「ガラスの心」・・・統合失調症

13歳で統合失調に発病した、現在23歳の娘の闘病日記。母の目線で更新中(since 2005/3/8)

「高校生のみゆです」

2007-03-31 | 学校生活
明日から、高校生になるみゆです。

義務教育が終わり、いよいよ高校生。

本当は、私立の女子校への進学も考えた事もありました。

しかし、みゆの今の、病気・病状を考えたら、普通校への進学は望めません。

今、いろんな場面で

「どこの高校なの?」と、聞かれる事が多く、みゆは困惑しています。

「うん・・・内緒」と、言葉を濁しているようです。

まだ、胸を張って、「養護学校」とは言えないみたいですね。



みゆは春休み中に、外出介助のヘルパーさんと徒歩通学の訓練をしました。

自宅から学校まで、徒歩で訓練をしたのです。

高校生になって、下校は徒歩で行うつもりでいます。

片道30分ですが、雨の日も、雪の日も、約10日間頑張りました。

帰り道、スーパーで買い物をしたり、少しづつ『自立』が出来てるように

思われます。

精神面もとても、落ち着いています。

何かで急変する事もなく、好きな音楽を聴いたり、ゲームをしたり

私が不在の時は、1人の時間を楽しむ余裕も出来てるよう感じます。

高校の3年間で、また、新しい友人が出来そうです。

学校は変わりませんが、高等部だと、一緒に行動する仲間が違います。

いろんな刺激を受けて、みゆも成長するんだと思います。

とても楽しみです。

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「合気道への道」②

2007-03-24 | サークル活動
数日してから、もう一つの体育館(カーリング場も併設)へ
私一人で行ってきました。

まずは・・・私だけ、話しを聞こう。
また、断られたら、みゆが可愛そうだし・・・そう思いました。

その体育館は、主に武道を行う体育館です。

玄関の掲示板に、いろいろなサークルの募集ポスターが掲示されていました。

『剣道』『空手』『少林寺』『なぎなた』『レスリング』『合気道』

合気道・・・・「いつでも見学自由・随時入会可」

合気道なんてやった事はもちろんありませんが、
知り合いのお子さんがやっていたので、
他のものに比べて、少しだけ、みゆにも出来るかも?と、そう思いました。

ちょうど、私が体育館へ足を運んだ日が、稽古に日でした。

2階の合気道の道場へ行くと、白い胴着を着た、
幼稚園から小学6年くらいまでの子供が6人と、
奥では、大人が20人くらい、稽古をしていました。
大人に中には、女性が一人いました。
また、袴を着ている、先生が子供達に丁寧に指導していました。

体育館のギャラリーで、他のお母さんに混じって見学させてもらいました。
小さい赤ちゃんを連れていた、お母さんに、いろいろ聞いてみました。
幼稚園と、小学校の子供を合気道に通わせてるようです。
胴着は、1万以上はするようですが、月謝が千円と安いので、
いいと言っていました。
長く続けるのに、月謝の事も大事な問題です。
子供は、風邪もひかなくなったし、とても楽しんでると言っていました。
また、護身術なので、女のコには、とくにいいよ、とも言われました。

私が見ても、凛とした空気と、礼で始まって、礼で終わる・・・・。

小さい子が大人を簡単に倒しています。
凄い技です。

先生は決して、大きな声で指導はしていません。
優しい言葉と、体を使って、教えています。

すぐ、みゆを電話で呼び出しました。
みゆは、卓球かバトミントンをやりたかったので、
「え・・・合気道?怖いかも」
そう言っていましたが、30分くらい、一緒に見学をしました。

稽古が終わって、先生にみゆの事を正直に話しをして、
お願い出来るか聞いてみました。

「コミュニケーションは出来ますか?運動しても大丈夫ですか?」

と、それだけを聞きました。

「今は、精神面で、病む人が多い時代です。合気道は呼吸法でもあるので、
キモチを落ち着かせて、リラックス出来たらいいと思いますよ。
まずは、1ヶ月でもやってみて、それから、正式に始めたらどうですか?
中3だと・・・同じ年頃の女のコもいるし、友達も増えると思いますよ」

