今年の第27期竜王戦は第5局まで進み、
4勝1敗にて、
挑戦者の糸谷哲郎七段が棋界最高位の竜王位を獲得いたしました。
27歳、ニューパワーの台頭です。
とは言っても、17歳でプロ入りし、
その実力は早くからトップ棋士からも高く評価されるところでした。
哲学を専攻する現役の大学院生でもあります。
竜王戦の挑戦者決定トーナメントでも、決勝の三番勝負にて
羽生名人を破っての戴冠となりますので、
間違いなく現在、最強の棋士です。
今後の活躍に期待しています。
さて、敗れた森内俊之永世名人は
今年、名人位と竜王位の大きなタイトルを失い無冠となりました。
いかにタイトルを保持し続けることが難しいかを見せつけられました。
森内永世名人もきっと、リベンジの炎が熱く胸に燃えたぎっていると思います。
現在の七大タイトル保持者は、
名人、棋聖、王位、王座…羽生善治(44歳)
竜王…糸谷哲郎(27歳)
王将、棋王…渡辺明(30歳)
来年はまた新たなニューパワーが台頭し、勢力図が大きく書き換えられるのでしょうか!?
今からとても楽しみです。