~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四、 八つの詩句の章
15、武器を執ること
938、(生きとし生けるものは)終極においては
違逆に会うのを見て、
わたくしは不快になった。
またわたくしはその(生けるものどもの)心の中に
見がたき煩悩の矢が潜んでいるのを見た。
939、この(煩悩の)矢に貫かれた者は、
あらゆる方角をかけめぐる。
この矢を引き抜いたならば、
(あちこちを)かけめぐることもなく、
沈むこともない。
940、そこで次に実践のしかたが順次の述べられる。
―――世間における諸々の束縛の絆に
ほだされてはならない。
諸々の欲望を究めつくして、自己の安らぎを学べ。