「ガラスの心」・・・統合失調症

13歳で統合失調に発病した、現在23歳の娘の闘病日記。母の目線で更新中(since 2005/3/8)

「個人面談」③

2006-03-24 | 学校生活
私には、勉強以外で大きな不安があります。

他者との関わりです。

今の学校では、中2は3人・中学部全部でも、12名くらいでしょうか?
小学部・中学部・高等部・・・全校生徒は、35名弱だと思います。

そんな小さい集団の中から、高校だと、全く知らない人ばかりの
大集団に入って、学校生活を送る事は可能なのか?
友達と上手く、コミュニケーションが取れるのだろうか?
ストレスを強く感じて、みゆに負荷が掛かってしまうのではないか?

どんな事をイメージしても、プラスの事より、
マイナス面ばかりが出てきていまいます。

いくら、受験をして、入学する学力があっても、
その学校へ進む事の意義はあるのか?

また再発してしまっては大変です。

今の学校の高等部へ進む事の方がみゆのは、とてもプラスがあり、
楽しく、不安のない3年間を送れるはず・・・。
そんなの分かりきってます。

でも、その3年先には、学校を巣立つ時期があるのです。
その時に、社会へ戻すより、来年でも、みゆの知らない世界へ足を踏み入れても。

いろんな葛藤があります。
そんな私の不安も担任には話しをしました。

担任から一つの提案がありました。

「模試などのテストを元の中学で受ける事もできますよ。」

それは、少しでも、元の中学へ本人が繋がりを持つ事と、
来年の一般受験の時、大勢の中でもあがらないようにと、
そんな狙いがあるようです。

また、その時は、みゆと一人で普通中学へ行く事はなく、
同級生も一緒だそうです。
もし、みゆが元の中学だと、嫌だと思う事があれば、
全く違う中学でも、模試を受ける事が出来る体制があるそうです。

みゆが病気になってしまった事は、元のクラスメートは知っています。
今、医療養護学校へ通っているのも知ってします。
でも、病名も知らないし、病気の内容も知りません。

その先生の提案には大賛成ですが、みゆ自身がどう判断するのか?

実際、ここの学校へ転入した当初は、早く元気になって
元の中学へ戻る事がみゆの目標だったと思います。
でも、今はこの学校の良さ・友達との関係など
みゆの中では、居心地のいい、最高の場所になっています。

みゆはこの学校で卒業式を迎えたい気持ちを強く私には訴えます。

やはり、それは、元の中学へ戻る不安もあるでしょ?

先への結論はまだ出ませんが、いろんな面で見えた部分があり、
みゆ自身の心の変化も出てきてるように思います。

4月から中3だし、新しい友達も増えそうです。

「個人面談」②

2006-03-23 | 学校生活
みゆの学力について・・・・・。

入院中の知能テストでは、
判定が普通学校と養護学校のギリギリの数値でした。
入院が7ヶ月あり、相当知能の遅れがあったようです。
その検査でもみゆの病状がどの程度だったのか、わかりませんが
この結果には、正直ショックでした。

もう、普通の学校へ戻れないんだと・・・・その言葉ばかり頭をよぎりました。

担任もおっしゃっていましたが、
今はさほど、学力の遅れはないそうです。
学校でも、教科のテストをしたそうでしたが、判定は「普通」でした。

みゆが入院したのは、ちょうど1年前です。
勉強は、ほぼ中1が終了するか、してないか・・・
そんな程度です。

4月から中3にはなりますが、
全く中2の勉強まで進んでいません。

この1年で、2年分の教科を学べるのでしょうか?
とても、不安です。

そんな私の不安や、高校進学の話しなど、担任と1時間半、じっくり話し合いました。

「みゆさんには、頑張って欲しいです。頑張る力も持っています。
来年の受験は、公立と、私立の受験を目標に共に頑張っていきましょう」

その言葉は本当に嬉しかったです。

みゆの未来を半分諦めてた私には、また先に光が見えたようです。

みゆが高校へ進んで、高校を終わって、
その先は?みゆはどんな未来を歩むの?

とても、先へ急いでいたようで反省しました。

健常者ではない、デリケートな病気を抱えているので、
明日・1週間先・10日先・・・・・そんなスパンで見ていかないといけないと。

まずは、みゆの目標は決まりました。

それに向かって、中3になったら、補習授業も始まるそうです。
1年で2年分(受験に必要な勉強)をクリアさせる為に、
受験に向けた授業体制を取るそうです。
本当に有難い限りです。

家庭での、健康面・メンタル部分のサポートは私の役目だと思っていますが、
やはり、勉強の事などは、学校にお任せするしたないです。
何も不安もなく、お願いできます。

「個人面談」①

2006-03-22 | 学校生活
先日、『個人面談』がありました。

みゆの学習面の様子と、来年の受験の話が中心でした。

みゆは4月には中3になります。
受験が待ってるのです。

正直・・・分からない!
どうしたらいいのか・・・本当に分からない!!!

