特別介護老人ホームに入所しました。
実家から 車で15分程の場所です。
今までも、月に何日間かお世話になっていたのですけれども、
今回審査を通りましたので、長期入所することになりました。
祖母自身が 気に入って 長期入所を希望していたのです。
祖母は 明治43年生まれですから、今年97歳になります。
大きな病気も ほとんどせずに、足腰も達者で 元気です。
ただ 高齢のために、記憶の引き出しがいっぱいで、新しい物事が入りきらなくなってきました…。
私の両親も健在ですけれども、2人とも70歳を過ぎています。
父は4年前に 肺の手術をし、母は一昨年 心臓の手術をしました。
ですから、祖母よりも 両親の体力の方が衰えているのです…。
審査では、そんな事情も 考慮して頂けた様です。
両親の負担も少し減り、何より 祖母が快適に過ごせると言うので、良かったと思います。
祖母は とても躾に厳しい人でした…。
特に 私に一番 厳しかったのです。
『 学校から帰って、靴を揃えずに 部屋へ行くと、やり直し 』
『 洗面所やトイレなど、音を立てて扉を閉めると、やり直し 』
……たくさんの 『 やり直し 』 がありました…。
中でも 一番苦痛だったのは 食事時間でした。
私は とても食の細い子供でしたし、食べるのがとても遅かったのです。
食べることに飽きてきたり 疲れたりして、ウッカリ肘を突こうものなら ピシャリ!
お皿やお茶碗などを 押さえないでいると、
「 その左手は何処へ行く !? 」 と ピシャリ!
同じことをしても、兄や従兄弟は叱られないのに、何故私だけ…?
「 お婆ちゃんは 私のことが嫌いなんだ…。」 と いつも母に泣いて訴えていました。
けれども、今 こうして大人になってみると、祖母の厳しい躾を ありがたく思います。
6人いる孫の中の たった一人の女子なので、大人になっても恥ずかしくない様に、特に厳しく躾けてくれたのですね…。
本当に 感謝しています。
いつだったか その話をしましたら、
「 あら、そうだった?すっかり忘れちゃった。ごめんなさいねぇ。」
と 謝られてしまいました…。
私の方が お礼を言わなきゃいけないのに…。
そんな訳で、幼い頃 怖くて苦手だった( ごめんね…。)祖母ですけれども、今は大好きです。
お婆ちゃん、長生きしてね!