そう、言って頂きました。

ギャラリーに座ってるみゆに先生は近づいて

「少しやってみるか?心を強くしよう。宜しくね」

「はい。宜しくお願いします」


この日から、合気道が始まりました。

日・月・木・・・週3回です。

最初は、なかなか体が動かず、苦笑いばかりのみゆでしたが、
今は、少しづつ体が動いています。

開始の18時半には、一人で体育館まで行きます。
帰りは、仕事終わりの私がみゆを見学しながら、迎えに行きます。

決して、無駄な話もなく、先生の声・子供達の返事・・・
あとは、畳の音だけです。

みゆは始めて、3週間が過ぎましたが、4月から正式に入会します。
先生の薦めで胴着も注文しました。
今は、トレパンで稽古をしていますが、ちゃんと胴着を着たら・・・・。

きっと、ますますみゆのやる気が増しそうです。

一緒に稽古をしている、小学生の子供達とも
少しだけ話をしています。
それは、とても嬉しい光景です。

また、一つ、みゆの居場所が出来ました。


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「合気道への道」①

2007-03-23 | サークル活動
みゆの通ってる、養護学校には、部活がありません。
ほぼ、毎日15:15分に下校します。

元気な頃、普通中学では卓球部に所属していました。
毎日へとへとになって帰宅したものです。
親善試合には、出た事もありました。
とても楽しかった思い出で、出来る事なら、今でも続けたいと
言っています。
何でもいいので、運動をさせたいと思いました。

学校で部活がないので、放課後に何かスポーツをするサークルを
受験が終わった頃から探していました。

今住んでる近くに、市営の体育館が2つあります。
どちらも、みゆが歩いて通える距離にあって、
いいサークルがあればいいなと、そう思っていました。

電話で問い合わせて、バトミントンのサークルを見つけました。
夜、7時頃でしたが、みゆと見学へ行きました。
玄関で話をした人とは

「初心者でも大丈夫ですよ。」と、言われて、安心して上の体育館へ行ったのですが、

代表の方の

「どこの中学?今、いる子は、東北で一番強いのよ」

その言葉に唖然としました。
みゆが養護学校へ通ってる事を話すと・・・

「あっ、知ってる。うちは、初心者に教えるほど暇でない。」

養護学校だと言っただけ、顔色が変わって・・・。
返す言葉がありませんでした。
ここじゃ、みゆをお願いできない・・・。

皆さんが楽しそうに練習してる光景を目にしながら、二人で帰ってきました。

無理があるのかな・・・・と。

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「涙の卒業式」

2007-03-15 | 学校生活
養護学校の卒業式が、3月13日に行われました。

少雪の青森でしたが、日曜から大雪。
みゆの卒業式当日も、凄い雪。
みゆの祖父母も一緒に行きました。

今年の卒業生は、小学部1名・中学部4名・高等部5名でした。

小学部を卒業する生徒は、中学部へ。
中学部は、みゆともう一人は高等部へ進みますが、同級生の男子生徒は、
私立高校の情報科へ進学します。
また、別の養護学校の高等部へ進学する生徒もいます。
高等部の5名は、まだ決まってない生徒もいましたが、全て就職です。

10名の卒業式は、とても感動した式になりました。

卒業生の父兄の他、県病の婦長さん・隣の高校の校長・教育委員会・
後援会・PTA等から、大勢のご列席がありました。
みゆの普通中学の担任も来ていました。
式の最中、担任の先生の顔を見つけて、嬉しくなりました。
先生は、後期の受験を控えて、忙しい時期なのに・・・。
本当に、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。

そんな大勢の前で、壇上に上がって、卒業証書を受け取る。
そんな難しい事では、ありませんが、病気を抱えた生徒には、
極度の緊張や、不安で、苦痛だったと思います。
それでも、皆、一生懸命でした。
その姿に、目頭が熱くなり、涙が溢れてきました。

