ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

第35回浅草サンバカーニバル<2>

2016-09-01 23:50:51 | 浅草サンバカーニバル
オレがその場を離れると、さっきの警備員が、あのオッサンに傘をささないよう注意していた。
チッ…! もう数秒早くしてくれよ! それならオレもその場を離れなかったのに!
現在の浅草サンバカーニバルでは、観戦中の傘は使用禁止とされている。もちろん他者への迷惑を配慮してのものだが、こんなものネット上でしか知らされていないし、知らない客が大半だ。傘をさしている人に引っ込めろと言うのは酷だと思う。

オレはこのまま帰るわけにはいかないから、ゴール方面に向かう。しかし車道はどこもいっぱいで、しかもかなり傘の花が開いている。そりゃそうであろう。
歩道上には屋根があるからここを歩いているぶんには問題ないが、それではパレードが見えづらい。しかもうっかり止まれば、また警備員からお叱りを受ける。
それでもウルバナを追い駆けていたら、ゴール近くまでいってしまった。人の頭の間からユカ様が見え、何枚か写真を撮ったが、もろもろの条件を考えると、ピンボケであろう。この場所もどうも撮りづらい。

オレはまたも放浪に出る。
しかし移動の途中で、この混んでるのにキャリーバッグをずるずる引いているバカ女がいて、こっちは脚が引っ掛かりそうになった。アッタァ(頭)に来たからバッグを蹴飛ばしてやった。
2チーム目はカンタ・ブタジル行進部。2001年結成、本拠地は大阪府。
しかし何だかよく見えないうちに終わってしまった。

3チーム目はフェスタンサ。1993年結成、本拠地は東京都。
テーマはアラビアンナイトっぽい。これは先日の三茶で「予習」をしたから、だいたいの構成は分かる。
しかしオレは人の頭のスキ間から申し訳程度に撮っているだけで、ちっとも枚数を稼げない。しかも車道の傘が邪魔すぎる。人の頭ならどうにかなるが、傘攻撃はどうにもならん。
さらに屋根があるヘリの部分にも人が密集していて、ここにも人の壁ができていた。
まさに多重苦で、オレはまたもその場を離れた。完全にジプシーだ。

4チーム目はエストランジェイロス。1996年結成、本拠地は千葉県浦安市。
同チームは今年拝見していないので注目度は大だが、どこに行っても見づらい。
昨年、あっちこっちの会場で見た熟女系のダンサーが、ハツラツと踊っていた。彼女はこのチームの所属だったのか。
そのまま歩道をうろうろしていたら、エストランジェイロスの演舞が終わってしまった。
ああもうやだ、帰ろうか!

ここでゲストチームのガンホーが登場した。もう少し見て行こうか。
だが、とにかく障害物が多すぎる。外国人ダンサーは先日の三茶で見た人たちだ。
Tシャツ隊がいっぱい通って、気が付いたら終わっていた。乾曜子さんが出ているかどうかの確認さえできなかった。それにしてもガンホー、こんなにショボかったか?
あぁ本当に、もう帰ろう!
…と思うと次のチームが登場して、なかなかオレを帰らせない。

5チーム目はラムズ。1984年結成、本拠地は東京・三鷹市。
今回も人の間から見るだけだ。ビデオで録れば何とかなるが、どうせ黒ダンサーはいないんだろうし、もうそこまでして録る気力がなかった。

6チーム目はインペリオ・ド・サンバ。1999年結成、本拠地は東京都。
歩道は立っている人が多く、もう順番も何もない。オレも車道に出てみたが、やっぱり前方の人の頭が邪魔だ。
雨天だからか、ダンサーは羽根なしである。カメコにとってご褒美なのだが、この状況では思うように撮れない。
このままこの場所で撮ってもいいんだろうが、背後の歩道の人の視線も気になって、ここも退散した。

7チーム目はカリエンテス。1994年結成、本拠地は東京・神田。
オレは歩道の2列目に移ったのだが、すぐ前の男がカメコで、彼が動くとオレへの障害になってしまう。オレが居候の身だからアレだが、いまいましい。また移動だ。

最終8チーム目はアハスタォン。2001年結成、本拠地は東京都港区。
今年のテーマは「白と黒」の放送が聞こえた。アハスタォンのチームカラーがそれだから、そのまんまである。ちょっと安易じゃないか?
ようやく雨が小やみになり、傘なしでも見られるようになってきた。
だが車道では、大きな傘をさしているバカがいる。相合傘だが、男のほうがわざと傘を畳まないんじゃないか?
前を通ったダンサーをとりあえずカメラに収めるが、ストロボは付けてないし、相当画面が暗いだろう。今年の画像は、諦めた。

以上、S2リーグ8チームの演舞が終わった。しかし落ち着いて見られなかったので、何がなんだかまったく分からない。オレも浅草サンバの観戦は長いが、こんな悲惨な状況に陥ったのは初めてだ。本当にガッカリした。

気落ちしながらも、またオレは移動する。気がつけば、最初の撮影場所の近くに戻ってきていた。
ここがまた、奇跡的にすいていた。バカバカしいが、オレはそこの歩道につく。最前列ではあるが、車道では立っているバカがいるから、やっぱり撮影に支障はある。
ゲストチームのアサヒビールの登場だ。オレはカメラをビデオに持ち替えた。
コメント
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