「ガラスの心」・・・統合失調症

13歳で統合失調に発病した、現在23歳の娘の闘病日記。母の目線で更新中(since 2005/3/8)

「昔のみゆに・・・」

2006-08-30 | 学校生活
夏休み中のみゆは、精神面で本当に落ち着いていました。
健康な普通の中学3年の女の子と何ら変わりがないくらいです。

「昔のみゆに戻ったみたいだね」
と、私の妹が言いますが、本当にそう感じます。

昔のみゆは、とてもおとなしい子でした。
積極的ではなく、どちらかと言えば消極的な方です。

新学期が始まって、担任からすぐ
「みゆさん、何か悩み事でもありますか?お家ではどうですか?」
と、心配を頂いています。

学校でもみゆの様子はとても元気がないようなのです。
家では普通だし、本人に聞いても
「別に・・・普通だよ」と。

実は、同級生の女の子が今入院しています。
それで淋しいのもあるんだと思います。
クラスは3人ですが、毎日通学してるのは、みゆとその子だけです。
その子がいないと、みゆは一人なのです。
だから、みゆが元気がないように感じたんだと思います。

また、1学期は、テンションがとても高く、いつも笑ってたみゆです。
学校のどこにいても、笑い声でみゆの居場所が分かってしまうくらい。

でも、それが本当のみゆではないのです。

元のみゆに戻りつつある姿が、病気のみゆしか知らない先生には
戸惑いなのかも知れません。


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「新学期スタート」

2006-08-26 | 学校生活
今週火曜(22日)が始業式でした。

長かった夏休みもやっと終わり、新学期がスタートです。

仕事を持ってる私には、やはり長期のお休みは、心配事ばかりになります。
みゆを日中お願いしなければなりません。
今回の夏休みは、前半を私の妹のところで・・・
後半は、実家の母が我が家にお泊まりしてみゆをみてくれました。

何かと、母にはわがままばかりで、苦労をかけてしまったようです。
みゆは自分が許してもらえると思ってる相手には、
とても乱暴になったり、暴言を言ってみたり、わがままを言ったり・・・・。
これも強い甘えだとは思いますが、その点が困りものでした。

母も口うるさく言うタイプなので、私が仕事の間は、
よくバトルをしていたようです。
帰宅すると、何か険悪ムードの字もあったり・・・・。

やっと新学期が始まって、我が家の生活パターンが戻れて
良かったです。

みゆも
「早く学校へ行きたい」と、言うくらい学校が恋しくなってたようです。

いよいよ、受験に向けて大事な二学期です。
休みムードから抜けて、頑張って欲しいものです。


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「高校の体験入学」③

2006-08-09 | 学校生活
みゆはナプキンたたみを一生懸命頑張っていました。

元々、手先が器用な子ではありません。
柔らかいナプキンをたたんで、いろんな形に完成させます。
なかなか上手く出来ないみゆに、高校の先生が何度も補助に入ってくれました。

