「ガラスの心」・・・統合失調症

13歳で統合失調に発病した、現在23歳の娘の闘病日記。母の目線で更新中(since 2005/3/8)

「入院230日目(嬉しいお知らせ①)」

2005-10-26 | 入院生活
今日は、嬉しいお知らせが2つあります。

みゆの、医療養護学校への転入が決まりました。

市役所からその後の進展を聞く為に、担当者へ電話をしました。
担当者の方も、その後の連絡は、こちらへ入ってるものだと思っていたらしく、
わざわざ、県へ確認の電話を入れてくれたのです。
その後、折り返し電話が入って・・・・

「みゆさんは、入学許可が出ているそうです。11月1日付けで入学です」と。

11月1日って・・・来週。
もう、ドキドキして声が震えていました。
嬉しさのあまり、担当者の方に何度もお礼を言って・・・。

その後、養護学校へも連絡を入れました。
実は先週から自宅へ電話を頂いていたようです。
毎日病院なので、電話がつながりませんでした。
また、携帯にも電話はくれたようでしたが、不在で履歴が残っていても、
なかなか知らない番号へは掛け直すのは・・・。
養護学校の番号はもちろん、登録していましたが、違う番号もあったようです。
その点を丁寧に謝罪しました。

養護学校の先生も、みゆの入学をとても喜んでくれました。
でも、もう少し、みゆの様子を見たかったとも、言われました。
今週金曜(28日)に、校長先生と、中学の担当の先生と面談します。
具体的なみゆの、今後の授業体制などについて、説明があるようです。

また、みゆの中学の学年主任にも、入学許可が出た事で電話を入れました。
とても喜んでくれて、中学の校長先生が、いろいろ頑張ってくれたようです。
新しい校長先生で、またお目にかかった事もないですが、
みゆの為に、ありがたく、涙が出てしまいました。

いよいよ・・・いよいよ、みゆの『自立の第一歩』がスタートします。
嬉しいです。

「入院229日目(大事な友達)」

2005-10-25 | 入院生活
みゆの14歳のバースデーに沢山の方よりコメント&メールを頂いて
感謝申し上げます。
ありがとうございました。
いろんな思いで迎えた14回目のバースデーですが、
きっとみゆには、忘れる事の出来ないバースデーになったはずです。

最近のみゆですが、病院に同じ年の子・高校生の子・一つ上のアユミちゃん。
4人で毎日一緒に過ごしています。
同世代の子供とは、なかなか上手く付き合う事が苦手だったのですが、
もうすっかり以前のみゆと変わりなく、友達と会話を楽しんでいます。
毎日しているウォーキングも、友達達と一緒に歩いてるようです。

よく笑うみゆを見かけるようになりました。
作った笑いではなく、楽しげに笑っています。
友達とTVを見ながら、よく笑っています。
ファッションにも疎かったみゆですが、雑誌を借りて見ているようです。

今日は夕方、私がみゆと病室にいたら、みんなで遊びに来ました。
そして、みゆを囲んで楽しくおしゃべりをして・・・。
私まで楽しい思いをさせてもらいました。

若い子が精神を病んでしまう、現代・・・。
簡単には治る病気でもなく、あせってもいけない。
でも、ゆっくり過ぎたら、よいタイミングに乗れないような・・・そんな気がします。

みゆが医療養護学校へ転入志願をしてる事も子供達は知っています。

「みゆちゃん、早く決まればいいね」と、みんな応援してくれています。

みゆには、大事な友達がまた出来ました。
優しい優しい子供達です。お互いを思いやる優しい気持ちの子ばかりです。

「入院228日目(みゆ14歳)」

2005-10-24 | 入院生活
今日(10月24日)はみゆの誕生日です。
みゆは14歳になりました。

誕生日プレゼントは、何がいいのか?ずっと悩んでいました。
犬や猫も大好きなみゆですが、ここでは飼えません。
その代わりではないですが、今までハムスターを飼っていました。
そのハムちゃんも、みゆが入院中に死んでしまったのです。
もう3年も生きてたので、寿命だったんだろうとは思います。
その後も、ペットショップで、また飼いたいようには言いましたが、
みゆが退院したらね、と、約束していました。

