恩師のご著書「思いの中に生きる」より
言葉の力
先の続き・・・
こんな仕様のない自分の癖をずっと拾い出してみたのです。
その中で、一番悪い癖、いろんな癖の根本は一体
どこにあるのかと思って、
いろいろ探してみましたら、やはり怒りと愚痴でした。
「では、この怒りと愚痴を取るのにどうすればよいですか」と、
自分の内なる良心に尋ねました。
そうしましたら、これは普通一般の方には理解できないのですけれど、
中国の守護霊さんが中国語で教えてくださいました。
中国語は私にはわかりませんから、日本語でお願いしましたら、
片言の日本語で、「アナタ話大変下手アルネ」と言われます。
私は腹立てで愚痴っぽい。
これを直すのにどうすればいいですかと聞いたのに「アナタ話大変下手」と
言われますから、「こりゃおかしい。守護霊さん間違ってはんのかな。
ひょっとしてこれ偽ものかいな」と思っていましたら、
「アナタ言葉相手通ジナイ。相手理解デキナイ。
ソノタメ相手ノ方アナタノ言ウコト聞カナイ。
ソコデアナタ腹立テル」こうおっしゃたのです。
ああ、なるほど、今まで私の言うことを聞いてくれない、私が言っても一つも
言うことを聞かないと思っていたけれど、
私が聞いてくれるように話をしていなかったということに
気付かせてもらったのです。
「おい、これをしとけよ。あれしとけよ」と言っても、
相手が理解してくれなかったらしてくれません。
で、その時言っていただいた言葉は、「コノ口カラ出ル言葉、
相手ノ方無上ノ喜ビニ導ケマス。
マタ、同ジ口カラ出ル言葉、相手ノ方二死ヨリ辛イ思イ与エマス。
アナタ口ヲ開ケバ人々ニ安ラギ与エナサイ。喜ビヲ与エナサイ。
希望ヲ与エナサイ。ソレ以外ノ言葉口ニ出スコト駄目ネ」と、
こうおっしゃった。
本当にこう聞かせてもらってましたら、その通りでした。
日々の生活の中で、家内や子供に対して本当にぼろくそに言ったり、
言葉でもって相手を傷をつけてきました。
特に私は河内生まれの泉州育ちでございますので、
もう口の悪いことと言いましたら、
これ以上の悪い口はないような言葉を使います。
「何してんねん、ドアホー」
「どたま(頭)どついてこましたろか」言ったりして、
仕様のない言葉使いです。
そういう風な言葉を聞く方にしたら、どんな嫌な思い、
どんな辛い思いをしたことか。
そういうことも知らずに四十過ぎるまで過ごしてきました。
しかし、その言葉によって喜びも与えられるし、
また、ものすごく辛い思いも与えられるということに
目覚めさせていただいて、
これは言葉に気を付けなければならない、
言葉はこわいということを教えていただいたのです。