日経新聞の記事は文化欄。
梯久美子さんのものですが、そのタイトルにビビッと来たワタクシです。
“インドりんごと雪スケート”
筆者紹介では1961年生まれとありましたから同年代ですな。宅配を頼んでいるスーパーからのメルマガに「インドりんご只今提供中!」の文言を見つけたとのこと。希少品との説明に急いで注文したとありました。
以下は気になった表記から。
時代は昭和40年代。
定番は国光、紅玉、デリシャスで、見た目が洋風なデリシャスは何となくありがた味があった。そんな時にインドリンゴが登場する。
酸味が無いのが特徴で、水分も少なくパサパサしているが、その食感も新鮮。
冬の物置にはリンゴ箱の他にも雑多なものが置かれていた。
まずはストーブにくべる石炭。これは途中から灯油になった。そして子どもたちそれぞれのスキー。壁には耳あての付いた帽子や落として失くさないよう左右をひもで繋いだ毛糸の手袋が掛けられている、
記憶を辿るうち、懐かしいものを思い出した。
“雪スケート”である。
雪道を滑るためのスケートで、ブレードの上に、長靴やスキー靴に装着するための金具が付いている。
これも物置のすぐ出せるところに置いてあった。
アイススケートの靴が高価でリンクも少なかった時代の子どもにとって、スケートと言えばこの雪スケートだった。
暮れかかった街路と友だちと競い合いながら行く。
滑るというより駆けるという感じで、足もとがガチャガチャいった。凍った道ではかなりスピードが出たが、道行く大人たちに咎められた記憶は無い。
街路は広く、今と違って人通りも少なかった。
ああ、綴られた文の全てが懐かしく楽しい思い出です。