「ガラスの心」・・・統合失調症

13歳で統合失調に発病した、現在23歳の娘の闘病日記。母の目線で更新中(since 2005/3/8)

「一般病棟での入院」④

2006-07-13 | 入院生活
みゆが今回の入院生活で一番嬉しかった事がありました。

それは、お友達や学級担任のお見舞いでした。

精神病院へ7ヶ月入院した時は、
家族以外のお見舞いなど、禁止されていました。
もちろん、学級担任もお友達も病院へ来た事はありませんでした。

それでも、他の学生の患者さんに、学校の先生がお見舞いに来ていたのを見て、
とても羨ましそうだったのを覚えています。

「誰かお見舞いに来てくれるかな?」

痛みも治まり、みゆは毎日そんな事を言うようになりました。

入院して2日目に、担任の先生がみゆの様子を見に来てくれました。
みゆはとても、恥ずかしそうで、でも、本当に嬉しそうでした。
クラスメートからのお手紙や各教科の先生方から
お見舞いのメッセージを貰って、みゆの顔が緩んでいました。

また、退院の前日に学校のお友達二人と、それぞれのお母さんが
お見舞いに来てくれました。

その時のみゆは、とってもハイテンションになってしまって、
時間を忘れて、ずっと食堂でおしゃべりしていました。

「みゆがいないと、淋しいよ。学校は静かになってる」

そんな事を言われて、みゆは照れていました。

1時間くらい、お友達と過ごしましたが、
学校も恋しくなり、家も恋しくなり・・・・。

その日の、晩、あまり寝れなくなり、
みゆが訴えたのですが、入院して、初めて睡眠薬を飲みました。

もう、そろそろ、みゆも限界かも・・・・・。
そう、感じてしまいました。

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「一般病棟での入院」③

2006-07-12 | 入院生活
24時間点滴・絶食4日間が続きました。

CTの結果、やはりみゆは『盲腸』でした。
その痛さだったようです。

先生は、
「絶食してもらいます。いつ、破裂してオペに入ってもいいようにします。
このまま、痛みが治まるようであれば、オペはせず、ちらします。」

入院日から退院までの8日間、ずっと点滴は外れませんでした。
抗生剤と痛み止め・絶食してたので、栄養分の点滴でした。

痛みは、2日目には治まりました。
ただ、朝の回診の時、先生がお腹を触ると痛がりました。

痛みが治まると、とても元気になりました。
点滴してるので、病棟から外出禁止です。

みゆに頼まれて、入院中に漫画本をたくさん買いました。

みゆの入院生活は、寝てる・漫画・テレビ・・・そんな感じでした。

絶食してるので、食事の時間はとても可愛そうでした。
隣の、子供のご飯をよく覗いていました。
私も、病棟で食事はしていましたが、みゆが可愛そうなので
食堂で一人で食べていました。

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「一般病棟での入院」②

2006-07-11 | 入院生活
6月22日(木)

みゆと自宅へ戻ったのは、深夜3時くらいになっていました。
点滴も効いて、ゆっくり休めたらいいと、私もそばで眠りました。

朝方、やはり、激痛・嘔吐を繰り返すのです。
とても、苦しそうです。

4月に仙台へ旅行に行った時も、同じように苦しんだ事がありました。
一晩中、お腹をさすってあげて、あまりに苦しむので、
救急車を呼ぼうかと思ったくらいです。

今回の痛みも、その時と似ているし、やはり、大きな病院で検査をして貰おう、
そう思って、また、みゆを市民病院へ連れて行きました。

痛さで歩けないみゆを車椅子に乗せました。

風邪が流行っていたので、小児科は咳き込んでいたり、
熱が上がって苦しんでる小さい子供がたくさんいました。

1時間ほど待って、診察をして頂きました。
小児科の先生はとても優しそうな方で、昨夜の状況から説明して、
みゆのお腹を押してみていました。

「腸炎は間違いないとは思いますよ。尿検査と、レントゲンを取りましょう」

結果は、『腸炎』
即、入院になりました。

レントゲンを見ながら
「盲腸の可能性もあるようです。CT検査も年の為、やりましょう」

みゆはCT検査は初めてです。
少し怖がっていましたが、看護師さんから、
「大丈夫だよ」と、言われて、安心したようです。

検査は数分で終わりました。

入院手続きはあれこれ、忙しかったです。
私が手続きしてる間、看護師さんが不安のないように、
ずっとみゆに付き添ってくれました。

ナースステーションで、みゆの病歴の説明など説明しました。

その時の看護師さんから

「みゆさん自身がお母さんと一緒が一番気持ちが安定するのであれば、
24時間お母さんに付き添いをお願いしたいです。
正直、私達スタッフも、どう対処したらいいのか、不安があります。」

