あなたの
眼の前に
現れて来る
全てのものを
ただ全面的に
受け容れてしまう事だけが
今迄 あなたには全くと言って
良い程 出来ていなかったのです。
受け容れると言うのは
あなたの内部の何もかも全部を
どかしてしまって
あなたの中に
何一つとして無くなって
しまった状態の中に全面的に
相手を受け容れてしまう事を言います。
そこには
あなたなんて
全く存在していません。
もしも そこに
今迄の あなたが
存在していたならば
受け容れる事など到底
出来ません。
ただの
空間としての
あなたの場所へと あなたが
辿り着く事が出来ていなければ
受け容れる事は不可能な事です。
あなたは
あなたの事を
守る為に戦う事ならば
今迄に幾らでもして来ました。
けれども
受け容れる事を
した事など 全く
有りませんでした。
ましてや全面的に
受け容れてしまう事など
あなたにとっては想像すら
した事の無い行為でしか
有りませんでした。
それは
戦いに負けたものが
する行為であって そんな事を
自分が する位ならば生きる事など
放棄をしてしまいたい位の屈辱的な
行為の様にしか あなたには映らない
のかも知れません。
あなたは自分を
受け容れさせる事ならば
今迄に散々やって来たけれど
いいえ むしろ
やって来たのは
それだけだと言っても
決して過言では無いかも
知れません。
どう相手を説得するか？
どう相手に受け容れさせるか
そんな事ばかりを考えて来ていました。
そして それが
出来る人が世の中的には
仕事の出来る人で有ったり
優れた人の様に捉えられて
来ていました。
その逆の
行為である
受け容れる事は全く
して来なかったのです。
そんなものは あなたには
全く必要の無い事の様にして
脇の方に追いやられてしまって
いたのです。
必要なのは
戦う事 そして勝つ事
どうやって相手を打ち負かし
どうやって相手に勝つのかだけを
日夜考えて来ていたのです。
だから
あなたには
受け容れる事など
到底 出来るはずが
無いのです。
だって
した事が
全く無いからです。
誰もが戦う事を
強いられて来ています。
それは
それ以外には
自分の生きて行く
道は無いかのように
思われてしまっているからです。
そんな事は有りません。
あなたが 本来の あなたにさえ
辿り着く事が出来れば あなたは
戦う事など全く しないで
眼の前のものや
眼の前の相手を
あなたが ただ全面的に
受け容れる事をして行くだけで
あなたの前に見た事の無い道が
広がってしまう事が解って来ます。
そして あなたが
そこまで人と戦ってしまう
戦いの根源は あなたの中に
在った事が解り始めて来ます。
あなたの中で
あなたの幼い頃から
戦いは既に繰り広げられていました。
それも 本当の
あなたと 作り物の
あなたとの間に 戦いが
繰り広げられていたのです。
そして その勝者は
本物の あなたでは無くて
無理や 背伸びをして作り上げた
偽物で インチキ この上ない
あなたの方だったのです。
本物の
あなたの方は
隅っこに追いやられ
まるで無能者の様にして
今日まで扱われて来て
しまっていました。
その
あなたこそが
あなたの中に自覚出来る
弱くて 駄目で 情けなくて
出来の悪い あなたです。
あなたが今日まで
受け容れて来ていたのは
無理や 背伸びで 無理矢理に
作り上げた如何にも格好の良い
上辺の あなたの事を さも本物の
あなたの様に自分に言い聞かせて
来てしまっていたのです。
そして本物の
あなたの事は あなたの中の
奥の奥の奥深い場所へと追いやり
薄暗い場所で その存在すら打ち消して
しまおうとしていたのです。
本物の
あなたの方は
戦いなど好まずに
弱さや 駄目さや 情けなさを
言われるままに受け容れて来ました。
だから
そんな場所に追いやられても
何一つとして文句も言わずに
そんな扱いをされている事さえも
受け容れてしまって来ていたのです。
周りの人達が
無理や背伸びをして
作り物の自分でいる事に
気づかずに
作り物の姿と
本物の自分の姿とを
見比べてしまい 余りにも
出来が悪いと間違った判断を
下してしまっていただけ
だったのです。
あなたが
あなたの中の
弱くて 駄目で 情けなくて
何一つとして出来ない 出来の悪い
あなたの事を自ら進んで受け容れて
しまうだけで
それまで在った
出来の悪い自分など
最初から何処にも居なかった
と言う事が解って来ます。
そこに
在ったのは
何も無くなってしまった後に
残された 大きな空間だけが在ります。
その空間を
あなたが更に
受け容れてしまうと
その
空間こそが
本来の あなたの
姿で在った事が解ります。
それだけで
あなたは充分に
満たされてしまいます。
その満ち満ちた
空間を毎日の様に
あなたが受け容れて上げて
その満ち満ちた
空間と共に毎日を
生きて上げるだけで
良いのです。
それだけで
あなたの中の戦いも
あなたの外側における戦いも
全ての戦いにピリオドが打たれ
自然に終息して行ってしまいます。
あなたは二度と
誰とも 何とも戦う必要など
無くなってしまいます。
そして
その代りに
あなたは何処までも
何処までも深く静かに
受け容れてしまうだけの
あなたの
人生の新たな
歩み方を手に入れて
しまっているはずです。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
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絶望から あなたを救い出し
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