曇りのち晴れ。
叔母が朝早くから上京、私の市内の大学病院へ付き添う。
三年前の皮膚リンパ腫だといわれたものの治療は、細胞診ではリンパ腫に見えても、
遺伝子を血液検査で追ってもそうでなさそうで、この三年間再発もなく白であろうという事で、
つまり、限りない疑いを一つ一つを潰すという消去法で今日で終了、
今後は地元の皮膚科を受診で良いとのこと。
若い子の三年は成長だろうが、今回つくづく実感したのは叔母の老い。
とても元気で野良仕事一筋の人だったが、この三年の間で今日は一番よたよた、しょぼしょぼしているように思える。
バックがビル群であり、のどかな農村の風景でないので尚更老いが目立つ。
受診の後はいつも楽しみにしている市内の観光なのだが、歩いていて何度も「待ってくれ」と息を切らせる。
兄弟が多く、大家族出身の叔母も、この数年の間に身内が次々と亡くなり(一昨日も)、
老いてもきちんと治療しながら生き残る側に立つという事は、親しい人を見送る仕事であるのだが、
明るい屈託のない性格かつ昔の人で、
今の無縁社会の孤独死のニュースなど到底理解出来ない人なので、兄弟親戚が減り寂しそうだ。
田舎の普段おしゃれに無縁の人だが、上京の時は頑張って身ぎれいにしてきている、
そのセーターに愛猫ミーちゃんの毛がきらっと刺さっているのが微笑ましい。
叔母から株分けして貰ったシュロガヤツリが、室内で花を咲かせているのに声をあげ、
駐車場のラベンダーを、我が家に来るたびごとに挿し木用に切ってあげて、今回も枝を持っていった。
齢を取っても花が好きで、いつまでも育てる意欲がある人は素敵だ。
私が叔母の歳になったら、猫ゼロ、無気力な廃人だと思うから。
ラベンダーの紫のつぼみも上がってきた、これから次の冬まで休み休みスリーシーズンを咲き続ける。
春が巡ってきた。まだ寒いが、優しい季節の到来だ。
今日はふとはお腹を空かせている、が、何を出しても食べない、強制給餌に戻りそうで不安だ。
叔母が朝早くから上京、私の市内の大学病院へ付き添う。
三年前の皮膚リンパ腫だといわれたものの治療は、細胞診ではリンパ腫に見えても、
遺伝子を血液検査で追ってもそうでなさそうで、この三年間再発もなく白であろうという事で、
つまり、限りない疑いを一つ一つを潰すという消去法で今日で終了、
今後は地元の皮膚科を受診で良いとのこと。
若い子の三年は成長だろうが、今回つくづく実感したのは叔母の老い。
とても元気で野良仕事一筋の人だったが、この三年の間で今日は一番よたよた、しょぼしょぼしているように思える。
バックがビル群であり、のどかな農村の風景でないので尚更老いが目立つ。
受診の後はいつも楽しみにしている市内の観光なのだが、歩いていて何度も「待ってくれ」と息を切らせる。
兄弟が多く、大家族出身の叔母も、この数年の間に身内が次々と亡くなり(一昨日も)、
老いてもきちんと治療しながら生き残る側に立つという事は、親しい人を見送る仕事であるのだが、
明るい屈託のない性格かつ昔の人で、
今の無縁社会の孤独死のニュースなど到底理解出来ない人なので、兄弟親戚が減り寂しそうだ。
田舎の普段おしゃれに無縁の人だが、上京の時は頑張って身ぎれいにしてきている、
そのセーターに愛猫ミーちゃんの毛がきらっと刺さっているのが微笑ましい。
叔母から株分けして貰ったシュロガヤツリが、室内で花を咲かせているのに声をあげ、
駐車場のラベンダーを、我が家に来るたびごとに挿し木用に切ってあげて、今回も枝を持っていった。
齢を取っても花が好きで、いつまでも育てる意欲がある人は素敵だ。
私が叔母の歳になったら、猫ゼロ、無気力な廃人だと思うから。
ラベンダーの紫のつぼみも上がってきた、これから次の冬まで休み休みスリーシーズンを咲き続ける。
春が巡ってきた。まだ寒いが、優しい季節の到来だ。
今日はふとはお腹を空かせている、が、何を出しても食べない、強制給餌に戻りそうで不安だ。