みゆの病気で、そう断言されて・・・・。
少し、涙が出てしました。
大部屋だし、他の患者さんのご迷惑になっては・・・。
特に、入院してるのは、幼児ばかりです。
それには、みんなお母さん方が24時間付き添っています。
私も、そうしないと、いけないのか!
そう、自分に納得させて、しばらく、会社を休んで、みゆに付き添う覚悟をしました。

6人部屋です。
小さい子ばかりで、吸入したり、点滴したり、泣かない子はいません。
みゆはこの状況に耐える事が出来るのか?
お腹も痛く、精神面で不安定になるのでは?

本当に、不安ばかり頭をよぎりました。

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「一般病棟での入院」①

2006-07-10 | 入院生活
6月21日(水)

夕食も食欲がない様子でほとんど食べなかった。
一口、二口で箸を置き、テレビを見ていました。

「朝から、少しお腹が痛かった」

とは、言うものの、さほど重要さも感じないまま、
時間が過ぎていました。

9時くらいから、激痛とともに、トイレに駆け込みます。
みゆの場合、トイレで用を済ます事で、腹痛はだいたい
改善されます。
しかし、あまり便も出ず、ずっとお腹を痛がるみゆです。

以前、精神科で貰った、腹痛の薬があるので、それを服用。

少しは治まった感じがしかしたが、11時くらいから、
嘔吐をもようして、トイレに行く。
私も、背中をさすってあげますが、何も食べていないので、
胃液ばかりを吐きます。
とても苦しそうです。

一晩寝て、明日、病院へ連れて行こうとそう思っていました。

少し治まったので、部屋で休みみゆです。

しかし、12時を過ぎても激痛でとても苦しそうです。
嘔吐も繰り返します。

これじゃ、明日までみゆが持たないと判断して、
市民病院の夜間救急へ電話を入れました。

今の、みゆの様子を、みゆの病気の事も・・・・。

「すぐ、連れて来て下さい」

看護師さんにそう言われて、みゆを連れて車を走らせました。
自宅から、市民病院までは、5分程度で着きます。

手続きをしている最中に、みゆは嘔吐しながら倒れこんでしました。
すぐも、看護師さんが車椅子で飛んで来て、みゆは診察室へ
連れて行かれました。

夜間救急には、数人の患者さんがいました。
みんな、とても苦しそうな表情をしています。

みゆはまだ、14歳なので、小児科になるそうです。
その日の、担当医が小児科の先生でした。

みゆの病名と、今飲んでいる薬のリストを持って行きました。

みゆを診察台の乗せて、痛いところを触ってみます。
時々は強く押したり・・・・。

「今は、詳しい検査が出来ませんが、恐らく腸炎でしょうね」

とてもお腹を痛がるので、痛み止めの点滴をしてもらう事になりました。

「痛みが治まらないようであれば、
通院してる病院があるようだし、そちらで診てもらってもいいし、
ここへ来てもいいでし・・・」
そう、先生に言われました。

みゆの点滴は2時間ほど掛かりました。

痛さでほとんど寝てなかったみゆは、点滴の最中少し眠っていました。
寝れる事は、痛みが弱まってるのだと思って安心しました。

点滴も効いて、薬も貰ったし・・・。
明日は、どこへみゆを連れていったらいいのか?

点滴で眠るみゆを見ながら、ずっと迷っていました。

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「無事退院しました」

2006-07-06 | 入院生活
皆さんに、ご心配頂きましたが、
先週末、無事に退院いたしました。

月曜から学校へも通っております。

痛みが多少あったものの、みゆが一週間を過ぎたあたりから、
「早く退院したい!」と、強く訴えたので、
小児科の主治医と相談して、急遽退院になりました。
後は、自宅で静養と、いう事でしたが・・・・。

