ヤミノツカミDIARY

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帰るのなら胸を張って

2005年08月09日 | 時事
 9時11分、約二週間の活動を終えて「ディスカバリー」が帰還しました。
 耐熱パネルの落下や、今後の打ち上げ凍結などの問題点を露呈してしまった今回
の飛行。ちょっと否定的に捉えるマスコミが多かったように思いますが、私の感想
は真逆で、かなり充実した打ち上げ計画になったと思います。
 NASAの広報担当は青い顔でしょうが、きっと開発や研究班は内心ほくそ笑んでい
るのではないですかね?
 なぜなら、最近の宇宙開発は急ピッチ過ぎました。
 世論やロシアとの関係もあって、理論と開発が先行され、機材ができたらすぐさ
ま宇宙に放り出して結果を見る――という性急さ。本来ならばこんな大事業、もう
ちょっと開発班は研究を重ねたいと思うのが普通です。
 なにせ、ここ十年で集めたデータは整理が追いつかないほどありますからね。そ
ろそろデブリの問題も視野に入れなきゃだし、使いまわしのスペースシャトルも改
修しなきゃと思っていたでしょうし。
 大学時代、理学部化学科の友人は、コンクリートの科学反応速度(どれくらいで
固まるか)を調べるために、50kgの試験箱10コ全部に同じコンクリートを流し入れ
て計っていました。シロウト目には「2,3コで十分だろうに」と思うのですが、理論と
実践の間には「誤差」というものがつきまとうそうなのです。
 科学の挑戦とは、すなわち「誤差」を予見することです。理論だけでも、実践だ
けでもいけません。「誤差」を見つける行為こそが、すなわち研究なんですね。
 ここらで一息つけるのは、研究員としてはまさに好機。安全性ももちろんですが、
さらなる視野を広げるためにも必要なブレイクタイムなのかもしれません。

 さて、ハマの大魔神こと佐々木が引退
 一時期は本当にスゴかった名クローザーも、堕ちるときはあっという間か。
 ……しかし、メジャー挑戦した有力選手って、ほとんどアッチでダメになってない?
 本当に成功したのは野茂とイチローと松井(秀)くらいで、日本でスターと呼ば
れた実力者は、軒並みあちらで才能の芽を潰しているような気がする。
 「環境が変わったから調子が悪い」とゆーのもあるかもですが、環境が変わった
くらいで野球やる気にならないようでは、情熱の炎が弱いのではないかと。
 メジャー挑戦する前に、まず日本一の選手になるところからはじめて欲しいですね。