『ここにいる子供達は、決して弱い子じゃない。
抱えきれない苦痛を乗り越え、こんなに頑張ってる。
凄いぞ!本当の強さがこの子達にあるじゃない。』

そんな気持ちになりました。

一人だけどうしても席に着く事が出来なかった生徒が
体育館の一番後ろにいました。
担任の先生が、何とか席に着かせようとしますが、
緊張なのか、嫌がるようです。

その時、校長先生が壇上から下りて来たのです。
そして、体育館の一番後ろまで行き、その生徒へ卒業証書を渡しました。
その生徒は、キチンと、頭をさげて、両手で受け取りました。
きっと、それはサプライズな事でしたが、その生徒のお母さんは
とても嬉しかったと思います。
それぞれに応じた対応が出来る学校で、みゆも幸せです。

証書授与の後、校長先生が一人一人の思い出を交えて、
卒業の祝辞を述べました。
よく、子供達の事を理解していて、温かい言葉で溢れていました。

『思い出の詩』では、
在校生からの呼びかけと、卒業生からの思い出が語られました。
みゆは大きな声で、運動会での思い出を言いました。

祖父は
「みゆも随分、大人になった。元気にもなったし・・・」
と、みゆの成長を喜んでいました。


式が終わって、退場の時、みゆはとても緊張した顔をしていましたが、
胸を張り、堂々としていて、とても立派でした。

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「祝・高校合格!」

2007-03-02 | 学校生活
皆さんにご心配をお掛けしましたが、
無事に、合格できました。

皆さんにありがとう・・・。

そして、頑張ったみゆに・・・おめでとう。

朝、9時に合格発表でした。
その時間は、私は、仕事です。
学校の玄関に、合格者を張り出すようで・・・。

9時半過ぎに、私の携帯に電話が入りました。
みゆでした・・・。

「みゆです。合格してたよ。」

先生のご配慮で、学校の公衆電話から掛けてきたようでした。
周りに、先生方がいるようで、大人しかったです。

私の実家や、みゆの父方の実家に合格の報告をしました。
友人や、みゆの父へはメールを入れて。

「良かったね。おめでとう。」と言われると、実感が沸きました。

また、みゆの元の中学校へも、電話を入れました。
担任は、不在で、学年主任が電話に出てくれました。

合格した事を報告すると、とても喜んで頂きました。
先日、体験授業に参加させて貰った事のお礼も言いました。

「合格おめでとうございます。
みゆさん、本当によくなりましたね。健康になって、私も嬉しいです。」

そして、みゆの卒業式へ、元の担任が出席するつもりである事を
告げられました。予想外の事で、嬉しく、泣きそうになりました。
みゆの一番辛かった時期を、知ってる先生と話すと・・・。
その当時をふっと思い出してしまいます。

みゆも4月から高校生になります。

養護学校へ進学を決めた時・・・

「養護学校では普通のところへは就職は望めませんよ。」

そう言われた事がずっと引っかかっています。
そんな夢も希望もない話・・・・ガッカリします。
現実問題、そうなんだと思いますが、始めから諦めたくはありません。

いろんな可能性を秘めてると、夢を持っています。

新しいクラスメートも出来るし、本当に楽しみです。

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「高校受験」②

2007-03-01 | 学校生活
明日・・・・いよいよ、合格発表です!

結果が心配ですが、みゆ自信は、全く気にかけてる様子はありません。
明日、玄関に合格者を貼り出すようです。

みゆは受験が終わってから、全く勉強する気なし!
期末テストもあったのですが、ずっと我慢してたテレビを見放題!
随分、キモチがさっぽりしてしまったようです(笑)


受験の時、生徒の面接は教頭先生でした。
学校でも、何度も面接の練習をしていました。


「この学校を選んだ理由は?」

「はい。私は病気があります。その病気を治療しながら、勉強して
大学へ進学を望んでいるので、この学校を受験しました。」


「将来の夢は何ですか?」

「はい。私は、将来、保育士になりたいと思っています。
子供にかかわる仕事につきたいと思っています。」


他に、何個か質問はあったようです。

受験の帰りに、玄関で教頭先生に

「今日の受験生の中で、みゆさんが面接一番良かったですよ。
とても、立派に答えていました。」

そう、褒められました。
とても、嬉しかったです。

明日は、発表です・・・。

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