やはり、小さい子が多い小児科で、6人部屋。
みゆには、一週間がもう限界だったみたいです。
24時間付き添ってる私も、正直・・・しんどかったですね。

入院中の、詳細は、またブログでご報告させた頂きます。

まずは、遅れましたが、ご報告させて頂きます。
皆さんの、あたたかいコメントに感謝申し上げます。

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「みゆ・緊急入院!」

2006-06-26 | 入院生活
なかなかブログの更新も出来ず、
BBSへもレスも出来ず、本当に申し訳ございません。

実は、引越しが18日(日)に済み、
その後、みゆの体調がとても悪くなりました。

以前から、時々腹痛を訴えていたのですが、
21日(水)の夜中に激痛に襲われ、急患で市民病院へ行きました。
深夜の救急外来のため、次の日、精密検査をしてもらい、
『虫垂炎』だと診断され、そのまま入院しております。

入院は一週間程度で、今の状態だと、手術せず
ちらす?そうです。
24時間点滴をやりっぱなしで、この4日間絶食でした。
いつ、オペに入ってもいいよにとの主治医の判断です。

経過もよく、今日のお昼から食事(お粥)が出ました。
痛みもなくなり、病状も安定しています。

今、入院したのが、小児科です。
みゆの病歴を考慮して、私が24時間ついています。

また、元気になりましたら、ブログ・BBSも復活させて頂きます。

何卒、宜しくお願いします。

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「入院233日目(みゆ退院②)」

2005-10-29 | 入院生活
朝、9時半に病院に向いました。
退院の荷物もあるので、私の妹も一緒に行きました。

病棟に着くと、みゆは、ずっとドアの前待っていたようで、
「ママが来たよ!退院だ!」と大騒ぎしていて、
看護師さんに、ドアの早く開けるように、催促していました。

病室は、みゆの脱きっぱなしのパジャマは散乱していました。
荷物を袋に詰め込んで、壁に貼ってるカレンダーや
以前、イクミちゃんが書いてくれたみゆに似顔絵を丁寧に外しました。
私と妹が片付けをしていると、廊下でみゆが患者さんと話しをしています。
みゆがいろいろお世話になった方も多く、
一人づつお部屋に行ってお礼を言いました。
皆さん、みゆの退院をとても喜んでくれました。
私は、どんどん、涙が溢れてきました。
いろんな場面が思い出されて、感謝の気持ちと、その時の辛かったみゆを
思い出してしまうのです。
悪戯をして、叱られた事も沢山ありました。
そんなみゆですが、みんなが

「おめでとう。みゆちゃん、良かったね。学校頑張ったね」

そう言ってくれます。中には

「みゆちゃんいなくなると淋しくなるよ。私、これから誰と話ししたらいいの?」

そう言った人もいました。そんな言葉にとても切なくもなります。

7ヶ月、朝・晩毎日病院に通ってると、みゆ以上に私が仲良しになりました。
何気ない日常会話でしたが、みんな誰かと話しをしたがっていました。
また、昨日までニコニコ調子が良かった人が急に今日は機嫌が悪い・・・。
そんな事も感じる事が来ました。
そんな時は、あまり関わりも持たないで、話し掛けもしません。

心の病んでる人達は、皆さんとても優しい人ばかりです。
みゆはそんな患者さんの中で233日間、生活させて頂いて感謝の気持ちで一杯です。

みゆは、お友達何人からお手紙を貰ったようです。
皆さん、早く退院できる事を強く望んでいます。
私はそんな子供達に、『4つ葉のクローバー付きカレンダー』をあげました。
早く元気になって退院できるように・・・と願いを込めて。

「入院233日目(みゆ退院①)」

2005-10-29 | 入院生活
入院して、233日目に退院です。
退院が決まってから、ここ数日は、いろいろな気持ちで
泣いてばかりでした。

その涙は、無事に学校も決まったし、退院も出来たしその喜びと、
入院した間に、みゆの優しくして下さった、看護師さん達や患者さん達に
感謝の気持ちで涙が出ます。
入院当初は、暴れたり、感情が激しく大変でした。
お世話になった、看護師さんもそうですが、同室だった患者さんには
ご迷惑ばかりでした。
みゆが淋しがったので、添い寝をしてくれたり、お菓子をねだって
みゆにくれたり・・・・大勢の皆さんのお世話になったみゆです。