偶然、土曜に買い物に寄ったホームセンターのペットコーナーで
『ウサギ』が売っていたのです。
値段は19800円。
なんて高い、ウサギなの?と思いましたが、
ペットコーナーの店員さんの説明だと、ピーターラビットのモデルのウサギである事。
『ネザーランドドアーフ』という種類です。
みゆはひと目で、気に入ったようです。
ウサギは飼った事がありませんが、あまり大きくもならず、
大人になっても1Kくらい・・・。
性格は温厚で飼い易いウサギである事。
みゆがゲージに手を伸ばして、触っても、怖がらず、みゆにすり寄ってきました。
みゆと相性もいいみたいです。
あまり、物欲のない子ですが、そのウサギをとても欲しがりました。

高額でしたが、みゆの父親からのお祝いにお金を預かっていたので、
そのウサギを購入する事にしました。
初めてのウサギなので、ゲージやブラシや餌など、あれこれ必要です。
買い物は苦手なみゆですが、一生懸命、ショップの人から説明を聞いて
必要なものを揃えていました。
とても楽しそうです。ウサギはオスですが、ゲージは赤を買いました。

ウサギの名前は、いろいろ迷いましたが、
みゆが大好きな俳優に『ジョニー・ディップ』がいます。
そこから取って、ウサギは『ディップ君』に決まりました。

みゆは、まだ退院が決まっていませんが、
「ディップ君に逢いたから、早く退院したいなぁ」とそう言っていました。

愛くるしい可愛いディップ君です。
我が家の新しい家族になりました。


「入院227日目(外泊・みゆの誕生日)」

2005-10-23 | 入院生活
昨日からみゆの中学では、『学校祭(バザー)』をやっています。
仲良しのお友達からもお誘いのお手紙や電話を頂いていました。
また、担任からも、声をかけてもらって・・・・。

今のみゆがまだまだ、中学へ行く自信がありません。
みゆにどうする?とは話しをしましたが、

「行きたいけど・・・わからない」と。

みゆも迷っています。無理はさせられません。
大勢の生徒に囲まれて、あれこれ質問攻めになったら・・・・。
苦しいのは、みゆ自信です。
『学校祭』は、また来年もあります。


お昼に、みゆの伸びた髪をカットする為に美容院へ行きました。
すっきり短く、とてもキュートになったみゆです。
その帰り、本屋さんで、漫画を2冊買いました。
病院へ持っていくそうです。

夕方、みゆの中学の友達が二人、みゆに誕生日プレゼントを持って来てくれました。
突然の訪問で、驚きましたが、とても嬉しかったです。
今日の『学校祭』の話しを少ししました。
また、退院後、みゆが違う学校へ転校する話も・・・。
二人は驚いていましたが、

「元気になったら、また中学へ戻るから、その時またみゆと仲良くしてね」
と言うと、安心したように、微笑んでいました。

みゆは、多少恥ずかしさもあって、ほとんど目を合わせてはいませんでした。

「みゆは元気だよ。大丈夫だよ」とそんな事を言っていました。

二人から手作りのクッキーを貰いました。
さっそく、みゆと食べました。とても美味しかったです。
食べながら、涙が出てしました。
お友達の優しさに気持ちが熱くなって、涙が自然に流れたのです。
泣いてる私を見て、みゆは笑っていましたが・・・・。

みゆはよい友達に恵まれて、幸せです。
ありがとう・・・これからもみゆを宜しくお願いね。

「入院226日目(外泊・みゆの誕生日)」

2005-10-22 | 入院生活
10月24日はみゆの14歳の誕生日です。

午前は、小2の従妹と一緒に映画『タッチ』を観に行きました。
従妹は内容がつまらないものだったようでしたが、
みゆには、高校生になった自分を重ねたり、同じ学生という立場で
充分楽しかったようです。
映画の後、野球の話しをいろいろ聞かれて、困ってしまいました。

映画を観てて・・・・
みゆにもこんなキラキラ輝くような高校生活がやってくるかも?
と思うと、とても楽しみになりました。

今晩は、私の実家でみゆの誕生会をやりました。
実家で手作りのケーキを用意してくれたり、ご馳走があったり。
妹の家族や、私の友人も参加して、とても賑やかでした。

私の母親や妹から、みゆが生まれた時の話が出て懐かしく思いました。

みゆは難産で生まれました。
私の体重増加による妊娠中毒症によるものです。
破水したけど、陣痛微弱症や産道が狭い為に、
みゆがなかなか下りて来ない・・・。
また、体力がない私が酸欠で意識が落ちてしまった事。
本当に危険なお産でした。
最後には、看護師さんが私のお腹に乗って、お腹を押し出す・・・。
みゆは吸引分娩でようやく生まれたのです。

