいるなーと思う。父親役の緒形拳、母親役の原田美枝子、他にほんの少ししか出てこないけど強烈な印象を残す大滝秀冶や、ポーカーフェイスの柄本明。
特筆したいのは、剣の宿敵を演じた、「緒形幹太」という役者さん。全然知らない人だったんだけど、目が、すっごくいい!「緒形家」と関係のある人なのかな。なにか情報のある人は教えてください。
そして、残念無念のミスキャスト(?)、今田耕司andふかわりょう。
この二人のせいで、映画自体の空気が軽くなってしまった感はいなめません。それぞれは、芸人として、嫌いじゃないし、映画の中での演技も、彼らとしては悪くはなかったんだけど、なにせ、「色」が強すぎるのよねー。
特にふかわりょうは、なかなか演技が良くて、途中まで私も気づかなかったくらい。ちょんまげしてると顔が違う。木の上でなんかしゃべってるのを聞いていて、「ん?このしゃべり方、聞いたことある・・・」と記憶をたどって、思い当たってしまったときのショックときたら!!
今田耕司もふかわりょうも知らない人が見たら、意外と違和感ないのかも知れません。
長くなってしまったけど、最後に木村佳乃を絶賛しておきたいと思います。最後の場面、すばらしい。木村佳乃の深いまなざしに、グッと来てしまいました。
全体的に、日本の四季が美しく、映像・音楽のバランスが取れた作品。山田洋二監督の作品に比べると、リアリティに欠ける(やや大衆的)きらいはある(こっそり逃げるときはもっと地味な格好しようよー、とか突っ込みどころあり)ものの、安心して見られ、期待を裏切らない良作でした。