そんな気持ちのまま、『個人面談』の日を迎えました。

担任は、日ごろの学校でのみゆの様子をいろいろ話してくれました。

この学校へ転入した11月は、授業をまともに受けれる状態でなかった事。
入院生活が長く、退院後すぐに復学したみゆには、
学校生活は、とてもシンドかったように思われます。
1時限の授業の半分を寝てしまう状態や
教科を勉強中に、集中力がなくなり、ゲームをしたり、体育館で運動をしたり。
みゆの病状を考慮して、学校では、みゆに負荷の掛からないように
対処して頂きました。
本当に、ありがたい事です。

そんなみゆでしたが、最近は、とても勉強に対する意欲が出てきたようです。
それは、病状が安定した事もあるでしょうが、
クラスメートの存在が大きいと担任もおっしゃっていました。

クラスメートと切磋琢磨しているそうです。

とてもいい関係です。

「学校でのみゆ」

2006-03-18 | 学校生活
祝賀会では、各教科の先生方から、
学校での、みゆの様子を聞く事ができました。

担任とは、毎日、連絡帳で、様子を聞いていますが、
他の先生方から、様子を聞くのは、初めてです。

学校での、みゆは・・・。


英語が大好きです。
(英語の先生はみゆを弟子だと言って可愛がってくれます)

難しい問題には、すぐ諦めてしまうようですが、
おだてると、やる気を出すようです。
(理科の先生)

強烈な津軽弁で先生も負けるようです。
(国語の先生)

バトミントンは凄いスマッシュでバシバシ、遠慮なく打ってくるようです。
歩行がずれてるわりには、前後の動きはすばやいそうです。
しかし、左右の動きは苦手みたいです。
(体育の先生)

みゆの笑い声は、場を和ませて、どこへいても、みゆの存在が分かるそうです。
みゆは、人の悪口も言わないし、とても優しい子だそうです。
(全員一致の意見)

こんなに、みゆを褒めてもらった事はなかったです。
ありがたく、涙がこぼれました。

私の知らないみゆを、知る事が出来て、嬉しかったです。

よい先生方との出会いが、みゆと私の財産になりました。

「卒業の涙」

2006-03-17 | 学校生活
先週、みゆの学校の卒業式がありました。

小学部・中学部・高等部、一緒の卒業式でした。

私は、仕事で式には出席できませんでしたが、
とても感動的で、参加された、ご父兄や先生方も皆さん
泣いたそうです。

私は、祝賀会の方へ出席させて頂きました。

祝賀会でも、感動の涙でいっぱいになりました。


各担任からは、学校での、子供達の成長の様子や、思い出。

また、ご父兄からは、無事卒業出来た事への感謝の言葉です。

病気を抱えて、普通に学校へ登校するのも、辛かったと思います。
また、イジメを受けた事で、心に深い傷を負った子は、
なおさら、笑顔を忘れていたそうです。

そんな子供達を暖かく迎え、支えてくれたのは、先生方です。

先生方の言葉では、昨日まで出来なった事が
今日出来た事の、喜びや、子供達の日々の成長には感動していたそうです。

先生方やご父兄の言葉を聞いて、涙が止まりませんでした。

いろんな場面で、みゆを重ね、私を重ね・・・。

来年も、こんな風に、みゆも卒業を迎える日がきますように、
祈るばかりでした。


「Oリングテストと漢方薬」

2006-03-12 | 定期検診
病院に来る前に、『Oリングテスト』の事はネットで調べていきました。

偶然、この病院へ通院した人が、
先生の診察の様子を書いたブログを発見したのです。
とても奇妙な診察方法を楽しく書いていました。
その方の病気は改善されたようです。

みゆの診察が始まりました。

診察台に仰向けに寝て、靴下を脱ぎました。

看護士さんが、ワゴンにたくさんの『漢方薬』を持って来ました。

先生は、肩・頭・足など、みゆを触っていきました。

その後、お腹の上で、みゆに手を組ませました。

そこへ、看護士さんが、左手で懐中電灯?のような、先に光の出るものを
みゆの組んだ指にあて、右手は、親指と人差し指で、輪を作っています。

先生は、何やら、ケースの中から、いろんなカードを持ちながら、
『Oリングテスト』を始めました。

その看護士さんの指の輪に自分でも、輪を作り、それを切る?のです。
輪の中に、輪を作って、輪で引く・・・そんな感じです。
先生は、右手で、どんどんカードを代えて何度もしています。

その間、看護士さんに番号の指示をしています。

みゆが今飲んでる薬も、テストしてもらいました。

それが終わると、みゆのひざを立てさせて、先生が少し触ると

「痛い!すごく痛いです」みゆがそう言いました。

先生は、足の甲に何やら、マジックで印をつけました。

「さぁ、みゆさん、歩いてみてください」

そう言われて、みゆが診察台から下りてあるくと、
まっすぐ歩けるのです。
さっきまで、歪んで、歩行が随分ゆれていたのに、
まっすく、歩いています。驚きました。

その印の部分は、お灸を勧められました。

「今度行く来れますか?
漢方が合うのか、しばらく診たいので・・・。
続けて通院できるといいんだけどね。
今飲んでる薬も、併用して飲んで下さい。とても良い薬ですから。
体もスリムになって、キレイに歩けるようになれますよ。
頑張りましょうね」