14年前の、あの日の事をいろいろ思い出しました。
そんな苦しい思いで生まれたみゆでしたが、みゆが生まれてこの手で抱いた時は
大泣きした事を覚えています。
嬉しかったです。ずっと逢いたかった我が子に逢えた喜び。
感動しました。
「やっと、逢えたね。これから宜しくね。」
そんな気持ちだったと思います。

「入院218日目」(県病で診察)②

2005-10-14 | 入院生活
県病で診断書を貰った後、みゆをランチをしました。
みゆの大好きなパスタとピザを食べました。
その後、もうすぐオレンジレンジのCDを買って・・・・。

今日は、きっとみゆも緊張したはずです。
よく頑張ったみゆへお礼です。

市の教育委員会へは、みゆの中学の校長先生や学年主任の先生が
担当者を指名してくれていたので、少し安心していました。
手続きに時間がかかると判断したので、みゆは父方の実家へお願いしました。

教育委員会では、『どんな理由で、転校を望むのか』それを一番重視されました。
いろいろ思いはありますが、なかなか言葉にまとめる事が楽ではないです。
自分の国語力の無さに、無念でなりません。

担当者とは、記入する前に、いろいろ私の考えなど話をしました。
また、みゆの今の状態と、みゆの願いも・・・。

その事をふまえて、言葉を選び、書き込みました。

学校を志願した理由
『病気の状態に応じて、その子に合った授業体制を組んでくれる事。
体調を崩した時に、すぐ対処してくれる事。etc』

あくまでも、今の中学との比較ではなく、この学校(医療養護学校)の
特色で、進学を望む事を書く事が大事である事・・・・。

一時間近く掛かりましたが、手続きは完了しました。

あとは、転校の許可を待つのみです。

「入院217日目」(県病で診察)①

2005-10-13 | 入院生活
今日は、県病でみゆの診断書を貰って、
それを教育委員会に提出する日です。

朝から、みゆに支度をさせて、県病に向かいました。

今の病院以外で、みゆを診断してもらう・・・
それは初めての事だし、みゆは不安にならないだろうか?
興奮したり不安定にならないだろうか?
そんな事をあれこれ心配しました。

大きな総合病院は初めてです。
大勢の人ごみの中、少し驚いてしたようでしたが、
手続きがスムーズに進んで、待ち時間はみゆにはさそど負担ではありませんでした。

主治医から、紹介状を出して頂きました。
『メンタルヘルス科』・・・要するに、精神科です。
部長先生宛の紹介状だったので、部長先生にみゆは診断を受けました。

「どんな先生だろうね?」
そうみゆと話していました。

カルテを持って、2Fの『メンタルヘルス科』へ・・・

窓口で、看護師さんへ
「実は、患者は、病名を知りませんので、部長先生にそうお伝え下さい」
そう、お願いしました。
みゆは今でも、自分の病名を知りません。
その時期が来たら・・・と言う、主治医の配慮で病名を伏せています。

しばらく待つと、みゆの名前が呼ばれました。
私も同席を許されて、診察室へ入りました。

「みゆさんですね。初めまして、斉藤と申します」
そう先生は、みゆに挨拶をして下さいました。

「おはようございます。みゆです。宜しくお願いします」
みゆはそう答えていました。

主治医からの紹介状を読んで、今のみゆの病状の事や
養護学校への進学の為に、診断書が必要である事など、書いたあったようです。

みゆの発病の経緯を簡単に話しをして、
今はとても落ち着いてる事や、いつでも退院できる状態である事など
話しをしました。

先生は、みゆに、幻聴の事を細かく聞いていました。
「どんな風に聞こえたの?今は、どうなの?」と・・・。

「今は、もう聞こえません。どう聞こえたか、もう忘れました」
そう、答えていました。

先生の質問に、的確に答える事も出来たし、
先生は優しくゆっくり、みゆに理解できる質問を繰り返しました。

「とても、落ち着いていますね。よくなっていますね」
そう、言われて、嬉しくなりました。

診察は、5分程度で終わりましたが、先生が診断書を書いてる間
待合室で待っていました。
いろんな患者さんが居ました。
みゆのような学生さん・主婦・中年の男性・老人・・・・・。
誰を見ても、精神を病んでるようには、見受けられません。
でも、今は、普通の人が、どこか心が病んでるのです。

