~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第二 小なる章
五、 スーチローマ
そこでスーチローマという神霊は、師のもとに至り、
そうして身を師に近付けた。
ところが師は身を退けた。そこでスーチローマという神霊は師にいった、
「〈道の人〉よ。汝はわたしを恐れるのか。」
(師いわく)、「友よ。わたしは汝を恐れているのではない。
しかし汝に触れることは悪いのだ。」(スーチローマという神霊はいった)、
「(道の人)よ。わたしは汝に質問しよう。
もしも汝がわたしに解答しないならば、汝の心を乱し、汝の心臓を裂き、
汝の両足をとらえてガンジス河の向こう岸に投げつけよう。」
(師は答えた)、「友よ。神々・悪魔・梵天を含む世界において、道の人・バラモン・
神々・人間を含む生けるものどものうちで、わが心を乱し、わが心臓を裂き、
わが両足をとらえてガンジス河の向こう岸に投げつけ得るような人を、
実にわたしは見ない。
友よ。汝が聞きたいと欲することを、何でも聞け。」
そこでスーチローマという神霊は、次の詩を以って、師に呼びかけた。
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~ 感謝・合掌 ~