恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第六章 人類滅亡を救う奇跡と癒しの秘密
心の教えを正しく行うと証がついて回る
神癒と自然治癒力
先の続き・・・
人間だけがどうして病気が治りにくいかというと、
盃一杯の病気が起きると、
ドラム缶一杯ほどの心配をするからです。
「ああ、えらいことだ、これはなんだろうか。
もっと悪くなったらどうなるんだろうか。
ずっと進んだら死ぬかもしれない。死んだらあと家をどうするか」
などと、死んだ後のことまで、次から次へと心配をします。
自分で自分の命を縮めているようなものです。
こんな思いのままいたら、死んでも極楽には行けません。
要らぬ心配が自然治癒力を妨げるのです。
せっかく、自然は治してやろうという愛を与えてくださっているのに、
人間が要らぬ心配をして、それによって病気の回復を遅らせ、
お医者さんのお世話になるのです。
昔は、お医者さんも名医と呼ばれる方は、
脈一つとればどこが悪いかということをみな当てられたそうです。
もともと、診療の方法には三つありました。
視診と問診と触診がそれです。
目で患者さんの顔色や様子全体や患部を見て確かめるのが視診。
どんな具合ですかと尋ねるのが問診。
触れることによってここは痛いですかなどと調べるのが触診。
ところが、今では、私たちが病院に行くと、まず血を採られ、
レントゲンを撮られ、エコーという超音波による検査を受けます。
機械で行なわれるのであって、
機械にお医者さんが頼りきっているかのようです。
本来は治す者は手を当てて治していました。
「手当て」といって、私たちの遠いご先祖様はみな、
手を当てて治してくださったのです。
この肉体には癒しの力が与えられています。
転んで頭を打っても、ああ痛いとさすっているうちに、治ってきます。
よく子どもさんが頭を打ちつけて大きなこぶをつくり、連れて来られます。
手を当てて、二、三分すると大きなこぶが
消えてしまった経験がいくつもあります。
これも自然治癒の力が働いた結果です。