そう言って、みゆの肩を何度もポンポンと叩きました。

「はい!頑張ります」

みゆも元気に返事をしました。

処方された薬は、漢方薬を3つ・お灸です。

帰りの車の中で、みゆはとても機嫌がいいです。
優しい先生で安心したようです。
帰ってからのお灸が怖いとは言っていましたが、

「何でも初体験!みゆ、元気になりたいでしょ?」

そうゆう話をして、自宅へ帰りました。


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『Oリングテスト』

先生の所属しておられる「ORT友の会」です。
ご紹介いたします。ご興味のある方は、ご覧ください。

■追記

『ハイハイQさんQさんデス』

こちらもご覧下さい。みゆの先生のページです。


「新しい出会い」

2006-03-11 | 定期検診
みゆの病気で、他の病院へ行った事はありませんでした。

でも、目の前の元気になって良くなってるイクミちゃんを見ていて、
私もみゆを連れて行ってこよう!と、そんな気持ちになりました。

そこで、結果を100%求めてるのではなく、
いろんな先生に、まず、みゆを診てもらおう・・・と。

今週の木曜の午後に連れて行ってきました。
自宅からは、決して近い病院ではありません。

もうすぐ、春がやってきます。
雪もなくなり、私の運転でも、そこの病院まで行けそうです。

その病院は、『Oリングテスト』で、今みゆが処方されてる薬があってるのか?
もっと、薬が効くように、『漢方薬』で、体の体質を改善するのです。

初めてお会いした先生は、とても優しい目をしていました。

先生に、病気になった経緯をお話してして、
まだ本人が病名を知らない事実を告げました。

先生は私の話をゆっくりうなずいていました。
そして・・・

「その発病前に、風邪ひかなかったかな?インフルエンザとか?ない?」

えっ?
風邪?
インフルエンザ?

ちょっと驚きました。
そう思えば、『タミフル』の服薬で、ずいぶん、精神を病んで
自殺をした方がいました。

約2年前の事だし・・・頭が真っ白にはなりました。

風邪にひいていたけど、インフルエンザではなかったような・・・。

先生からも、タミフルとは言いませんでしたが、
インフルエンザによって、統合失調症と同じような病状になる事例がある
事を説明されました。

先生に、みゆの今の病状を緩和する事と、
急激に増加した体重の悩みと、歩行のずれの改善もお願いしました。

先生は、みゆの歩行を見て

「ずいぶん、ずれてるね。体がもう、歪んでるね。
   でも、これくらいは、すぐ良くなりますよ。」

優しい目ですが、強い口調ではっきり言ってもらえると、
本当に嬉しい気持ちになります。

「セカンドオピニオン」②

2006-03-10 | 定期検診
セカンドオピニオン=第二の意見

実は、みゆが病気を発病した時に、
ある人から、「セカンドオピニオン」を勧められた事がありました。

「大事な娘さんの、一生を左右するような結果を、
一人の医者だけで決めていいの?
私なら、最低3人には、診てもらうよ。
人間一人に、自分の人生掛けていいの?」と・・・・。

返す言葉もなく、ただ絶句でした。

でも、その当時の私は、みゆをあっちこっちに連れて行くだけの
元気もなく、みゆの主治医は今の先生以外はないと、そう心に封をしてしまいました。

その気持ちが変わったのは、
勧められた病院に、今も仲良しのイクミちゃんも、
昨年秋から通院していますが、
イクミちゃんの変化がとても良いです。

イクミちゃんは、みゆとは、違う病気ですが、
同じ精神科の病院に通院してるので、そこで処方された薬で
ずいぶん太ってしまったのです。

みゆも同じです・・・・。
この1年で20K太りました。

そのイクミちゃんが、見る見る痩せて、顔色もとてもいいのです。
表情がとても穏やかで、病状も安定しているのです。

その後、イクミちゃんは、精神科の病院を変えました。
それは、以前の病院から出ている薬に疑問を持った事と、
同じ病気の方から、病院を紹介されたようです。

イクミちゃんの場合は、精神科の病院を変えた事と、
Oリングテストで『漢方薬』を処方してくれる病院の
2つを選択した事で、病気がよくなり、良い結果がでました。

「セカンドオピニオン」①

2006-03-09 | 定期検診
しばらく、ブログの更新が出来ず、申し訳ありません。

みゆも、私もとても元気です。

みゆが発病して、明日でちょうど1年になります。


『セカンドオピニオン』

実は、昨日、違う病院へみゆを連れて行ってきました。

みゆの歩行のゆがみ・お腹の張り・急激な体重増加・・・。

精神面では、とても落ち着いてはきてますが、
他の面で、本当に心配な部分があります。