昨日の夕方は、運よく(!)雨が降ってきたので、サイクリングは30分で終了。晩ごはんまでの間みゆみゆに少しテレビを見せ、私は珍しく手が空いたので、随分前に買ってきて置きっぱなしになっていた本を読み始めました。
そしたらハマってしまって、先が気になって仕方がない。
ご飯が終わってからも、少しの合間にも読み進めました。
昨夜はみゆみゆが10時半に寝てくれたので、そこからは完全に本の世界にどっぷりつかり・・・
午前1時半、読みきってしまいました。
あー、ただでさえ睡眠不足なのに。
しかも、楽しみが一日で終わってしまった。1500円もしたのに(ケチ;)
なんてアホなことを言っている場合ではなく、本当にいろいろなことを真面目に考えさせられる本でした。
簡単に書評(生意気!?)を。
『明日の記憶』
渡辺謙が映画化を熱望し、最近公開されて話題の作品です。
映画も見てみたいのだけど、渡辺謙がそれほどほれ込んだ小説がどんなものか、興味があり、購入しました。
仕事人間だった主人公が、50歳で若年性アルツハイマーと診断されてからの物語を、主人公の目を通して語られています。
仕事や家族への複雑な思い、記憶をなくしていくことの恐怖。
統合失調症を扱った映画「ビューティフルマインド」に通じるものを、感じました。
自分が自分でなくなっていくって、なんて恐ろしいんだろう。
「痴呆症」は、「認知症」と名前が変わりました。
「精神分裂病」も、「統合失調症」と名前が変わりました。
(自閉症も、きっとそのうち名前が変わることでしょう。)
新しい名称は、その病気本来の病態にできるだけ近づけて命名されています。
今までは、「ぼけてる」「精神がバラバラになっている」「自分の殻にこもっている」という、「周囲の人から見たその人」という観点だったと思う。
そうじゃなくて、「その人自身はどんな世界に生きているのか」「何を恐れ、何に困り、何を必要としているのか」を考えることこそ、本当の支援なんじゃないだろうか。
ある日突然、自分だってアルツハイマーと診断されるかもしれない。
途中からは、そんな思いで読み進めました。
だんだんとわかってきたこと。
認知症の人は、決して人格が荒廃したり失われていくわけではない。
別の世界に帰っていく人なのです。
別の世界の住人になる過程で、精神的に不安定になったり、数々の問題行動が現れたりするわけだけど、それでもその人の中でちゃんと時間は流れている。私達とは違う時計で。
全くこちらの世界との交流がなくなってしまったような寝たきりの人も、きっと心の中はたくさんの思い出で満たされているのではないだろうか。
死について考えさせられる本かと思ったけど、違った。「生きている」ことの意味をたっぷり考えました。
決して楽観的なことは一つも書かれていないけれど、この本はアルツハイマーの患者さんとその家族の方に、希望を与える本だと思う。
家族の介護に関しては、きれいごとでは済まされない苦悩があることは、よくわかっているつもりです。
その部分は、この本には書かれていません。
徘徊(はいかい:うろうろして迷子になる)・異食(いしょく:食べ物でないものを食べる)・排泄のお世話など、24時間の介護に疲れ、介護者の方が身体や精神を病むという話もよく聞きます。
世の中の認知と福祉サービスの整備が進み、アルツハイマーはじめ認知症の患者さんとご家族の方が、安心して「生きていける」ようになる日を願っています。
最後に、映画「半落ち」の話。
認知症の妻に手をかけてしまった梶警部。その前にこの本を読んで欲しかった。
・・・それでもやっぱり、妻の苦悩を見かねて、同じ結果になっていただろうか。
そんなことを考えだしたら、目が冴え冴えとしてますます眠れなくなりました。
結局はいつもの「ハリーポッター」に助けてもらい、就寝。
最近ハリーポッターが睡眠導入剤になってきてるなー。
私もこう見えて、結構考えることあるのよ~。
そしたらハマってしまって、先が気になって仕方がない。
ご飯が終わってからも、少しの合間にも読み進めました。
昨夜はみゆみゆが10時半に寝てくれたので、そこからは完全に本の世界にどっぷりつかり・・・
午前1時半、読みきってしまいました。
あー、ただでさえ睡眠不足なのに。
しかも、楽しみが一日で終わってしまった。1500円もしたのに(ケチ;)
なんてアホなことを言っている場合ではなく、本当にいろいろなことを真面目に考えさせられる本でした。
簡単に書評(生意気!?)を。
『明日の記憶』
渡辺謙が映画化を熱望し、最近公開されて話題の作品です。
映画も見てみたいのだけど、渡辺謙がそれほどほれ込んだ小説がどんなものか、興味があり、購入しました。
仕事人間だった主人公が、50歳で若年性アルツハイマーと診断されてからの物語を、主人公の目を通して語られています。
仕事や家族への複雑な思い、記憶をなくしていくことの恐怖。
統合失調症を扱った映画「ビューティフルマインド」に通じるものを、感じました。
自分が自分でなくなっていくって、なんて恐ろしいんだろう。
「痴呆症」は、「認知症」と名前が変わりました。
「精神分裂病」も、「統合失調症」と名前が変わりました。
(自閉症も、きっとそのうち名前が変わることでしょう。)
新しい名称は、その病気本来の病態にできるだけ近づけて命名されています。
今までは、「ぼけてる」「精神がバラバラになっている」「自分の殻にこもっている」という、「周囲の人から見たその人」という観点だったと思う。
そうじゃなくて、「その人自身はどんな世界に生きているのか」「何を恐れ、何に困り、何を必要としているのか」を考えることこそ、本当の支援なんじゃないだろうか。
ある日突然、自分だってアルツハイマーと診断されるかもしれない。
途中からは、そんな思いで読み進めました。
だんだんとわかってきたこと。
認知症の人は、決して人格が荒廃したり失われていくわけではない。
別の世界に帰っていく人なのです。
別の世界の住人になる過程で、精神的に不安定になったり、数々の問題行動が現れたりするわけだけど、それでもその人の中でちゃんと時間は流れている。私達とは違う時計で。
全くこちらの世界との交流がなくなってしまったような寝たきりの人も、きっと心の中はたくさんの思い出で満たされているのではないだろうか。
死について考えさせられる本かと思ったけど、違った。「生きている」ことの意味をたっぷり考えました。
決して楽観的なことは一つも書かれていないけれど、この本はアルツハイマーの患者さんとその家族の方に、希望を与える本だと思う。
家族の介護に関しては、きれいごとでは済まされない苦悩があることは、よくわかっているつもりです。
その部分は、この本には書かれていません。
徘徊(はいかい:うろうろして迷子になる)・異食(いしょく:食べ物でないものを食べる)・排泄のお世話など、24時間の介護に疲れ、介護者の方が身体や精神を病むという話もよく聞きます。
世の中の認知と福祉サービスの整備が進み、アルツハイマーはじめ認知症の患者さんとご家族の方が、安心して「生きていける」ようになる日を願っています。
最後に、映画「半落ち」の話。
認知症の妻に手をかけてしまった梶警部。その前にこの本を読んで欲しかった。
・・・それでもやっぱり、妻の苦悩を見かねて、同じ結果になっていただろうか。
そんなことを考えだしたら、目が冴え冴えとしてますます眠れなくなりました。
結局はいつもの「ハリーポッター」に助けてもらい、就寝。
最近ハリーポッターが睡眠導入剤になってきてるなー。
私もこう見えて、結構考えることあるのよ~。