浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2021-05-07 00:31:45 | 明来闇去

   恩師のご著書「思いの中に生きる」より


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先の続き・・・

私たちは両親から肉体船をいただいて、
その船頭さんが私たちの本質、
本当の私たち自身すなわち霊です。
霊とも意識とも心とも言いますけれど、
その意識が肉体船の中に乗って、
この肉体船を操縦しながら人生航路を渡って行くのです。

自然界の航海をみましても、
ものすごいシケでもう海は暴風雨になって、その
船が今にも沈没しそうな時もあります。
また霧がかかってしまって、
もう本当に十メートル先も見えないような
深いガスに覆われる時もあります。
また海はよく凪いで、何て言うのですか、
畳の上をずっと通っているような
そんな静かな日もあります。

で、表面は安心で何も心配ないと思って航海していましても、
その水の中に鋭い岩礁が盛り上がって船の底を
砕いてしまう場合もあります。
私たちの人生航路もそれと全く同じことです。
同じような人生を渡っているのです。

ある時には怒り狂って大暴風雨の時もありますし、
あるいは疑心暗鬼にとらわれてしまって
何も見えなくなる時もあります。
また表面上うまくいっているなあと安心していたら、
突然にしてとんでもないことが起こる時もあります。
全く人生航路というのは自然界と同じことです。

そこで、
私たちが常に心の中に羅針盤あるいは今で言う
レーダーのようなものを据え付けましたら
危険にあうことが少なく渡っていけます。
その羅針盤あるいはレーダーの役をしてくれるのが
私たちの良心です。

私たちの心の中には、悪を犯してはいけない、
人の苦しみを何とか楽にしてあげたい、
人に幸せになってもらいたいと願う神の心があります。
その神の心を人生航路の羅針盤あるいはレーダーとして
渡してもらった時、間違いが少ない。
ですから、まず自分の五官から離れる。

五官から離れるということはどのようにすればいいのかと思って
私も随分追求させてもらったのですが、結局、
自分から離れて相手の立場からものを見させてもらうことと、
私たちを生かしていただいている神様の
立場に立って自分と相手を見ること。
その時、中道の片寄りのない見方ができると思います。
つい五官にとらわれますと人様より好い恰好したい、
あるいはしんどい目をするより楽をしたいとか、
自分本位の見方になります。


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