「入院215日目」

2005-10-11 | 入院生活
みゆのその後の学校の進展状況です。

先週、5日(水)に、養護学校へ3回目の体験へ行ってきました。
私が仕事だったので、みゆの祖父が付き添いました。

みゆは、パソコンを使って、計算や漢字をやったそうです。
みゆがパソコンが得意な事や、書く事が困難なのを配慮しての事なの
でしょうか?
1時間半の体験でしたが、楽しかったようです。

みゆの中学の学年主任と養護学校への転校の事で話しをしました。
やはり県病からの診断書が必要という事なのです。
それを持って、私が市の教育委員会へ申し出をするそうなのです。

県病へみゆが今、入院してる事や、診断書が必要な事など
相談してみました。
入院してるのであれば、入院先の主治医からの紹介状が必要との事・・・。

今週は、どうにか時間が取れたので、みゆを連れて
13日(木)に県病へ、診察へ行ってきます。


最近、私がしてる事が本当に正しいのか?と、不安になります。
自信がありません。
大事な選択肢を誤ってないだろうか?
間違った方向へ進んでるのでは?

今、中学から養護学校へ進もうとしてるけど、これって正しいのか?
今、岐路に立って、立ち止まってしまいそうです。

「入院212日目(外泊)」

2005-10-08 | 入院生活
なかなか更新できなくて、ごめんなさい。

みゆも私も元気です。
みゆは、本当に、状態も落ち着いて、前と変わらないくらいにまで
快復しました。

外泊のたびに、映画三昧です。

『NANA』『チャーリーとチョコレート工場』『SHINOBI』

私が週末も忙しかったので、映画も私の友人にみゆをお願いしました。
友人の話しですが、映画の途中でトイレへ一人で行けたそうです。
そして、ちゃんと帰ってこれました。
凄い進歩です!
大きなシネコンなのに、トイレへ一人でいけて、また迷わず帰ってこれる。
当たり前の事ですが、みゆには快挙なのです。

映画もみゆなりの、感想も沢山言ってくれました。
映画のストーリーは詳細には、なかなか難しいとこですが、
でも頭に残ってる場面をちゃんと伝えてくれます。
みゆは本当に映画が大好きです。
これから、いい映画がくるので、また機会があれば観に行ってきます。

「入院205日目(外泊)」

2005-10-01 | 入院生活
昨日の『養護学校』でのみゆの様子です。

私が応接室で主任先生と話をしてる最中、
何度も廊下を楽しそうに会話をしているみゆの声が聞こえました。
途中から、イクミちゃんも登校したようで、二人でキャッキャッと笑っています。
みゆの笑い声はとても大きく、あんな楽しそうなみゆは久しぶりです。

私と離れて、今日初めて会う男性の教師と約1時間半も一緒にいて・・・。
みゆは不安になる事もなかったようです。

100マス計算を2回して、中2の国語の教科書を音読させて、
パソコンをして、バトミントンもしたようです。

先生からは
「やはり、一つの事に長く集中するのが難しいようですね。」
と言われてしまいました。
2時間の映画やドラマは観れてますが、私の知り得ないみゆが存在するのも確かです。
そんな様子を聞いても、やはり普通中学で授業をするなんで到底今は無理です。

私が入学の許可が出るまで、週1回でも、2回でも、ここへ通わせて欲しい話をしました。
10月は学祭があるようで、忙しいみたいでした。
それでも、都合をつけてもらって、来週また登校できる事になりました。
嬉しかったです。

みゆには、久々の学校生活でしたが、よい刺激になったようです。
チャイム、子供達の笑い声やおしゃべり、廊下を歩く音、学校の匂い・・・
学校っていいなぁ。
この中に早くみゆを戻してあげたいです。

みゆには、未知なる未来が待ってます。