みんなみんなに感謝です。

「入院232日目(養護学校へ)」

2005-10-28 | 入院生活
いよいよ明日が退院ですが、今日は午後から外出を貰って
みゆと『養護学校』へ入学の手続きの為に登校してきました。

以前は、体験入学でしたが、今回は晴れて入学が決まったので
気持ちは随分違いました。
「これからここがみゆの学校になるんだ」と、そんな思いがこみ上げてきました。

校長先生と、中学部の主任から、説明を受けました。
まず、校長先生が
「県立○○養護学校へ11月1日付けで入学許可が出ました事を報告いたします。
みゆさん、入学おめでとうございます。
これから、ここでいろいろな事を学んでいきましょうね」
そう、みゆに言いました。

みゆは挨拶の後、担任の先生と、席を外しました。
その後に、具体的な今後のみゆの学習計画の説明を受けました。

①中学部2年普通学級で、学習能力の応じて教科指導をする。
②学習時間を午前2時間程度から4時間・6時間と徐々に延長する。
③病状への対応は、保護者の了解のもとで、担任と主治医と情報交換する。
④病状変容によって、学習意欲が著しく阻害され、教科指導での対応が
難しいと判断した時は、保護者了解のもとで、重複学級での指導に切り替えます。
⑤登下校は、保護者の送迎を原則として、前籍校の制服を着用する。
・・・etc

みゆの状態に100%合わせた授業体制を取ってくださるので
本当にありがたいです。
初めて会った、学年主任の先生もとても優しく、みゆの体を気遣ってくれました。
また、学級担任は、以前の体験でみゆに指導下さった男性の先生で
みゆも緊張する事もなく、喜んでいました。

11月1日から、ここの生徒になるみゆです。
とても楽しみになりました。

みゆは今日は外出だったので、夕飯前に病院へ送っていきました。
その後、私だけみゆの中学へ行きました。
転校の為の書類を取りに寄りました。
学年主任は不在でしたが、担任からいろいろ説明を受けました。
みゆの今現在の病状の話しをしたり、今日、養護学校での話し等・・・。

担任からは、クラスの子供達に、みゆが転校する話をした事を聞きました。
子供達はとても動揺していたようでした。
また、みゆをあまり知らない子には、まるでピンとこない話とも・・・。
中2になって、クラス替えで新しくなったクラスです。
みゆを知らないし、話もした事がない子がいても当然です。

担任は
「1日も早く体力と自信をつけて、また中学へ戻ってきて下さい。
クラス全員がみゆさんが帰ってくるのを待っていますから」
そう言われて、目頭が熱くなりました。

今回の手続きでは、校長先生にとてもご尽力頂いたようで、
お礼のご挨拶をしました。
初めて会う校長先生の、優しい言葉に、今まで張り詰めて来たモノが
パーンと切れて、涙がどんどん溢れてしまいました。
「お母さん、みゆさんをずっと支えてあげて下さいね。
私達は教師に出来る事は精一杯しますが、一番はお母さんですからね」と。
とても重い言葉です。

これから退院した後、私は今以上に支えてあげなくては・・・。
そう心に強く、思いました。

中学から帰る時、部活の子供達がいました。
みゆもつい7ヶ月前は、こんな風に暗くなるまで部活を頑張っていたなぁ、
そう思ったら、また泣けてきました。

いよいよ明日は退院です。

「入院231日目(嬉しいお知らせ②)」

2005-10-27 | 入院生活
みゆの学校が決まった事を、主治医にも連絡しました。

「みゆさん、学校が決まってよかったね。
本当のおめでとうございます。
お母さんの頑張りがあったからですよ。
退院は、いつでも、お母さんのご希望通りで進めましょう。
今までお疲れ様でした。」

そう主治医に言われて、声にならないくらい涙が溢れてしまいました。
相談してみゆの退院は、10月29日(土)に決まりました。
みゆの入院233日目の退院です。

早くみゆのも教えてあげたくて、急いで病院に向かいました。
病院では、ディルームで、仲良し4人でおしゃべり中でした。
みゆに退院が決まった事を教えると、泣きながら喜んでいました。
患者さんからも
「みゆちゃん、よかったね。おめでとう」と言ってくれました。

いろんな気持ちがこみ上げてきます。
7ヶ月も・・・長かったです。
入院した当時の事は、鮮明に思い出します。
みゆが壊れてしまった時・・・・。
幻聴と幻覚で、みゆの人格は壊れてしまったのです。
苦しいあまり、まるで別人のみゆでした。
・・・そんなみゆもいたんだよなぁ。
そう思います。

消してはいけない過去です。
みゆには大事な大事な事実なのです。