どうにかナプキンを完成させて、補助に入った先生に、
みゆはお礼を言っていました。

担任が事前に、みゆの病状を告げ、何かの時に補助に入ってもらえるように
高校サイドにお願いしていたようです。
それを聞いて安心できました。


いろんな場面で、一人のみゆを見ているのは、可愛そうでした。

他の中学の子は、ほとんどが数名で参加です。

お昼休みに教室を覗くと、やはり、みゆは一人でお弁当を食べていました。
他の子は、数名で固まって、楽しげにお弁当を食べていました。

その時、担任が

「みゆさん、どう?体調は悪くないかな?」

「はい。大丈夫です。」

「そう、よかったね。」

「先生?なかなか、お友達が出来ないです。」

「みゆさん、短い時間でお友達は出来ないかもね。
      無理して、作らないでもいいのよ。」

「はい。分かりました。」

そんな会話をしていました。


みゆは、お友達を作ろうとしていたんだ・・・そう感じました。

『凄く偉い事だけど、みゆ、もう充分頑張ってるよ!』

そう、心の中でつぶやきました。


中学生が大勢いて、楽しい笑い声や笑顔を見てるとやはり、
眩しいです。
眩しいくらい、みんな生き生きしていて、輝いています。


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「高校の体験入学」②

2006-08-03 | 学校生活
私達の心配をよそに、みゆは大丈夫でした。

みゆの列に生徒が大勢並び、もうみゆの後姿は見えません。
凄く心配してたのは、私や担任だけで、みゆはとても落ち着いて
その後の、高校の先生の指示に従っていました。

みゆが体験した私立の高校は、普通課・調理課・介護課・情報処理課があります。
希望する課を体験入学します。

みゆは『そば打ち』に引かれて、調理課を希望しました。
そば打ちの他に、ナプキンたたみ・講義・お菓子作りがありました。

生徒が体験している間は自由に見学できます。
私はみゆのナプキンたたみ・お菓子作りを見学する事ができました。
担任は、そば打ちを見学していました。

クラスの男子生徒は、情報処理課で、パソコンの操作などしていました。
その子のお母さんの、とても不安だったようです。
朝、車の移動中、昔の中学の生徒を見つけては、隠れたそうです。
みゆだって、そんな感じは多少あります。
前の中学の生徒を見つけると、顔を背けるし、その場から
早く去りたい気持ちでいるようです。

まだこんな状態だと、普通高校へ入学なんて・・・難しいのかも知れません。

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「高校の体験入学」①

2006-08-02 | 学校生活
昨日は、私立高校の『一日体験入学』がありました。

本来みゆが入学を希望する学校ではありませんが、

「いろいろ見学・体験してみるのもいいのでは?」

と、担任の薦めもあり、体験入学をしてきました。

体験入学については、随分悩んでしまいました。
希望する中学生が一斉にこの日に、参加します。
みゆの昔の中学の生徒も当然参加するだろうし、
その中には、みゆを知ってる子もいるはずです。

「昔のみゆと変わったよね?」

と、発病前の、自分と、今の自分を時々比べてしまう事もあります。
今は、とても健康な子供と何の変わりはありませんが、
体系がとても変わってしまったので、女の子だし
その点を気にしてるんだと思います。

みゆのクラスの男子生徒も参加しました。
それぞれの母親と、担任の先生も参加しました。

高校の正面玄関で待ち合わせなのですが、
他の生徒達は、みんな学校単位で、揃って、待ち合わせをしています。
みゆの目は、やはり、前の中学の子を探していました。

その時、みゆの中学1年の時の数学の先生が生徒の引率で
来ていたのです。
もう、他の中学へ変わっていたのですが、みゆはすぐその先生に気がつきました。

私から

「○○先生ですよね。ご無沙汰しています。○○みゆです。
覚えていらっしゃいますか?」

先生は、声を掛けられた事で、随分驚いていたようですが

「みゆさん。体調はどうですか?元気そうですね」

みゆを覚えていてくれたのです。
あまり、数学は得意ではありませんでしたが、苦手な数学を
とても丁寧に教えて頂き、みゆは大好きな先生でした。

みゆは自分を覚えてくれた事に、とても嬉しそうでした。

生徒を引率していたので、長い会話はありませんでしたが、
先生は優しく、みゆを気遣ってくれました。

受付時間になり、どんどん生徒が多くなります。
こんなに、大勢の中学生を見るのは、久しぶりです。

受付後は、各クラスに分かれて、体育館の前の方の椅子に座ります。
引率の先生や父兄は、後ろに座ります。

他の学校は、体外、数名でグループで楽しく話しをしています。
みゆは一人です。

説明が始めるまで、30分も、一人で座って待てるのか?
みゆは大丈夫だろうか?

後ろで、みゆの背中を見守りながら、心配で心配で
私の方が緊張してきました。

おそらく、担任の先生も同じ気持ちだったと思います。

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