雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

涙がこぼれました

2018-10-21 18:26:29 | 日々これ好日
        『 涙がこぼれました 』

     プリンセス駅伝を見た 
     全国大会に出場するための 予選会にすぎないが
     毎年 人気の競技会のようだ
     今日のレースでは 足を痛めた選手が
     おそらく200mほどを 四つん這いになって這ってタスキを繋いだ
     膝から血を流しながら 懸命に進む姿 待っている次のランナーも涙を流していた
     見ていて 涙がこぼれた
     個人競技なら あそこまで頑張らないものを・・・
     リレー競技は 残酷だ だから 感動も大きいのだろう

                          ☆☆☆     
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譲り葉

2018-10-21 08:13:08 | 私の好きなフレーズ
   『 「譲り葉」は、私たちに見事な代替わりを示してくれます。 』


そして、これほど鮮やかではないにしても、全ての常緑樹は、一度つけた葉が永遠に枝にしがみついているわけではなく、着実に後に続く新芽たちにその場を譲っているのです。落葉樹となれば、もっと劇的な姿を示してくれています。
「譲り葉」も常緑樹も落葉樹もそれぞれに天命を知っていて、時が来れば実に潔くその場を去っていくのです。
残念ながら、私たち人間というものは、この天命を聞くことがなかなか難しい種のようです。
「もう たいがいにしたらいいのでは」という人物が、後進の芽を摘み取りながら頑張っています。社会的な地位が高ければ高いほど、このことに関しては無知なようです。
「譲り葉」の潔さを見習って欲しいなどという高望みはしませんが、誰か教えてやってくれないものでしょうか。


                              ( 「小さな小さな物語」第七部 No.408より )
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